ひきこもり家族交流会例会より・2

 8月の「あさがお」例会は、札幌から見学に来られた方を含め家族・当事者が15名、サポーター5名の20名が参加、今回も親子参加、ご夫婦の参加が3組ありました。また、「あさがお」例会に先立ち開催された「樹陽のたより」には11名が参加し、近況報告やこれからの活動などについて話し合った後、思い思いのグループで語り合い、大いに盛り上がりました。 
 今回の圧巻は、中学卒業後2年間ひきこもっているお子さんの「東京一人旅」のお話でした。家族との会話がほとんどない状態ですので、本人の動機や行き先での行動予定がはっきりしていないのですが親御さんは切符を用意し、最低限必要な旅行の注意事項を伝えて送り出し、関係機関からの呼び出しに備えて親もいつでも出かけられるよう準備したそうです。本人は東京に着いてすぐに戻ってきたようなので目的を達したかどうか不明なのですが、ともかく一人で旅行できたことと、不安は大きかったでしょうがそれを認める親御さんの大英断に参加者一同、感心しきりでした。もちろんこれがすぐに次のステップにつながるとは限りませんが、本人の心の中で何かが動き出しているのではないでしょうか。そんなとき親がどう寄り添えばいいのか、とても大切なてがかりを教えていただいたように思います。
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ひきこもり家族交流会例会より

 例会では、子どもにとっても「親に気をかけて欲しい」という気持ちと「煩わしいからそっとして欲しい」気持ちが、その時々で入り交じるのではないか、という話も出されました。当事者からは、「親が自分のことで無理している様子が見えるのは辛い」「<頑張って>ではなく<頑張ってるね>と言ってほしい」「親は子どものためではなく、親自身の人生を歩んでほしい」という声とともに、「最近、親がいなくなった後、自分で暮らしていかなければならず、そのために何が必要が考えるようになってきた」など、様々な意見が出されました。
 これにはハウツーものの解決方法はありませんので、お互いの気持ちや状態を理解し合えるような「ゆったりとして関係」づくりを目指すことが出発点だと思います。ある親御さんが「子どもから『やさしく待っていてほしい』と言われ、一生懸命そのようにしたつもりだったが、後で子どもからそのように見えなかったと言われショックだった。頭で分かっていても、実際の態度はそうなっていないことがよくあることを心したい」とお話されました、本当にそう思います。
 当事者(大学院中退)の方が家庭教師の仕事を探しています。科目は英語・国語・社会で、1時間千円と格安! 学年は問いません。ご自身の体験にふまえ、辛い状態のお子さんのことも理解できますので、無理のない教え方をしてくれます。お心当たりがある方はご一報ください。

静内保健所講演会も盛況

 8月17日の静内保健所講演会「不登校・ひきこもりの理解と支援」も50名の参加者で盛況でした。たいへん嬉しいことに、参加者の3分の1くらいが学校関係者でした。1時間の講演で詰め込み過ぎや舌足らずなところもあったと反省もありますが、皆さんとても熱心に聞いてくださいました。質疑応答の時間が十分取れなかったのが残念でしたが、現場の先生の率直な悩みが出されたり、子どもの療育に関わるお母さんから「学校だけで抱え込まないで」というエールが送られれたりと、中味の濃いものになったと思います。
 講演会のあと、当事者家族との懇談会が行われ、現在進行形の深刻な悩みや相談事がたくさん出されましたが、苫小牧の「まゆだまの会」の方や静内地域でサポート活動を行っている方々の的確なコメントに、私自身とても勉強になり、当事者の語り合いが持つパワーをあらためて再認識させられました。
 また、9月から苫小牧にも「若者サポートステーション」が開設されるという話も出て、関係者のネットワークが広がることが期待されます。函館~静内はJRで往復11時間かかりましたが、行くことができて本当に良かったと思います。
 それと、8月4日の帯広教育相談講座に参加された方のアンケートをいただきましたが、約60名の受講者のうち36名も回答してくださり、しかもたくさんのご感想やご意見を書いていただきました。「とても参考になった」というものばかりで、何とかお務めを果たすことできたのではないかと、ホッとしています(*^_^*)

はこだて若者サポートステーションに期待高まる

 6月に開設されたはこだて若者サポートステーション(はこサポ)が盛況で、すでに利用登録者(本人及び家族)が60名を超え、関係者の期待が高まっています。月~金の10時から17時まで、電話または面談により専任スタッフが相談を受け、必要に応じて専門相談員(心理カウンセラーやキャリアカウンセラー、社会福祉士など)に相談を繋ぎます。
 また、毎週木曜日午後1時~3時、センター4階に当事者が集う「居場所」も開設され毎回十数名が参加、ゆったりした交流やハーブ畑づくりなど様々な活動に取り組んでいます。「仕事塾」や「匠の弟子」体験、ジョブトレーニングにチャレンジする利用者も出てきました。「ひきこもり・ニート」という名称にこだわらず、何らかの事情や経過で社会に出ることに自信を無くしたり、不安を感じて悩んでいる方がおいででしたら、本人だけではなく家族や関係者のご利用もできますので、まずはサポステに電話することから一歩を始めませんか(*^_^*)
 電話:0138-22-0325 
 活動状況はHPに随時アップされていますので、是非ご覧ください。
 http://www.hakodate-saposute.jp/report/

有意義だった道東ツアー

 猛暑お見舞い申し上げます。
 函館もついに真夏日! といっても3年ぶりですので、酷暑、熱帯夜が続く地域からみると天国かも(^^;)
 皆さま、体調管理には十分ご留意ください。
 8月4日、帯広市教育委員会の教育相談講座に行ってきました。先生方の夏期研修のひとつということもあり、約50名の先生方と約10名の保護者の方も参加、1時間の講義のあとの質疑応答もたくさん出され、2時間の講座では時間が足りないくらいで、皆さんに熱心に参加いただきました。終了後、保護者の方々との懇談会も持つことができ、とても有意義な集いでした
 5日~6日は北海道民間教育研究協議会釧路大会の不登校分科会に参加しました。これまでも数回この分科会に参加していますが、年々参加者が減少傾向で、特に現場の先生方の参加やレポートが少なく心配していました。しかし今年は、25名もの参加があり、現場の先生方をはじめ釧路教育大学の学生さんたちもたくさん参加してくれて、ととも心強い思いがしました。具体的な事例を通し、あくまで子どもの立場に立った丁寧な関わりや支援が大切であることを学びあうとともに、特に今回は不登校やひきこもりの子ども・若者の学習権についても議論が深まりました。座長の多田先生(江別市)が「義務教育では一人あたり約百万円の税金が使われているが、不登校の子どもはそれを利用することができない。これは不公平であり、不登校の子どもの学ぶ権利と成長を保障するための仕組みが必要」と発言されていましたが、現職の先生からこういった視点の意見をうかがうことは少ないので、とても勇気づけられました。地元のフリースクール関係者からも「オルタナティブ教育」の制度化に向けた取り組みが必要との発言もあり、とても密度の濃い研究集会でした。
 釧路では元同僚の皆さんとのイッパイ飲みも盛り上がり、とても有意義な道東ツアーでしたが、釧路からはJRで7時間…北海道は広すぎます(^^;)

ひきこもり体験者との対談

ひきこもり体験者との対談
 
7月29日、北海道長万部町と檜山・渡島圏域障がい者総合相談支援センター「めい」主催の「ひきこもり・不登校の理解と支援」研修会において、ひきこもり体験者でアスペルガー症候群当事者である吉川真倫さんと約1時間の対談を行いました
 参加した約40名の教職員や保健師、保護者の皆さんが真剣に話を聞いてくださり、その後約1時間の質疑討論もとても内容の濃いものでした。吉川さんのお話は、当事者ならではのとても分かりやすい説得力のあるもので、参加者に皆さんに共感いただいたと思います。
 その対談レポートが出来ましたので、ご希望の方には配信いたします。(主な内容)
1 吉川さんのひききこもり体験
2 野村家の不登校体験
3 親や周りに心がけてほしいこと
4 「親子関係」のあり方を考える
5 発達障害について
6 「ひきこもり」支援の取り組み
7 「ひきこもりの意味」を考える
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