北大社会学同窓会会報よる「不登校にも社会学的アプローチを②

  不登校が深刻化するのは、義務教育が「子どもが学校に通う義務」と誤解され、そこから「義務を果たすために学校に連れ戻す」ことに血道を注ぐからで、これが不登校の子どもと家庭を追いつめ、時には子どもが自ら命を絶つ悲劇まで繰り返されてきました。
  しかし憲法第26条第1項は「教育を受ける権利」を規定し、それを実現するために第2項で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う」と規定しています。教育を受ける権利を保障するために国民が義務を負うという意味での義務教育です。ところが「法律の定めるところ」の学校教育法では、第1条に規定した学校以外に教育の場が認められず、何らかの事情でそこに通うことのできない子どもはその権利を行使することができません。
  このような硬直した教育制度が不登校を深刻化させているのですが、昨年12月「教育機会確保法」が成立、文科省も9月に「不登校児童生徒への支援の在り方について」28文科初第770号通知を出して、「学校以外の場の多様な学習活動の重要性」や「子どもの休養の必要性」を認めるようになりました。
  もちろん、一篇の法律や通知で急激に教育制度や学校現場が変わると楽観している訳ではなく、より一層当事者からの提言や情報発信が重要になりますので、しばらく引退はできないと心しているこの頃です。
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子どもの自殺を防ごう!~入学式終わった後も要注意です!

  今週でほぼ入学式は終わっているでしょうが、様々な事情で学校が辛い場になっている子どもたちにとって、とても危険な時期でもあります。
  子どもの自殺が夏休み明けに突出して多いことが明らかになっていますが、新年度のこの時期、GW明け、正月休み明けもグンと多くなる時期です。学校に無理に行こうとして子どもの健康や命が損なわれることは絶対に避けたいものです。
  昨年12月に成立した「教育機会確保法」や、9月14日に文部科学省が通知した「不登校児童生徒への支援の在り方について」(28文科初第770号)では、「児童生徒の休養の必要性」や「不登校を問題行動とみてはならない」こと、「学校以外での多様な学習活動の重要性」などが明示されています。
  しかし、学校にも社会全体にもまだまだ十分浸透していないように思いますので、皆さま方のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
  NPO法人フリースクールネットワークでは以下のHPで【学校がつらくてここがあるよ】と呼びかけています。また、HP中の「不登校に関する新しい法律について」のスライドはとても分りやすく説得力がありますので、子どもが安心して学校を休める環境づくりのために、大いに活用したいものです。(転送迎)
http://freeschoolnetwork.jp/p-etc/2745

気仙沼「フリースペースつなぎ」4周年の集い

大震災の深刻な被害から活動を再建した気仙沼のフリースペースの集いが開催されますので、お近くにお知り合いがおいででしたら、お知らせいただければ幸いです。

【フリースペースつなぎ4周年の集い】
□日時:平成29年4月23日(日)13:30~17:30
□会場:気仙沼市面瀬地域ふれあいセンター(気仙沼市松崎高谷299)
□プログラム
  13:30~ 開会・スライド上映「フリースペースつなぎの紹介と4年の歩み」 
  14:00~ 記念講演「ささえあい ありのまま生きる~親とソーシャルワーカーの立場から」
           不登校・ひきこもりの子ども・若者を支える親や周囲の姿勢、若者の就労支援のあり方、昨年末に制定された教            育機会確保法の意義など
        講師:野村俊幸(社会福祉士・精神保健福祉士)
  15:45~ 参加者の方と懇談会・情報交換会
□主催・申込み先 フリースペースつなぎ
            電話:090-2360-1075 メール:space.tsunagi@gmail.com


5月20日青森講演会のお知らせ

  新年度がスタート、函館もすっかり春めいてきました。先月は福島県二本松市にお邪魔しましたが、5月には青森で下記のようなイベントがあり、4月23日には気仙沼にお邪魔する予定で、東北地方との交流が増えてきて心強いです。
【「ひだまりカフェ」のご案内】
□日時:2017年5月20日(土)13時~16時
□会場:アピアあおもり1F保健指導室(青森市中央3丁目17-1)
□プログラム
 13:00~13:10 「ひだまりカフェ」のご案内
   ※NPO法人コミューサあおもりが運営する、不登校や不登校予備軍などの悩みをかかえる
     中学生を中心とした学生を持つ保護者と、当事者の学生のための「居場所づくり」のスペースです。
 13:10~14:30 講演「不登校の理解と支援~親とソーシャルワーカーの立場から」
           講師 野村俊幸(社会福祉士・精神保健福祉士)
 14:30~14:50 質疑応答
 15:00~16:00 家族懇談会
□参加費;無料
□主催・お問い合わせ:NPO法人コミューサあおもり
               ☎070-5328-2442 メール komyusa.aomori.npo@gmail.com 
□後援:青森市教育委員会

毎日新聞&北海道新聞記事の紹介

  3月2日毎日新聞北海道版で、「函館圏フリースクールすまいる」の取材を通して、教育機会確保法が国民の不登校理解につがることを期待する内容の記事が掲載されました。記事のラストを「子どもにとって教育を受けるのは『義務』ではなく『権利』。すべての子どもたちが教育を受けるために、多様な学びの機会を設けるべきだ」という私が強調したかったことで締めくくってくださったのは、とてもありがたいです。
  また、2月27日北海道新聞道南版の「トークdeと~く」に、「登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会」代表ということで、私のインタビュー記事が掲載されました。アカシヤ会の活動の様子、発達障害と不登校の関係、いじめへの対応、不登校とひきこもりの関係などが丁寧に紹介され、「学校的な価値だけで子ども見ないでほしい」という意見も記事のまとめとして紹介いただきました。
  記事をご希望の方には添付ファイルでお送りしますので、メルアド:tnomura@sea.ncv.ne.jpにご一報ください。

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