子どもが死にたいと言ったら…③:「自分を受け入れてくれる場所」の大切さ

≪「自分を受け入れてくれる場所」の大切さ≫
  子どもの気持ちを受け入れようとする親にとっても、「話す=放す」場所が必要です。家族会や相談・支援機関等とつながることも大切ですが、「傾聴ボランティア」というものもあります。「聴く」資格を持った方々が個人宅を訪れ話を聴く活動をしています。守秘義務があり継続した講習を受けている方々がメンバーで、外に出ることができない方でも安心して話を聴いてもらうことができます。親が子どもの気持ちをうまく受け入れることができない場合や親自身の心の負担が重くなってきたとき、こうしたボランティア活動に依頼するのも1つの方法かと思います。
   「自分の今を否定せず受け入れてくれる人がいる」ということが伝われば、「今を生きていていい」ということにつながっていくように思います。後はそれぞれの「つらさ・苦しさ」をどう解決していくのかということになります。心の中で「死にたい」気持ちが占めていた部分が減っていくにしたがって、今後のことを考えていける部分ができてくるのだと思います。
  それには人それぞれの時間の流れが必要ですが、「自分を受け入れてくれる場所がある」ということが大きく影響すると思います。例会の体験談をお聴きしても、自分の居場所を得た人の時の流れは、少しずつではあっても前向きに流れていくようです。

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道南ひきこもり家族交流会「あさがお」新年ご挨拶

【あさがお会報2018年1月号より】
  あけましておめでとうございます。昨年も例会参加者は20名を超えることが多く、 「ひきこもり」を巡って悩むご家庭が減る気配はありません。当会の役割は引き 続き大きいと思いますので、本年もご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
  昨年11月12日の例会も27名と多数の方が参加され、青森の家族会「さくらの会」代表の下山さんと、全国各地を行脚し「ひきこもり新聞」の普及に努めている大阪の佐伯さんが、7月と9月に引き続いて参加されました。今回は顧問の三上昭廣先生(函館渡辺病院理事長・精神科医)が参加されましたので、精神疾患を主なテーマにしたグループと、「30代半ば以下」「30代半ば以上」の3グループに分かれ、さらに初参加で個別の相談を希望された二組もそれとは別に面談を実施しました。
  12月10日も年末にもかかわらず21名もの方が参加、「長期化・膠着化のグループ」と、「少し動きがあるグループ」に分かれて話し合いました。また、今回は就労移行支援事業所「Ponte<ぽんて>」の森山代表と、障がい者就労継続支援B型事業所アンシャンテルールを運営しているNPO法人セラピアの平田理事長も参加され、貴重な情報を提供いただきました。
  樹陽のたよりの参加者は11月が10名で、下山さん、佐伯さんも交えて賑やかに話が盛り上がりました。12月は2名と最近にない少人数でしたが、樹陽常連の皆さんは仕事や就労支援事業所、ボランティアなどで忙しく例会に参加しにくい人が増えているようで、それはそれで喜ばしいことですね!(^^)!


ひきこもりと発達障がい③

  ≪具体的な対処方法を学ぶ≫
 は っきりした診断もつかないのに相談に行く意味があるのか…と思われる方も多いと思います。相談機関とつながることのメリットのひとつは、本人への対応の工夫ができるということです。
  障害・疾患の可能性があるのであれば、障害・疾患があるものとして対応することが望ましいからです。障害のない方に発達障がい者への対応をしても、混乱が生じることはまずありません。
  その対応の一例として、「発達障害の場合マイナス思考の人が多いので、プラスに転じた声がけを」というのがあります。これは、「これしかできなかったの。」というよりは「これだけできたんだね。」と言うとか、「後5分しかないよ。」というより「まだ5分あるよ。」と言うということです。こうした対応の工夫は、障害のある・なしに関わらずひきこもっている方に共通して有効だと思います。
  もうひとつは、継続して相談することにより、状況の変化に応じた情報やアドバイスが得られることです。精神疾患と思われる症状が悪化してきたときの対応、親の高齢化により暮らしていく上での問題が生じたときなど、他の相談・支援機関へのつながりもスムーズにできると思います。
  親にとって理解できない行動であっても、本人にはそうした行動をとる理由が必ずあります。理解できないと投げ出さず、親が歩み寄れる方法はないか、本人から歩み寄ってもらう方法はないか、いろいろと試みてほしいと思います。そのために利用できそうな相談機関は、積極的に利用してほしいと思っています。

ひきこもりと発達障がい②

≪専門の相談機関を活用する意義について≫
 本人の同意を得て医療機関に行くのが望ましいのですが、ひきこもっている場合、「同意を得る」という事はかなり困難です。なかには同意を得て医療機関に行く方もいますが、これは長い時間をかけてお互いが歩み寄ったからできることでもあります。
 まずは、早期に親が精神保健相談機関につながり、専門的なアドバイスを受け、本人への対応の工夫や親自身のストレスの軽減をはかることが大切だと思います。
 継続的に相談機関とつながっていく中で、本人を医療機関につなげる方法・時期なども、状況をみながら考えていけるのではないでしょうか。親が孤立せず常に相談機関とつながっていくことは、双方の将来に向けての重要な支えとなります。
 ただし、親が相談機関にいったからといって本人の診断がつくわけではありません。あくまでも、「発達障害」または「精神疾患」の可能性があるかどうかというレベルでの相談になります。相談機関は医療機関ではないので、診断することはできないのです。

ひきこもりと発達障がい①

 「ひきこもりと発達障がい」について、道南ひきこもり家族交流会「あさがお」会報(123号、2017年11月)に運営委員の安藤さんが執筆した記事を紹介します。とてもためになります。
【ひきこもりと発達障がい】
  ひきこもる本人と親との関係は、ひきこもる年月に比例し少しずつ変化していくようです。親子が歩み寄れるようになる場合もあれば、親から見て理解できない行動をとるようになる方もいます。
  親が「ますます、わからなくなってきた。」と言う行動をとる方の中には、「発達障害」や「精神疾患」の可能性のある方がいます。親や本人がすでに気づいている場合もありますが、親も気づかず、本人の自覚がない場合もあります。
≪背景に発達障害や精神疾患が考えられる場合も≫
 「発達障害」の場合、子どもの頃から「自分は他の人とは違う」という違和感を持って暮らしてきたという方も少なくありません。この「違和感」が、何らかの形で生きていく上での支障となり、今日に至っているのかもしれません。だからといって、本人に確かめるため、面と向かって障害や疾患の自覚があるかとは聞けません。これは本人の触れてほしくない問題に触れることになるかもしれない、配慮を必要とする問いかけだからです。
  親は理不尽とも思える言動に振り回され、心身ともに疲れ果てたり追い詰められたりすることもあります。冷静に対応するのも難しくなってきますが、「ひきこもり」という状況もあって、悩みを打ち明けたり相談したりする相手をすぐにみつけることはできません。家族会に参加して「ひきこもること」への対応については様々な情報を得ることができますが、「ひきこもる原因」に発達障害・精神疾患が考えられる場合や、ひきこもっているうちに精神疾患の疑いが出てきた場合は、さらに専門機関への相談が必要です。
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