道南ひきこもり家族交流会会報より:小樽親の会前世話人・鈴木祐子さんレポート③

  どうしても、「この子さえ…」と思いがちだが、子に焦点をあてて向き合うのではなく、その「こと」と向き合う姿勢が必要だ。広い視野で子に何が起きているのか、今できることは何か。子どもに起きたことの周辺や環境、時代背景も関係がある。
  子ども本人のみに問題を向けるのではなく、(ひきこもり)、(不登校)になった「こと」に視点を持つことが重要だと思う。
 ある講演会で、なるほどと思った言葉がある。親や周りが(問題だ…)、(困ったものだ…)と思う相手である本人こそが、実は一番問題を抱えて困っている人だ。「困った人は、困っている人だ」。
  困っている人が、身近な親や大人に分かってもらえないことほど辛いものはない。

*登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会 http://akashiyakai.phpapps:jp/
*道南ひきこもり家族交流会「あさがお」 http://asagao.phpapps:jp/
*『カナナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように>対処したらよいか』
   文芸社セレクション・文庫版、700円+税 書店注文または送料著者負担に>より送付可


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北大社会学同窓会会報より「不登校にも社会学的アプローチを」①

  北海道大学文学部社会学教室同窓会会報第18号(2017年3月27日号に拙稿を掲載いただきました。社会学の勉強らしい勉強をほとんどしないで形ばかり在籍していただけですので、誠に気恥ずかしいのですが、ご紹介します。
【不登校にも社会学的アプローチを】 社会福祉士・精神保健福祉士 野村俊幸(24期・昭和47年卒)
  私は二人の娘がのべ15年ほど不登校だったことから、函館地域で不登校の親の会やひきこもり家族交流会の事務局などに関わってきました。
 文部科学省の調査では、平成27年度の小中高校生の不登校は約17万6千人で、小中学生は3年連続増加、中学生は35人に1人という割合ですから1クラスに1人はいることになります。ただしこれは「病気などの明確な理由がなく30日以上欠席する」児童生徒数なので、毎日保健室に通うなどして欠席が30日にならなければカウントされません。ですから、実質不登校状態の児童生徒数は文科省公式発表の何倍にものぼるはずです。
 一般的に不登校は、子どもの心理的、教育指導上の問題とみなされがちです。もちろん、個々のケースについてはそのようなアプローチにより状況に応じたきめ細なサポートが必要です。
  しかし、文科省の不登校調査が始まって昨年で50年、一向に減らないばかりか増え続けているということは、不登校を生み出す制度的・社会的背景に切り込まないかぎりが問題解決は図れないと思います。心理学的・教育学的な視点はもちろん大切ですが、まさに社会学的アプローチが今こそ求められているのではないでしょうか。

函館アカシヤ会例会より③:進路の悩み・その3

◆進路について話すタイミングは、今時期ならいつでもいいと思います。世間一般が「進路」について考える時期ですから、腫れ物に触るようにタイミングをうかがっているほうが不自然かと思います。ただ「進路決定」というのは、「○○高校へ進学したい」と決めることだけではありません。「進路先について今は考えられない」「卒業してからになってもいいので、時間をかけてゆっくり考えたい」といった考えも「進路決定」だと思います。学校側に伝えていい返事ではないでしょうか。

◆会員さんの中にも、3月のギリギリになってから進学した、高校の入学式直後でも入学可能な高校があるなどの情報もありました。また入学した高校が合わず転校・編入などを経験し、その後順調に過ごしている方も何人かおられます。ただ高校は単位取得制なので、転校・編入の可能性も考えられるのであれば、通う高校の単位取得科目・単位取得状況なども把握しておいたほうが、つまずいてしまった場合の対応がしやすいようです。

◆ある会員さんが言っていました。「どんなにいいと聞かされていた学校でも、実際本人が通ってみて、どんな人との出会いがあるかにかかっていると思う。」と。やってみるまでは、今決めたことが「正解」かどうかはわかりません。そしてそれぞれの子ども達に様々なかたちの「正解」があります。たとえ「不正解」の経験をしたにしても、「人生において経験したことに、ひとつも無駄になるものはない。すべて生かされていく。」と、私はある方に教わりました。

ひきこもり対談22:

ひきこもり対談⑲:就労を目標にしすぎるとうまくいかないことも

杉本 ですから、そこについては。これは大人の側の目線ですけどね。成年に達しない学齢期の子どもさんを見る目線。その目線と、その人たちが仮に成人に達しても「外に出ない」とする。仮にですよ?でもそうなると今度は目線が変わって来ちゃうんですよね。

野村 変わってきます。仰る通りだと思います。

杉本 だから社会のために成人過ぎたら活動すべしであるという。これが「社会の何か」ね。う~ん。でもどうなんでしょうねえ。そうあるべきなんでしょうかねえ・・・。ある面では本人も相当にね。僕も当事者として何かやっぱり社会的役割を果たさないとダメなんじゃないかと正直思うところがあるわけなんです。

吉田 うん。

杉本 勿論不釣合いなことまでは考えませんが。結局「親目線」はやっぱり自分の中に内面化してるんですよね。

野村 就労支援の仕事をしていながらこういうことを言うのは自己矛盾かもしれないけれども、就労をとにかくゴールに据えた支援は余り上手く行かない。結果として働いてくれたらいい。

杉本・吉田 う~ん。





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