発達障害の理解

 道南ひきこもり家族交流会「あさがお」では、例会の度に「発達障害」について話題にのぼることから、5月の例会に豊富な臨床経験をお持ちの高橋実花先生(発達障害者支援センター「あおいそら」相談員・小児科医)にアドバイザーとして出席いただき、貴重なお話をうかがいましたので、その一部をご紹介します
★ 発達障害は本人の努力不足でもなければ、親の育て方の問題でもないこと、脳の働き方に独特の特徴があるた めに、周囲からは理解されにくい発想や言動になりがちで、生活するうえで様々な支障をきたして本人が辛い状 態に追い込まれることを、私たちはまず理解することが必要です。
★ 特に、対人関係やコミュニケーションがうまくいかない場合が多いのですが、現在のようにサービス産業が中 心の経済社会では、それ以前の社会に比べ人と人の関係がより重視されるようになるために、発達障害の方が不 得意なことが、生活するうえでも仕事をするうえでも大きな「障害」につながっていきます。「発達障害が増え た」というのは、「発達障害が顕在化しやすい社会の枠組み」になってきたという面もあるわけですから、周囲 の理解や適切なサポートがあれば、障害と折り合いをつけながら社会生活を営むことは十分に可能であり、その ような支援が求められています。
★ しかし、周囲の人がそのような障害を理解できないと、自分の考え方や基準で相手にいろいろなことを求める ために、発達障害を持つ方は、それに応えることができないということで自信をなくし、ひきこもっていった 
 り、強いストレスから精神疾患のような状態に陥ることもあります。
★ それだけに周囲の理解が大切で、例えば発達障害の方には、抽象的な説明をしたり、感覚的・感情的な言葉で 説得してもうまくいかない場合が多いのですが、物事を理論的に考えることは得意ですので、そのような説明に心がけることで随分と相互理解ができるようになります。
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山下英三郎さん講演会

 6月12日「アカシヤ会」と「チャイルドラインはこだて」が共催した「山下英三郎さん講演会」には、近年では最多の83名もの参加者があり、大盛況でした。
 山下さんは、ソーシャルワークの「価値・倫理」をとても分かり易く解説しながら、その考え方に基づいて子どもの現状をどのように理解すべきか、親や教師をはじめ「受けとめ手」としての大人たちはどのように子どもに関わるべきかについて、示唆に富むたくさんのお話をいただきました。
とても紹介しきれませんが「不登校で子どもの進路が閉ざされると考えがちだが、<普通のコース>に乗っていた方が選択の幅が狭くなり、不登校することでいろんな選択の幅が広がるのではないか」という指摘には「目からウロコ」でした。確かに、学校の成績という物差しで子ども見てしまうと、「○○中学で何番くらいだから△△高校へ、そこで何番くらいだから□□大学で、そこまで行ったら就職は…」という具合に、大人たちはレールを敷いてしまい、子どももその枠から抜け出すのが大変かもしれません。不登校は一見「不利」のようでも、通信制や定時制、高認試験、不登校に理解のある学校への進学、学校以外の様々な社会体験など、<普通のコース>では経験できない貴重な機会に巡り会うことができるかもしれません。
 子どもの将来を、大人の枠組みで考えるのではなく、子ども一人ひとりの違いを尊重し、可能性を信じることから考えたいものです。

6~7月講演会等の報告とお知らせ

 ユニーーサル上映映画祭以降の講演会等について報告とお知らせです。
平成22年度生徒指導研究協議会
 北海道教育庁渡島教育局主催の事業で、6月17日(木)11時~12時に「問題行動を起こす児童生徒の背景等について」というテーマの研修会でお話させていただきました。「どうしたら学校に戻すことができるか」という話を期待していた先生方には全く期待はずれの内容だったと思いますが(^_^;)、参加した約50名の生徒指導を担当する先生方は熱心に聞いてくださいました。「不登校・ひきこもり=問題行動」ではなく、「本人にとって必要かつ意味のある行動」という理解から出発しないと、不登校・ひきこもり支援は成立しないことを、これからも文字色訴え続けていきたいと思います。

障害児・者居宅介護事業所連絡協議会総会・講演会
□日 時  6月29日(火)19時~20時30分
□場 所  函館市中央図書館 2階研修室
□テーマ  「不登校・ひきこもりの理解と支援~社会福祉相談援助の視点から」
□主催者  害児・者居宅介護事業所連絡協議会
      (事務局:五稜郭メンタルクリニック・川越さん)

南渡島青少年指導センター指導員研修会
□日 時  7月6日(火)15時30分~16時
□場 所  七飯町文化センター スターホール
□テーマ  「不登校・ひきこもりの理解と支援 Part2」
□主催者  南渡島青少年指導センター組合
      (0138-73-3111・北斗市役所内 吉田)

講演会「ひきこもり・不登校の理解と支援」】
 □日 時  7月29日(木) 15時~17時
 □場 所  北海道長万部町役場2階会議室
 □講 師  ・吉川真倫(ひきこもり体験者、アスペルガー症候群当事者)
       ・野村俊幸(はこだて若者サポートステーション相談員、社会福祉士・精神保健福祉士)
 □参加費 無料
 □主 催(お申込み・お問い合わせ先)
         長万部町(役場町民課:01377-2-2453) 
         渡島・檜山圏域障がい者総合相談支援センターめい(0138-47-3058) 


 

ひきこもり

 はこだて若者サポートステーションに居場所が開設されました!
「ひきこもり」をはじめ、社会参加や対人関係に不安や辛さを抱えている方々に対する総合的な相談支援活動を行う「若者サポステ」事業を、北海道国際交流センターが厚生労働省の委託を受けて6月から実施していますが、毎週木曜日午後1時~3時、センター4階に体験者や当事者が集う「居場所」が開設されました。自由におしゃべりしたり、トランプや将棋などのゲームをしたり、散策に出かけたりとゆるやかな社会参加の機会になっています。詳しくは、サポステスタッフの染木さん・皆方さんにお問い合わせください。(電話:0138-22-0325)
 今後さらに国際交流活動で培われた魅力的な事業メニューを検討していますので、家族や当事者の皆さまに利用者登録をしていただき、大いにサポステを活用しましょう

定例会等のお知らせ

 函館地域では、毎週、不登校やひきこもりに関する何らかの行事が行われています。「サポステ」には当事者の居場所も開設されましたし、「自由高原」休止後の「後継」活動の「フリスペ」も何とか継続しています。これから7月までの行事を紹介しますので関心をお持ちの方々にご紹介いただければ幸いです。

ひきこもり当事者の居場所
 ・日 時:毎週木曜日 午後1時~午後3時  ・参加費:無料
 ・場 所:はこだて若者サポートステーション(元町14-1)
 ・連絡先:サポステ事務局:染木・皆方(0138-22-0325)

不登校の子どもの居場所「フリスペ」
 ・日 時:毎週火曜日 午前11時~午後2時    ・参加費:無料
 ・場 所:函館地域交流まちづくりセンター(末広町4-19)3階オープンスペース窓側
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)
        活動場所が移動する場合がありますので、参加希望者はご一報ください。

◆「昴の会~不登校をともに考える会」例会・相談会
 ・日 時:6月27日(日)午後2時~午後4時  午後4時~午後5時:個別相談会
 ・場 所:北斗市七重浜住民センター「レインボー」(JR七重浜駅に隣接)
 ・資料代:300円(年会費納入の方は無料)
 ・連絡先:川崎さん(0138-49-3245) 個別相談は野村(090-6261-6984)

ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」 ・日 時:7月11日(日)午前11時~午後1時  ・参加費:無料
 ・場 所:函館地域生活支援センター(駒場町9-24)
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」
 ・日 時:7月11日(日)午後2時~午後4時 ・資料代:200円(年会費納入の方は無料)
 ・場 所:函館市総合保健センター(五稜郭町・中央図書館向かい)
 ・連絡先:函館渡辺病院医療福祉科(0138-59-4198)
      野村(090-6261-6984)

函館・登校拒否と教育を考える親の会「アカシヤ会」
 ・日 時:7月18日(日)13:30~15:30  ・資料代:200円(年会費納入の方は無料)
 ・場 所:函館市総合福祉センター「あいよる」2階第2会議室(若松町33-6)
       駐車場が手狭ですので車の場合は時間に余裕をもっておいでください。 
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)

◆「昴の会~不登校をともに考える会」例会・相談会 
・日 時:7月25日(日)午後2時~午後4時  午後4時~午後5時:個別相談会
 ・場 所:北斗市七重浜住民センター「レインボー」(JR七重浜駅に隣接)
 ・資料代:300円(年会費納入の方は無料)
 ・連絡先:川崎さん(0138-49-3245) 個別相談は野村(090-6261-6984)

アカシヤ会例会より

 6月は大きなイベント続きでなかなか書き込みができませんが、先月のアカシヤ会例会で印象に残ったエピソードを紹介します。
 中学2年まで不登校でずっと家にいたお子さんが、4月から学校に通い出したそうです。お母さんの話では、友達との行き来が始まったり、担任が馴染みのある先生になったりと環境の変化はあったようですが、格別お母さんの側から何か働きかけたわけではないとのことです。どちらかというと「自然と学校に足が向いた」という感じで、本人も「意を決して」といった気負いはあまりないようです。
そして、とても印象的だったのは、お話するお母さんも「学校に行くようになったんです!」と喜び勇んでお話するのではなく、お子さんの状況を淡々とお話していたことでした。今起きているお子さんの変化について、一喜一憂したり、「このままずっと上手く行ってほしい」という気持ちを露わにするのではなく、まずはお子さんの様子を冷静に受けとめようというお気持ちがとてもよく伝わってきました。
 お子さんが登校を再開するとそれが「問題の解決」と考えがちですが、「また行かなくなっても、あわてないで、そのときはそのときでまたゆっくり考えよう」と腹を括ることがとても大事なことを再認識しました。

6月の行事案内

 6月にスタートした「はこだて若者サポートステーション」の相談員を務めることになりましたので、よろしくお願いいたします。ステーションの利用者はすでに30名を超える勢いで、期待とニーズの大きさを感じております。6月の不登校・ひきこもり関連行事をお知らせします。

山下英三郎さん講演会「子どもの現状~受けとめ手としての大人」 ・日 時:6月12日(土)午後2時~午後4時
 ・場 所:サン・リフレ函館2階大会議室(大森町) 
 ・資料代:500円
 ・主 催:函館・登校拒否と教育を考える親の会「アカシヤ会」 
        (連絡先:野村 090-6261-6984)
       チャイルドラインはこだて(連絡先:小林 0138-40-0084)

ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」
 ・日 時:6月13日(日)午前11時~午後1時大を
 ・場 所:函館地域生活支援センター(駒場町9-24)
 ・参加費:無料
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」
 ・日 時:6月13日(日)午後2時~午後4時
 ・場 所:函館市総合保健センター(五稜郭町・中央図書館向かい)
 ・資料代:200円(年会費納入の方は無料)
 ・連絡先:函館渡辺病院医療福祉科(0138-59-4198)

函館・登校拒否と教育を考える親の会「アカシヤ会」
 ・日 時:6月20日(日)午後1時30分~午後3時30分
 ・場 所:函館市総合福祉センター「あいよる」2階第2会議室(若松町33-6)
      駐車場が手狭ですので車の場合は時間に余裕をもっておいでください。 
 ・資料代:200円(年会費納入の方は無料)
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)

◆「昴の会~不登校をともに考える会」例会・相談会
 ・日 時:6月28日(日)午後2時~午後4時
               午後4時~午後5時 個別相談会
 ・場 所:北斗市七重浜住民センター「レインボー」(JR七重浜駅に隣接)
 ・資料代:300円
 ・連絡先:川崎さん(0138-49-3245)
     個別相談は野村(090-6261-6984)

明日、いよいよユニバーサル上映映画祭

 ユニバーサル上映映画祭が明日にせましりましたが、実行委員会の島会長からメッセージをお送りいただきましたのでご紹介します。中途失明で全盲の島さんは、光を失ってから本格的に映画が好きになったそうで、
映画祭の先頭に立って活動されている姿に、私は深い感動と大きな勇気をもらっています。

 第5回北海道ユニバーサル上映映画祭「アンダンテ~稲の旋律~」七飯上映会 

 6月5(土)・6(日)の両日、下記の通り、映画「アンダンテ~稲の旋律」ユニバーサル上映と、特別企画として素晴らしい講演会を開催させていただきます。
 この「アンダンテ」とは音楽用語で、「歩く速度のようにゆっくりと」の意味。映画の中でも、ピアノによる『パッヘルベルのカノン』のゆったりとした素晴らしい演奏が随所に流れて、心地よい感動を与えてくれます。ピアノの演奏は、映画の中でもヒロインのピアノ教師役で出演されている山形リサさんが劇中全ての演奏を担当しています。山形さんは、函館出身で、中部高校卒業後武蔵野音楽大学から同大学院・音楽研究科を修了され、ピアニストとして活躍されています。当日、山形リサさんご本人も大変お忙しい中、応援のために東京から駆けつけてくれることになっております。
 映画のクライマックスでは、広大な田園風景の中で、真っ直ぐに伸びた稲の白い粒の花が風にそよいでサラサラと奏でる実に心地よい「稲の旋律」が、素晴らしいピアノ演奏と共に私たちの心に「アンダンテ」の穏やかさを与えてくれます。
 そして、ヒロイン千華を演じる新妻聖子さんの熱演と熱唱は、今日の効率化・スピード化する社会の中で、気づけずに見落としてしまっている大切な何かを私たちにそっと語りかけてくれるのです。

 また、映画終了後に行う特別企画の講演会では、お二人の素晴らしいゲストを迎えて、引きこもり・不登校をテーマとした非常に意義深い講演会を実施いたします。
 講師のお一人は、ご自身が大変な引きこもりを体験されて、現在は介護事業所でお仕事をされる傍ら、自らの体験を生かして、引きこもり・不登校で悩む当事者や親御さんたちを支援する活動を積極的にされている吉川真倫さん。もうお一人は、二人のお子さんの長い不登校体験と正面から向き合い、寄り添い、共に成長しながら、乗り越えてこられたという経験をお持ちの野村俊幸さん。野村さんは、ご自身の経験を元に書き下ろした「わが子が不登校で教えてくれたこと」という本を出版され、幅広くご活躍されております。
 この講演会では、お二方の経験に基づいた貴重なお話を、トーク形式でお届けし、映画「アンダンテ」に込められた現代社会へのメッセージと共に、私たちの明日をゆっくりと立ち止まって考えあう機会にしたいと思っております。
 当日は、ぜひぜひ多くの皆様にご参加いただけますよう、心よりお願い申しあげます。
            記
 北海道ユニバーサル上映映画祭 映画「アンダンテ~稲の旋律~」七飯上映会
 開催日 : 2010年6月5日(土・6日(日)
 会 場 : 七飯町文化センター パイオニアホール
 日 程 : ・6月5日(土)
         13時30分 1回目上映
         15時30分 ゲストトーク(1時間)
         17時30分 2回目上映
        ・6月7日(日)
         14時30分 3回目上映
         16時30分 ゲストトーク
 料 金 : 一般 1200円(当日1500円)
        ジュニア(小・中・高校生)500円(当日も同じ)
 取扱い :七飯町文化センター、松柏堂プレイガイド、はこだて音楽鑑賞協会
        函館視覚障害者図書館 他
【※ 備考】
 ・無料送迎バス運行有り(出発場所は、湯川の函館視力障害センター前、函館市総
  合福祉センター裏門前、北斗市かなで~る前)
 ・シネマカフェ開設有り(コーヒー・お菓子・七飯町地場産品取れたて新鮮野菜の
  販売等)
 ・野村俊幸さんの著書「わが子が不登校で教えてくれたこと」と映画のパンフレッ
  トの販売も行います。
 ・アンダンテ~稲の旋律~オフィシャルサイト  http://www.ggvp.net/andante/index.php
 ・山形リサさんのオフィシャルサイト  http://homepage2.nifty.com/risa/

 以上、長文のご案内でしたことをお詫び申しあげます。
 何卒よろしくお願い申しあげます。
     ---------------------
●署名
 北海道ユニバーサル上映映画祭 実行委員会 代表 島信一朗
 〒042-0932 函館市湯川2丁目 29-28 グリンハウス湯川D号
 電 話 : 0138-57-3157(090-7519-7516)
 メール : inclusion_jp@ybb.ne.jp


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野村俊幸

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