ひきこもり家族交流会・例会より

 6月の「あさがお」例会の親同士の話し合いも、とても密度の濃いものでした。お子さんと長期間接触できなかったご家庭でも、あることをきっかけに母親は本人の部屋に入って話をすることができ、お母さんに甘える行動も出てきたそうです。本人の中で何かが動きだし、薄皮を剥ぐように少しずつ脱皮しているのかもしれません。
「わが家もそんなことがあった」というお話しされたご家庭が他にもあり、ひきこもったり不登校になって辛い状態のお子さんが親に甘える、いわゆる「赤ちゃん返り」の行動を取るというのはよくあることで、このプロセスをしっかり受けとめることが次のステップにつながっていくようです
 また、ひきこもった当初、父親は本人が携帯を持つことに反対したそうですが、その後携帯を通して家族や友人とのやり取りができ、貴重なコミュニケーションの手段になっているそうです。「ひきこもっている(働かず収入がない)のに、(お金を使うのは)贅沢だ」という意識にどうしても陥りがちなのですが、そうではないことが、このご家族の体験からもよく分かります。
 あるお母さんは、「この会に来始めたころは『子どもを何とかしたい』一念で、その手がかりを得るために参加していたが、皆さんの話を聞くうちに、それは自分が楽になりたいからで、自分の目が子どもに向いていないことに気がつき、そこから子どもとの関わり方が変わり、徐々にだけれど子どもとの関係が改善されて行った」という経験談をお話されましたが、これは家族会が持つ役割を見事に言い表しているのではないでしょうか。
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ひきこもり家族交流会・例会より

 親同士の語り合いでは、今回も「親子の会話がだんだん少なくなって…」という悩みが出されました。ところが、政治や社会問題などの話題では、父親と話をしているそうです。お子さんのことが気になって仕方ないときは、「会話」の内容が知らず知らずのうちにお子さんに関することになって、お子さんからすると「会話」ではなく「質問」に感じて、お子さんにとってはそれ自体が責められていると感じて嫌になるのは良くあることです。政治のことなどは、直接自分に関わらないことなので話しやすいという面もありますので、今回の参議院選挙の結果や政局の行方などについて、大いに話題にしてはいかがでしょうか。
 実際、「あさがお」例会に先立ち、6月11日の午前から開催された「樹陽のたより」には9名が参加し、いろいろな話題で2時間があっという間に過ぎましたが、ここでも参議院選挙のことが話題になりました。「若者の投票率が低いから、若者のための政策が進まない」という意見がたくさん出され、投票に必ず行く(行った)とのことです。いろんな事情で人との関わりが苦手だったり辛いかったりしても、社会の一員としての意識や自覚を皆さんがしっかい持っているのは、とても心強いことです。

8月の講演会など

8月に次のようなイベントに首をつっこんでおりますので、お近くに関心を
お持ちの方がおいででしたら、ご紹介いただければ幸いです。(転送歓迎)

【帯広市教育員会・教育相談講座Ⅰ】□期 日   8月4日(木)午後2時~午後4時30分
□会 場   帯広市職員会館(西7南7)2会集会室
□参加対象 学校教職員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー
         帯広市いじめ・不登校・非行等に関する対策委員、保護者
□内 容   子育てや教育問題等について講師自身の体験をもとに講義
          講師:野村俊幸(社会福祉士・精神保健福祉士)
□連絡先  帯広市教育委員会学校教育部学校教育指導室
         TEL 0155-24-4111(2552) FAX 23-0161

【第49回道民教合同研究集会IN釧路・第17分科会】
□と き  8月5日(木)9時~17時  8月6日(金)9時~11時
□ところ  釧路市立青陵中学校(釧路市緑ヶ岡6-9-42)
□テーマ  「不登校の子どもたちと共に」
         不登校者は厳しい生き方・進路選択の渦中にいる。学び方は
         ひとつではない。地域市民の共同の営みを交流し合う。        
          ※私も「親とソーシャルワーカーの立場から」について
            レポート発表し、討論に参加を予定しています。
□主 催  北海道民間教育研究団体連絡協議会
        TEL/FAX 011-895-1001
        E-mail douminkyou@ace.ocn.ne.jp

【静内保健所 不登校・ひきこもり講演会】
□日 時  8月17日(火)13:15~14:30
□場 所  新ひだか町公民館1階集会室(新ひだか町静内古川町1-1-2)
□テーマ  「不登校・ひきこもりの理解と支援~我が家の体験から」
        講師:野村俊幸(はこだて若者サポートステーション専門相談員)
□対 象  家族、当事者、一般住民、関係機関職員
        ※14:45~16:00、家族・当事者との座談会を行います。
□申込み 8月10日まで、静内保健所健康推進課(電話:0146-42-0251)  

若者サポートステーションの活用を!

6月にスタートした「はこだて若者サポートステーション」は、すでに利用登録者(本人及び家族)が約50名に達し、主催者の予想を超える活発な利用状況です。月~金の10時から17時まで、電話または面談により専任スタッフが相談を受け、必要に応じて専門相談員(心理カウンセラーやキャリアカウンセラー、社会福祉士など)に相談を繋ぎます。また、毎週木曜日午後1時~3時、センター4階に当事者が集う「居場所」も開設され、毎回十数名が参加しています。「ひきこもり」という名称にこだわらず、何らかの事情や経過で社会に出ることに自信を無 くしたり、不安を感じて悩んでいる方がおいででしたら、まずはサポステに電話することから一歩を始めませんか(*^_^*) 電話:0138-22-0325 

函館地域の不登校・ひきこもり関連行事のお知らせ

  8月の不登校・ひきこもり関連行事のご案内

◆ひきこもり当事者の居場所
 ・日 時:毎週木曜日 午後1時~午後3時  ・参加費:無料
 ・場 所:はこだて若者サポートステーション(元町14-1)
 ・連絡先:サポステ事務局:染木・皆方(0138-22-0325)

◆不登校の居場所「フリスペ」
 ・日 時:毎週火曜日 午前11時~午後2時    ・参加費:無料
 ・場 所:函館地域交流まちづくりセンター(末広町4-19) 3階オープンスペース窓側
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)
      活動場所を移動する場合がありますので、参加希望者は事前にご連絡をお願いいたします。

◆ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」
 ・日 時:8月8日(日)午前11時~午後1時  ・参加費:無料
 ・場 所:函館地域生活支援センター(駒場町9-24)
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)

◆道南ひきこもり家族交流会「あさがお」
 ・日 時:8月8日(日)午後2時~午後4時 ・資料代:200円(年会費納入の方は無料)
 ・場 所:函館市総合保健センター(五稜郭町・中央図書館向かい)
 ・連絡先:函館渡辺病院医療福祉科(0138-59-4198) 野村(090-6261-6984)

◆函館・登校拒否と教育を考える親の会「アカシヤ会」
 ・日 時:8月15日(日)13:30~15:30   ・資料代:200円(年会費納入の方は無料)
 ・場 所:函館市青年祉センター2階第2会議室(千代台町27-5) 千代台公園入り口右手     今回は、いつもの「あいよる」ではありませんのでご注意ください。
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)

◆「昴の会~不登校をともに考える会」レクリエーション
 ・日 時:8月22日(日)午前10時30分~午後4時  
 ・場 所:北斗市茂辺地「湯の沢水辺公園」 バーベキューやゲーム、水遊びなど
 ・参加費:大人1000円、学生以下500円
 ・申込み:8月10日まで、川崎さんへ(0138-49-3245) 

講演会報告

 暑い6月からジメジメした7月へと天候不順が続きますので、皆さま体調管理にはご留意ください。この間、研修会などでお話させていただく機会が続きましたので、簡単にご報告します。
 6月17日は、北海道教育庁渡島教育局主催の「平成22年度生徒指導研究協議会」にお招きいただき、約50名の渡島管内公立学校生徒指導担当の先生方がお話を聞いてくださいました。「どうしたら不登校の児童生徒を学校に戻すことができるか」という話をを期待された方には肩透かしだったかもしれませんが(^_^;)、皆さん熱心に聞いてくださいました。
 6月29日は、「障がい児・者居宅介護事業所連絡協議会総会」でお話させていただき、約50名のヘルパーさんが参加してくださいました。皆さん福祉のプロで、現場のことは私より遥かに精通してますので、私の出る幕ではないのですが、不登校やひきこもりに対するソーシャルワークのアプローチについて、共感いただいたように思います。
 7月6日は「南渡島青少年指導センター指導員研修会」にお招きいただき、北斗市と七飯町の指導員の方々約
60名が参加しました。3分の2くらいの方が先生で、昨年に引き続き参加された方も多いので、今回はより具体的に学校と家庭の関わり、友達のお迎えや学習支援のあり方など、具体的な関わり方を重点にお話させていただきました。「登校刺激」を否定する内容が多いので、先生方がどのように受けとめたか気になるところもあり、「なぜなのか」をもう少し時間をかけて丁寧に説明する必要があったのではないかと感じています。






不登校の親の会・例会より

 6月20日のアカシヤ会例会は、12日の「山下英三郎さん講演会」が大盛況だった反動?なのか、初参加の方も含めて6名とこぢんまりした集いでしたが、その分たっぷり話ができて、大いに盛り上がりました。
中学1年で不登校になったお子さん。必死に学校に行かせようとしたり、ゲームばかりの生活に不安になってゲーム機を取り上げたりと散々子どもとぶつかり、子どもは部屋から出てこなくなりましたが、子どもを否定するようなやり方は間違いだと気がつき、登校の無理強いやゲーム禁止を止めてからお子さんはどんどん元気になって、今は家族と一緒にテレビを見て大笑いしたりと、以前の家族関係が回復したそうです。今中学3年ですが、今後についても焦らずに、子どもの気持ちを大切にしながらじっくり考えていきたいとお話したお母さん、半年前にアカシヤ会に参加したときとはうって変わった明るい笑顔がとても素敵でした(*^_^*)
 子どもが卒業した後のことまで先生が面倒を見られるわけがありませんから、学校に子どもを「丸投げ」するのはとても危険だと思います。学校も、「何がなんでも進学させなくては」と過剰な責任感を持つ必要もありませんが、「何か困ったことがあったらいつでも連絡してね。一緒に考えよう」という一言を添えて子どもを送り出してくれる先生が減っているのでは、という話が出ました。
 子どもが「誰かと繋がっている」という気持ちを持つことができるれば、とても大きな支えになるでしょう。先生方がそんな心の余裕を持つことができない学校現場になっているとすれば、不登校していない子どもたちにとっても息苦しい世界になっているのではないかと心配です。

登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿2010in福島 


21回目を迎えた全国合宿、今年は福島県磐梯熱海温泉です! この分野の日本を代表する方々が登場する豪華版です! また、シンポジウムでは当事者のナマの声をたくさん聴くことができますし、全国の皆さんとも交流できるとても貴重な機会です。詳しい案内チラシをご希望の方はお送りしますのでご連絡ください。
□日程 8月21日(土)13時~22日(日)16時
□会場 磐梯熱海温泉「ホテル華の湯」 郡山市からJR14分、「萩姫の湯」で名高い東北屈指の温泉!
□内容 講演会子どもシンポジウム、親シンポジウム、若者シンポジウム、テーマ別分科会など
講演:内田良子さん(カウンセラー、アカシヤ会でも2回講演いただきました)
       高岡健さん(精神科医、発達障害の第一人者) 
       多田元さん(弁護士、子ども・若者の権利擁護に奔走中)
       芹沢俊介さん(アカシヤ会でもお馴染み、鋭い若者論や犯罪論で著名な社会評論家)
□参加費用 1泊2食 大人:19500円 中学生以下:18500円 小学生以下:18000円
□並行して《子ども交流合宿2010「カパピラ」in福島》も開催されます。 
□連絡先 NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク 
     TEL・FAX  03-3906-5614 
   

道南ひきこもり家族交流会の例会

 6月13日の道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会は、初めて参加の方1名と家族・当事者の会員16名、サポーター3名の20名でした。最初に皆さんから一言ずつ近況や映画「アンダンテ」鑑賞の感想などをいただきましたが、上映会でのトークコーナーの吉川さんのお話に絶賛のコメントが相次ぎました。今回の発表を、吉川さんの勤務先の社長さんや以前通っていた作業所の方などが見てくださり、皆さんすごく良かったと言ってくれたそうで、吉川さんもその方たちへの恩返しになり嬉しいと語っていました。

 その後、2グループに分かれて思い思いに今の気持ちを語り合いました。その中で、「娘か息子かで大きな違いがあるように思う」という意見が出て、皆さん娘の方が接点を持ちやすいとお考えのようです。また、やはり父親の役割と現実の父親の姿に対する母親たちの失望と怒りが語られ、次第に父親に対する期待を抱かずに生きるようになる過程をお話しされた方もいて、いかに両親の気持ちにずれがあるのか、それを乗り越えようと苦しむ母親たちの思いが語られ、考えさせられました。

 でも、あるお嬢さんはバンド活動を始めて、昔バンドをやっていた父親と接点が出来て話をする機会が増えてきたそうです。生活時間のリズムもできてきて、社会で働くという形ではないけれど大きな一歩と考えて本人も親御さんも喜んでいます。皆少しずつ変化はあるのだと思いますし、一歩を踏み出すきっかけに「サポステ」や「樹陽のたより」の存在が大きいことも話し合われました。
 一人一人が声に出す機会が増えて、長く話せるこういう機会はストレスの発散の意味でも大切かと思いますので、皆さん大いに活用しましょう!
プロフィール

野村俊幸

Author:野村俊幸
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