函館アカシヤ会例会より:孫の不登校④

【姑・舅との葛藤から「良い嫁アピール」へ】
 ことに母親が「嫁」の立場だったりすると、祖父母とのぶつかり合いは長い間わだかまりとなって心の中に残ってしまうこともあるようです。そんな経験を持つ方が、「子どもが不登校だった頃は、義父母にはいろいろ言われ、辛い思いもした。でも今は、高齢になった義父母に良い嫁として仕えています。良い嫁アピールをしてます。」と言いました。すごい発想だと思い、感心してしまいました。過去にわだかまりがあったにしても、「良い嫁アピール」によって、お舅さんやお姑さんの心に少しずつ信頼感や安心感が積み重なっていくことでしょう。
 やがてそれはこの方にも伝わり、お互いの信頼感が増していくように思います。気がつけば、いつの間にかわだかまりは消え去っているのではないでしょうか。「嫁」の立場にあるお母さん方からは、「子どもが不登校になったときは、いろいろ言われて辛かった。」というところまでのお話はよく聞きます。でもその後、「良い嫁アピール」をするように心がけているというお話は、今回初めて聞きました。
 「子」を愛しむ気持ちは「親」・「祖父母」ともにあるのですから、若い世代のほうから歩み寄り、「子」のことで出来た溝を少しずつ埋めていけたらと思います。この方の発想は、親がわが子に対してだけではなく、祖父母に対しても柔軟な対応を心がけるための良いヒントになると思いました。
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函館アカシヤ会例会より:孫の不登校③

【わが子を支えようとする祖父母は大きな力に】
 一方では、祖父母の立場に徹する方々もいます。「孫を支えられるのはわが子夫婦」と割り切れる方々です。そして、「わが子夫婦を支えるのは親である自分たち祖父母の役目」と考えています。孫に関してはよけいな口出しはせず、わが子夫婦を支えるためにできるだけのことをしようと頑張っています。こうした方々の中には、祖父母でも黙ってみていられないほどに、わが子夫婦が苦悩している場合もあります。
 このようなことが、孫が「親」に支えてもらうためには、自分たち祖父母が「親」を支えなければならないと決心させているようです。そして、相談機関・講演会・勉強会等に参加され、祖父母として何ができるのかを知り、不登校をめぐる情報を得ようとする方も少なくはありません。
 こうしてみると、まるで正反対の祖父母の姿に見えますが、孫の今と将来を案じていることには変わりありません。でも、その気持ちの表し方ひとつで、「親」の心は傷つき揺れ動きもし、また癒されもします。「親」が何も悩まず苦しまず、ただ子どもがかわいそうというだけで不登校を受け入れているわけではありません。「なぜわが子が不登校になったのか」・「なぜいじめにあうのがわが子でなければならないのか」を考えなかった「親」はいないと思います。子どもにしても、「みんなが行ける学校に行けない自分」に苦悩しなかった「子」はいないと思います。 そうした「子」や「親」の辛さ・苦しさに心を寄り添わせる余裕が持てないほど、祖父母にとっても「孫が不登校」という現実はショックなのだと思います。そうはいっても、その動揺をわが子夫婦にぶつけて状況が良くなることはありません。「子」・「親」・「祖父母」それぞれの苦悩が深まるばかりです。

登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会例会より:孫の不登校②

  振り返ってみれば、子どもが不登校になり始めた頃、両親ともに「なんとか学校へ行かせよう」と苦心し、無理強いした経験をお持ちかと思います。そうした無理強いが良い結果をもたらさないことに気づき、子どもの将来への不安を抱えながらも、「学校へ行かない」という選択を受け入れることができるようになります。
  でも、「見守る気持ち」は常に意識していないと、すぐに揺らいでしまいます。そんな微妙な親心に、祖父母の言葉は情け容赦なく響きます。時にはかわいい孫であるはずの子どもにも、非難とも説教ともつかない言葉が向けられます。
  そこには、「無理強いしても良い結果にはならないと気づいてほしい」親と、「甘やかしているのではないか。こんなことで、孫は社会に出てから大丈夫なのか」と心配する祖父母との価値観の違いが根深くあるようです。
  双方の価値観は「子どものためには譲れないもの」であり、お互いに歩み寄る余裕もない状況を作り出しているようです。孫に対して「育てる権利」を持たない祖父母は、孫を心配する気持ちや孫の将来への不安を言葉にしてぶつけるしか手立てがありません。こうした祖父母の方々は、孫に対し「親」と同じ立場の不安・心配を抱えているのだろうと思います。

登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会例会より:孫の不登校①

  3月19日の例会は20名(初参加4名)が参加、4月16日の例会は16名が参加、人数が多いので、主に「発達障がいに関わる課題」と、「日常生活や進路をめぐる課題」の2グループに分かれて話し合いました。
  「発達障がい」のグループは涙と爆笑が入り混じった盛り上がりで、障害受容をくぐってきた親御さんのパワーを感じました。もうひとつのグループも、進路をめぐる悩みは多いですが、お子さんを受け入れて親子関係が安定してきた体験談もたくさん出され、お互いに元気をもらいました。また、3月は例会に先立つランチ会も10名参加し、楽しい語り合いとなりました。
【祖父母の「心配」が大きな負担になることも】
  子どもが不登校になったとき、思い悩むのは親ばかりではありません。祖父母の心中も穏やかとは言えない状況になるようです。「親」であるわが子夫婦に対して、育て方への不信感・不満を口にしたり、孫の将来への不安をそのままぶつける方もいるようです。
  ようやく落ち着いてわが子の不登校と向き合う気持ちになれた「親」にとっては、そうした祖父母の言葉は胸に突き刺さるものがあり、子どもの不登校以上に心の負担になってしまう」ということがしばしば起こります。

「子どもの居場所のつくりかた」のお知らせ

札幌での下記のイベントが開催されますので、関心をお持ちの方にご紹介いただければ幸いです。
【子どもの居場所のつくりかた】
 「子ども居場所」ってどんなところ?」「どうやってつくるの?」
 子ども居場所を運営する団体をゲストに招き、共通する居場所づくりの
 条件や課題を探っていきます。居場所づくりのヒントが見つかるかも!? 
□日 時 2016年2月21日(日)13:30~15:30
□会 場 かでる2・7 710会議室(札幌市中央区北7西2)
□ゲスト NPO法人Kakotam(ひとり親家庭の子どもの学習支援)
      苫小牧フリースクール検討委員会
      月寒公園プレーパークの会
□費 用 無料(事前申込不要)
□主 催 北海道フリースクール等ネットワーク(担当:高村)
      電話:011-743-1267 メール:fs_net@voice.ocn.ne.jp
□後 援 北海道教育委員会 札幌市教育委員会 札幌市 北海道新聞社
      朝日新聞社北海道支社 毎日新聞社北海道支社 読売新聞社北海道支社
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