道南ひきこもり家族交流会あさが6月例会より④

【発達障害の診断を受けることの意味】
 もう一つ大きな論点となったのが発達障害です。診断を受けたことへの戸惑い、診断により得た安堵と過去の自分史への納得、しっくりこない抵抗感、就労困難との見立てに対する違和感と奮起による自立、心の整理から今の生活への役立て、障害年金による生活の安定等々が語られました。三上先生が発達障害は「それぞれの脳の性質(たち)」と考えて、マイナスに受け取らず、自分の特性として理解することが大切と話されました。
 さて最近は、いろいろな情報を会員の皆さんからいただく機会が増えています。今回はまた、「介護中」という介護者が首から下げて使うカードが紹介されました。函館市役所の高齢者福祉課が関係団体に配布しているもので、老人の介護中だけでなく、障がいのあるお子さんとの外出にも利用しているというお話も出て、外出に安心感を得ているとのことです。これからもこのような情報交換ができる場としてのあさがおの会でもありたいと思う例会でした。
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道南ひきこもり家族交流会あさがお6月例会より③

【「死にたい」という言葉をどう理解したらよいか】
 その中で家族が耳にする子どもからの「死にたい」という言葉は、悲しみとともにどう対処していいのかわからない混乱と怖さがあります。
 この状況を経験しているご家族は思いのほか多く、進行形でその言葉を耳にしている状況から、かつてそう思っていたという言葉を聞いたという状況まで多くの経験が語られました。親子でその問題について話し合ったご家族のご経験では、「死にたい」と言葉にするのは、死ぬ以外に考える方法がないということで、方法があれば「生きたい」ということでもあるとのこと。その方は、その行きつ戻りつの心の揺れを経験して、やがて「今は死にたいという気持ちと戦えるようになった」状況から、現在は「死にたい気持ちはなくなった」という段階に達しているそうです。
 お子さんを見ていると「死にたい」思いはその時々で違いがあるようですが、私たちはその死にたいと思う「辛さ」に寄り添って、感情を汲み取って行く必要があります。
 親一人で抱えるにはあまりにも重く大きな状況です。親がまずは誰かに、どこかにつながっていくことがとても重要だと実感しました。そして情報を得ること、互いの状況を語り合うことも必要だと再認識する機会となりました。

道南ひきこもり家族交流会あさがお6月例会より②

【支援機関とつながりには大きなエネルギーが必要】
 ひきこもり状態のお子さんがいかに家族以外の人と出会ったり、繋がっていくかは社会との接点として家族にとってはとても大きな問題です。
 突破口の第一歩としてよく話が出されるのが、病院や若者サポートステーションなどの支援機関です。病院には本人の受診がなければ、訪問看護師さんの訪問をお願いできません。当人に就業の意思がなければ、それに関係する場所へ出かけることはありません。保健所などへの相談によって保健師さんが家庭訪問されても、本人に面談する意思がなければ、無理に会うことはできません。
 動き出すにはそれなりのエネルギーが必要です。まだそこまでエネルギーが貯まっていない状況の多くのひきこもりの状態にある方々が、いかに社会と結びつくかは本人の意志無くして成立しませんので、本当に難しい問題です。
 エネルギーがどのくらい貯まったかも確認する方法はありません。待っている家族にとっては迷いが出て当然です。そこで最近よく耳にする「アウトリーチ(訪問支援)」が日本の中で官民問わずどのくらい広がりを見せているのかについて武智さんに伺いました。言葉はメディアを通じて目にする現在ですが、まだまだそれが浸透するには至っていないのが実情のようです。

道南んひきこもり家族交流会「あさがお」6月例会より①

【支援機関の現状、自殺願望や発達障害への対応などについて、大杉運営委員にレポートいただきました】
  6月の例会にはいろいろなジャンルの方々が参加されました。武智敦子さんは北方ジャーナルなどに「ひきこもり」についての実態や考察を精力的に発表していらっしゃるフリージャーナリストで、度々函館の活動を取材されています。 
  北海道ソーシャルワーカー協会の新沼さんは小樽でグループホームの支援をされています。また、札幌からも当事者の方が参加されました。当会事務局の野村さんの北海道内外でのご活躍による人的交流の広がりが、あさがおの会が函館だけにとどまらず、次第にその名が多方面に広がってきたような気がして、この会の歴史を感じました。
 当日は顧問の三上廣昭先生(精神科医・函館渡辺病院理事長)も参加され、参加者全員の状況を聞いて丁寧なコメントやアドバイスをして下さいました。今までも何度も話されてきた悩みも三上先生のご意見を伺うと、「やはりこれでいいのだ」「そう考えるべきか」といった納得につながります。会員の三上先生に対する信頼を実感する時間でもありました。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」7・8月例会の概要

  7月9日の例会は25名もの方が参加しました。青森の家族会「さくらの会」代表の下山さんをはじめ大阪や茨城で活動する当事者の青年やKHJ全国ひきこもり家族会連合会スタッフの方もゲスト参加くださいました。
  今回は「膠着状態が長期化」「数年前から、あるいは少し動きがある」「病気や障害が気になる」の3グループに分れ話し合いました。「どうしたら家族関係が良くなるか」はどのグループでも共通した話題です。あるゲストの方がご自身の体験をふりかえり、親にパソコン修理を頼まれて直したらとても感謝され、家庭の中で自分の役割があることを実感できて自信回復につながったとお話されていました。「家にいるのだから手伝いくらいするのは当然」という「上から目線」ではなく、「やってくれたことに感謝する」という家族の関わりがとても大切なことを実感するお話でした。
  8月13日はお盆にもかかわらず16名の方が参加、「おおむね20歳代」と「30歳以上」の2グループで話し合いました。
  樹陽のたよりは7月が9名参加で、ゲストの方々と有意義な情報交換もでき、夜もイッパイやりながら大いに盛り上がりました!(^^)!。8月は7名が参加し、近況など語り合いました。
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