「ひきこもり」家族交流会より

文字色文字色 12月12日は今年最後のひきこもり当事者会「樹陽のたより」の例会で、はこれまで最多の16人が参加、会場がいっぱいになりました。ハローワークの障がい者雇用相談「みどりの窓口」を活用してパソコン教室を受講したり、短期雇用にチャレンジしたり、就労にこだわらすボランティア活動に励んだり、来春の大学進学を目指したりなど各自の近況なども語り合い、お互いに元気をもらった集いでした(*^_^*)

 同日午後は道南ひきこもり家族交流会「あさがお」の例会で、初参加の方3名を含め、家族・当事者17名、サポーター4名の21名とたくさんの方に参加いただき、活動の広がりを実感する1年でした。今回も人数が多いので、最初簡単な自己紹介や近況報告で一回りした後、2グループに分かれてじっくり語り合いました。
文字色 毎回出される深刻なテーマが、「親が死んだあと、この子はどうなるだろう」ということで、どちらのグループでも話題になりました。明確な答えは出ませんが、「そのことを考えると心配が先に立って親の不安が子どもに伝わってしまい、親子関係がギクシャクしていまうので、今はその考えを横に置くように努めている」という参加者のお話は、とても示唆に富むと思いました。
 父親の参加が多かったグループでは、「子どもが幼いときには何をやっても父にかなわないと思っていたので、今もその思いから父親と話すのを好まないのでは…」「子どもが大人になって父親を見たとき、その言動に矛盾を感じて話さなくなるのでは…」とか、「もっと子どもの気持ちになって関わるべきだった」という反省の思いなど、父親と子どもの関わりについても話題になりました。「後悔」というより、これからの子どもとの関わりを考える手がかりにしていければよいと思います。
スポンサーサイト

不登校の「親の会」より②

 いつも「いじめ」が大きな話題になりますが、今回もそうでした。
 2009年には165人の小中学生が自殺していますが、「そのことが職員室であまり話題にならない今の学校は、辛い状態の子どもにちゃんと対応できるのだろうか」と現職の先生がお話ししていました。「いじめ」が全て自殺の原因ではないかもしれませんが、不登校の背後に「いじめ」が多いことは経験的に実感しています。
 不登校は、学校の環境も含めて、その子が今置かれている状況がとても辛いことのサインですから、そのことをきちんと理解して適切な対応をすれば、いじめ被害の拡大を防ぎ、自殺という最悪の事態を避けることができるかもしれません。子ども時代に学校でひどい「いじめ」に遭い、そのダメージが今も大きく心に残っている会員の方が「いじめ自殺をした大河内清輝君のお父さんにお会いしたとき、『登校拒否できれば息子は死なずにすんだかもしれない』とお話ししていた。自分も登校拒否という選択ができたら、ここまで追いつめられなかったと思う」と体験を語ってくれました。「学校よりも命が大切」という当たり前のことが、様々な「いじめ対策」の中であまり語られないのは、とても残念なことです。
 また、不登校だけではなく、若者をめぐる状況はますます厳しさを増しています。例会に参加された方から、新規学卒者が就職して3年以内に離職する割合が、バブル期で26%だったものが、現在は36%に上昇しているとお話があり、これは単に「最近の若者の意識」というレベルの話ではなく、従業員をしっかり育てるという企業風土が崩壊し、若者を使い捨て労働力とみなす労働環境の問題としても考える必要があると指摘していました。
会員の方から貴重な新聞記事をいただきましたので、同封しました。

不登校の「親の会」より①

 アカシヤ会は11月に2回例会を開催、今年最後のれかいは12月5日でした。毎回、密度の濃い話がたくさん出されますが、毎回話題になるのがが学校からの働きかけにどう対応したらよいかということです。
 4月から不登校になった中学生のお子さん。ご家族は、無理させないという気持ちなっていますが、できれば学校に行ってほしいという気持ちもあって、心は揺れます。悩ましいのが、同級生がノートをとってくれて毎日届けてくれるたり、担任の先生が毎日プリントを持ってきてくれるので、とてもありがたいと思う反面、子どもにプレッシャーになっていないか心配とのことです。学校の善意であることは確かですから感謝したいのですが、「善意は地獄に通じる」という西洋の諺もあるます。同じような体験をしたお母さんたちからは、「それが子どもにとても負担になってたことが分かり、学校からの働きかけを止めてもらったら、子どもはだんだん元気になって行った」というお話しがたくさん出されました。
 実は、わが家の長女も中学で不登校をしていたとき、「友だちのお迎え」が一番辛かったと、ずっと後になって話していました。そのうち友だちに会うこともできなくなると、手紙を置いていってくれるのですが、とても見ることができない。郵便受けにそのままにしておくと、親が帰ってきてそれを見つけると、「せっかく友だちが来てくれたのに、どうして顔を出さないのか」と言われそうなので、必死になって指先でつまみ、ゴミ箱に捨てたそうす。わが子のそんな気持ちも知らないで、友だちもお迎えを学校に頼んでいた私は、なんと馬鹿なことをしたのだろうと後悔しきりでしたが、今から20年以上前ですので、残念ながらまだアカシヤ会もありませんでした…

講演会の報告とお知らせ

 12月22日午後は、函館市立深堀学校「校内特別支援教育講演会」で「不登校・ひきこもりの理解と支援」の講演、夜は八雲町落部地区青少年健全育成会講演会で「子育てと教育に生かす社会福祉の視点」というテーマでお話しさせていただきました。
 学期末のお忙しい時期にも関わらず、深堀小学校では約25名の先生方が参加、今回は「基本編」ということで、3学期にもう1度お邪魔して研究協議を行うことになりました。落部健全育成会は落部中学校が事務局を努めており、同校を会場に先生や地域の関係者約30名が参加し、こちらも皆さん熱心にお話しを聞いてくださいました。この日は午前中に臨床福祉で90分2コマの授業があり、さすがに喋りすぎたのか、落部講演のラスト「終着駅は始発駅」では声の伸びがイマイチでしたが、皆さんから温かい拍手をいただき、今年の講演を無事締めくくることができました。お声をかけてくださった関係者の皆さま、参加くださいました皆さまに、あらためて心から感謝申し上げます。今年は、このように学校関係者からお招きいただく機会が増え、とても心強く感じています。 
 年明けは、1月19日に浦安市の下記集いにお邪魔することになりましたので、お近くの方にご案内いただければ幸いです。
不登校を語る集い
□日 時  2011年1月19日(水)10:10~12:25
□場 所  浦安市美浜公民館(JR新浦安駅徒歩8分、浦安警察署裏)
□テーマ  「わが子が不登校で教えてくれたこと」
□講 師  野村俊幸(社会福祉士・精神保健福祉士)
□参加費  300円
□主催   NPO法人 お~ぷん・どあプロジェクト □後援   浦安市教育委員会
□申込み(先着25名) 横山;:090-6160-1410
                yokoyama.sayoko@jcom.home.ne.jp

ひきこもりの当事者研究

文字色 12月14日は北海道教育大学の「北海道スタディーズ」の講義でした。北海道庁の「大学との連携による次代の親づくりのための教育」という事業で、大学に講師を派遣し、学生さんたちに少子化問題や子育てに理解を深めてもらおうというもので、渡島総合振興局が受け持つ分を私が毎年担当させてもらっています。
 テーマは「家庭を持つ~子育て・家庭での教育」で、わが家の体験をふまえ、ソーシャルワークの考え方を生かすことが大切であることをお話しました。受講生は約40名で、女子学生が多かったこともあり、あわせて、少子化問題については男女共同参画社会の実現が必要であることを、結婚相手はイケメンより「イクメン」を選ぶ方が大切だというお話しもさせてもらいました。
 ところで、当地の当事者グループ「樹陽のたより」メンバーによる「当事者研究レポート」ができましたので、ご希望の方には添付ファイルでお送りいたします。とても説得力のあるレポートです。

【「当事者研究」目次】(ワード・A4版4ページ、転送歓迎)
1 「ちゃんとひきこもる」ことから
2 当事者の「立ち尽くす」心理について
3 「開き直り」と「諦め」は自己肯定への第一歩
4 消費は立派な社会参加~動き出す一歩に
5 最後に~「人は変わりうる」と信じることから

不登校の親の会例会より

 相変わらずバタバタしていて、なかなか書き込みできずにいます。遅くなりましたが、11月の「アカシヤ会」例会の話題を紹介します。
 初参加や最近参加された方々からは、「運動部で頑張っていたが3学期に病気で長く欠席したのをきっかけに、進級後も行けなくなった」「ハードな部活と山のような宿題で疲れてしまったのか、ドクターストップがかかって休養中」「担任の理不尽な言葉や対応にがまんできず休みはじめる。格闘技の道場に通い、本人は元気なので適応指導教室に通っているが物足りない。中学生活を体験したいが、今の学校には戻りたくない」などの現状が話されました。皆さんそれぞれに、悩みや不安を抱えてはいますが、お子さんを無理に学校に追い立てるようなことはしていないので、お子さんは家ではおおむね元気で生活しています。
 親にとって次の「関門」は、「家で元気に生活していろんなことができるんだから、学校にも行けるんじゃないの?」と考え、そんな声がけをしたくなることです。お子さんそれぞれにり状況や経過は違いますが、元気なのは学校に行かないからなので、学校をめぐる葛藤が解決されないまま出席日数や進学、進級といった「外圧」で学校に行こうとすると、お子さんはまた病気のような状態になってしまうのではないでしょうか。ともかく、まずはしっかり学校を休み、心身とも十分な休息をお子さんに保障することが出発点になると思います。
今回、久しぶりに中学生のお子さんが参加してくれました。しっかり自分のことをお話しでき、とても正義感が強く、自分の意見をはっきり言うことができるお子さんです。今の学校では、そのようなお子さんが住みにくくなっているのでしょうか? お話しをうかがいますと、「学校に行けない」というより「そんな学校には行かない」という意志のようなものを感じ、とても心強かったです。「行けない」から「行かない」へ、不登校の形が変わっていくと不登校は決してマイナスばかりではなく、子どもの選択の幅が広がり、プラスに転化できると思います。

「認定フリースクール」等提言の集い

 映画の話題を少々。11月27日に「ユニバーサル上映映画際」で大地康雄さん企画・主演の「恋するトマト」(大地さんと原作者の小檜山博さんの対談もセット)、12月5日に「函館港イルミナシオン映画際」で若松孝二監督「キャタピラー」(若松松監督のトークもセット)を観ました。
 日本映画史上に輝くであろう作品を市民手作りの映画際で立て続けに観ることができ、さらに「函館市民発」と言ってもよい映画「海炭市叙景」(悲運の作家、故・佐藤泰志原作、彼は函館西高校の同期でした)もシネマアイリスでロードショー公開されています。文化都市・函館をもっと発信したいものです。
 ところで、北海道フリースクール等ネットワークから、次のような「市民の集い」のご案内をいただきました。
とても有意義で大切な取り組みと思いますのでご紹介いたします。
【不登校の子どもたちのために最善の環境を求める市民の集い】□日時:12月18日(土)10:00~11:30
□会場:札幌市民ホール第一会議室(北1西1丁目)
□内容:・「不登校の子どもたちの育ち・学びを支え最善の環境を整備する政策」の提言の  
       内容等その特徴について説明(事務局)
     ・各分野の人たちからの発言と討論(フリースクールのスタッフ、父母、学校の先生、研究者)
□料金:無料.
□主催:不登校の子どもたちの育ち・学びを支える札幌連絡会
(お問い合わせ) NPO法人フリースクール札幌自由が丘学園(担当:亀貝)
            011-743-1267 kmkz.sap-was@ac.auone-net.jp

[

北海道フリースクール等ネットワークから、次のような「市民の集い」のご案内をいただきました。
とても有意義で大切な取り組みと思いますのでご紹介いたします。

話は変わりますが11月27日に「ユニバーサル上映映画際」で大地康雄さん企画・主演の「恋するトマト」
(大地さんと原作者の小檜山博さんの対談もセット)
12月5日に「函館港イルミナシオン映画際」で若松孝二監督「キャタピラー」(若松松監督のトークもセット)を観ました。
日本映画史上に輝くであろう作品を市民手作りの映画際で立て続けに観ることができ、

さらに「函館市民発」と言ってもよい映画「海炭市叙景」(悲運の作家、故・佐藤泰志原作、
彼は函館西高校の同期でした)もシネマアイリスでロードショー公開されています。
文化都市・函館をもっと発信したいものですね。

【不登校の子どもたちのために最善の環境を求める市民の集い】
□日時:12月18日(土)10:00~11:30
□会場:札幌市民ホール第一会議室(北1西1丁目)
□内容:・「不登校の子どもたちの育ち・学びを支え最善の環境を整備する政策」の提言の  
       内容等その特徴について説明(事務局)
     ・各分野の人たちからの発言と討論(フリースクールのスタッフ、父母、学校の先生、研究者)
□料金:無料.
□主催:不登校の子どもたちの育ち・学びを支える札幌連絡会
(お問い合わせ) NPO法人フリースクール札幌自由が丘学園(担当:亀貝)
            011-743-1267 kmkz.sap-was@ac.auone-net.jp
プロフィール

野村俊幸

Author:野村俊幸
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR