「アカシヤ会」3月・4月例会より③

 深刻ないじめから不登校に追い込まれたお話しも出されました。学校には学校の言い分はあるでしょうが、対応を話し合う場に第三者を入れたがらなかったり、深刻ないじめはなかかったという言い訳をする学校の態度に親御さんは強い不信感を持ったとのことです。
 いじめに対して、学校にきちんと対応してもらいたいのは当然の気持ちですが、いろんな体験をうかがうにつけ、学校との対応でエネルギーを消耗するよりも、まずはお子さんをゆっくり休ませて、家庭を安心できる場所にしてあげることが大事なように思います。
 「危険な場所には近づかない」ことが命と健康を守る鉄則ですから、最も有効な「いじめ対策」は不登校です。親御さんも自信を持って「そんな危ないところに子どもを行かせることはできない」とはっきり学校に伝えることが大事だと思います。
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「アカシヤ会」3・4月例会より②

■親は「わが子にはこうあってほしい」という自分の思い描いたコースから外れるという落胆と、「このままどうなっていくんだろう」という不安感にさいなまれる気持ちは十分に理解できます。
 しかし、落胆や不安はお子さん自身が一番感じていることですから、不安にかられて子どもを問い詰めたり、何かやらせようとしますと、お子さんはさらに追い詰められます。
 車を走らせながら「ガソリン補給」はできませんので、まずは車を止めて、ヒートアップしたエンジンをゆっくり冷ますことが何より必要ではないでしょうか。

■例会に参加してくれたお子さんは「学校に行っているか行っていないか、で子どもを分けて見てほしくない」「自分のことを振り返る大切な時間と思えるようになった」「学校だけが勉強の場ではないし、実社会でもいろんなことが学べると思う」など、自分たちの体験や気持ちを語ってくれました。
 私たちは、子どもは学校に行くのが当たり前で、しかも学校での評価や成績を通してその子の価値を判断したり、高校生以上になりますと「どの学校に行っているか」ということでその子の評価する眼差しになりがちではないでしょうか? 大人の側のそういった「価値観」を崩していかないと、不登校のお子さんの持つ可能性や力を潰してしまうと思うのです。

函館・登校拒否と教育を考える親の会「アカシヤ会」3・4月例会より

 3月18日の例会は初めての方6名を含め18名もの方が参加、しかも、不登校中のお子さんも2名参加し、ご自分の体験や気持ちを語ってくれましたので、いっそう中身の濃い会となりました。
 4月15日の例会も初参加の方2名を含め14名が参加、お子さんが不登校になりはじめたという方が多く、とても貴重な意見交換となりました。今回も当事者のお子さんが、ご自分の辛い体験を一生懸命お話してくださり、参加者一同深い感銘を受けるとともに、子ども自身の持つ「復元力」に元気をもらった次第です。
 
 不登校に至る経過や背景は一人ひとり違いますが、今回の例会でお話しされたことに共通しているのは、とても真面目で、先生や周りから頼まれたことや、親の期待を汲み取り一生賢明頑張るお子さんということです。
 これは今回に限らずいつの例会でも感じていることで、その頑張りを適当に息抜きできる環境があれば良いのですが、中学校では部活や学級活動、高校受験などでさらに必死にならざるを得ず、高校に進学すればしたですぐに大学受験などの目標が示され、息つく暇もないような状況が続き、ついに「ガス欠」になって動けなくなってしまいます。
 そんなプレッシャーが小学校段階まで下りてきて、不登校になった小学生に対し、学校から「このままでが高校に行けない」と言われたという話もよく聞きます。

道南ひきこもり家族交流会3・4月例会より②

◆また「障害・健常」という概念自体も明確に区分できるものではなく、「健常者」といわれる人にも、例えば前記の<三つ組み>的な特徴を持った人はたくさんいます。当編集者の小さい頃を思いおこしますと、相当に落ち着きのない子どもで、今の基準を当てはめると間違いなく「多動児」と診断されたと思います(^_^;) このように、障害・健常を固定的にではなく、「スペクトラム」と考えると、「障害者」が生活しやすい環境づくり(ユニバーサルデザイン)は、すべての人にとって住み心地の良い社会になるわけですが、学校や職場をはじめ日本は「ユニバーサルデザイン化」が極めて不十分であり「障害者」や「障害的」要素を抱えた人にとって、まだまだ暮らしにくいのが実情です。

◆加えて、「発達障害」は外見では分からないこともあり、「わがまま」「ジコチュー」「我慢や努力が足りない」「親の育て方が悪い」といった誤解が生まれ、そこから「ビシッと指導すれば直る」というような誤った対応によって事態をますます悪化させ、二次障害として「ひきこもり」的な状態や精神疾患の発病に追い込まれる場合もあります。また、親や周囲も不安にかられてあれこれ先回りしたり、口うるさく言うことで関係が悪化しがちですが、親や周囲がなかなかそのことに気がつかない場合も多いと思います。
 明確な診断がつこうとつくまいと、いろいろな経過の中で辛さをかかえ、気持が落ち込んでいる人には、「発達障害」の課題を抱えた人への関わり方と、基本的には共通していることをしっかり理解する必要があると考えます。

道南ひきこもり家族交流会の3・4月例会より①

 3月11日の例会は、片山智博さん(発達障害者支援センター「あおいそら」コーディネーター)をお招きして学習会を行いました。「ひきこもり」の方には、ご自身が「発達障害」に気が付かなかったり、周囲がよく理解せずに不適切に関わることで「ひきこもり」に追い込まれる場合がよくありますので、「発達障害」とは何か、どのように対処したらよいかなどについて、基本的なことを学ぼうということで企画しました。初参加の方もたくさんおいでになり、家族・当事者33名、サポーター等6名の39名が参加、質疑応答も活発で2時間半では全然時間が足りず、終了後もロビーで語り合う方々がたくさんいて、このテーマの切実さがあらためて浮き彫りになりました。

 片山さんの講演はとても具体的で分かりやすく、参加者一同「ナルホド!」」とうなずくことばかりでした。詳しい報告をする余裕がありませんが、特にスペクトラム=連続体という概念がとても大切だと思いました。発達障害には学習障害、注意欠陥/多動性障害、自閉症スペクトラムなどがあります。自閉症の中核的な困難さは「想像力の障害」で、その表れ方は「コミュニケーションの質的障害」「社会性の質的障害」「常動的反復的な行動様式」の<三つ組み> といわれますが、このような障害の程度・態様は明確に区分されるものではなく、虹の光のように重なり合い、段階的に変化していくので、固定的に考えるべきではないとのことです。

講演会「子どもの目は輝いていますか」のお知らせ

 バタバタといろんなことが続きブログ更新が滞ってしまいましたが(-_-;)、心を入れ替えて取り組みます(^_^;) 函館地域では、6~7月に不登校や「ひきこもり」をはじめ、「子ども・若者自立支援、権利擁護」に関わるイベントが続きます。まずは第一弾をお知らせしますので、関心をお持ちの方々にご紹介いただれば幸いです。(転送歓迎)

【函館アカシヤ会・チャイルドラインはこだて 合同講演会】
□日 時 6月10日(日)14時~16時
□会 場 サン・リフレ函館2階大会議室(函館市大森町)
□テーマ「子どもの目は輝いていますか~子どもの権利条約が生きる社会とは」
□講 師 喜多明人さん(早稲田大学文学部教授、子どもの権利条約総合研究所代表)
□資料代 500円
□主 催 函館・登校拒否と教育を考える親の会「アカシヤ会」(野村:090-6261-6984)
     チャイルドラインはこだて(泉澤:0138-54-7037)
□協 賛 不登校相談情報センター南北海道
□後 援 北海道教育庁渡島教育局・檜山教育局、函館市・函館市教育委員会
     北海道社会福祉士会道南地区支部、南北海道教育臨床研究会
     子どもの権利ネットワーク南北海道、函館弁護士会子どもの権利と法教育委員会
□手話通訳 NOP法人ユニバーサルフォーム函館を作る会

【チャイルドラインはこだて公開講座】
上記講演会は、チャイルドラインはこだての第2回公開講座で、他の講座は下記のとおりです。
□第1回:6月9日(土)14時30分~16時 サンリフレ函館
       「相談できない子ども・相談して傷つく子ども」
        講師 本田真大さん(北海道教育大学函館校専任講師・臨床心理士)
□第3回:6月23日(土)14時~15時30分 亀田福祉センター           
       「子どもの心を聴く」 講師 小林恵美子さん(チャイルドラインはこだて代表)
□第4回:7月8日(日)14時~15時30分 亀田福祉センター
       「子どもの現状」 講師 永井 滋さん(児童養護施設くるみ学園施設長)
*資料代はいずれも800円(学生600円)

はるこどもクリニック子育てサポーター養成講座のお知らせ

 函館の桜がGWに間に合い安心しました(*^_^*) 「はるこどもクリニック」は地域の子育て力向上のため、様々な活動を行っていますが、その一環として今年も下記のような講座を開催しており、僭越ながら私も5月24日の講座を担当させていただきます。関心をお持ちの方々にご紹介いただければ幸いです。
【2012年度子育てサポーター養成講座】
□必修講座
(養成講座) 木曜日6枠、各2時間・18時~20時
  4月19日(終了)「開講式・子育て支援の考え方」 高柳滋治(はるこどもクリニック院長)
  5月24日「子どもの福祉~子育てに生かすソーシャルワーク」 野村俊幸
  7月19日「子どもの遊びと発達」 宮崎聖子(保育士)
  8月16日「子どもの病気と救急」 高柳滋治
  9月13日「子どもの看護と世話」 はるこどもクリニック看護師
  11月15日「閉講式・子どもの食生活と健康」 高柳しげみ
(特別講座) 日曜日 各4時間~4時間半・10時~15時半
  7月1日「子育ての心理学」 高柳滋治
  9月30日「保育を学ぶ講座」 山口育子(保育士・栄養士)
  10月21日「発達障害を学ぶ講座」高橋実花(小児科医・発達障害者支援センターあおいそら相談員)
□定員:30名 会場:はるこどもクリニック2階(七飯町本町6丁目7-42)
□参加費 全9講座受講:12,000円 単発受講 養成講座:500円 特別講座:4,000円
□必修講座以外にも「子育て講座・のびのび」(参加費無料、8回)や、アドラー心理学の集中講座等(有 料)豊富なメニューが用意されていますので、詳しくは「不登校相談情報センター」HPをご覧ください。
□全講座予約制ですので、詳しくは「はるこどもクリニック」(☎0138-65-0500、高柳しげみ)へお問い合 わせください。

集中連載「わが子が不登校で教えてくれたこと」教育改革編⑦

 前回、「足に合った靴」を用意することが必要と述べましたが、実際にその役割を果たしてきたのが、全国各地で創りだされてきたフリースクールやフリースペースの取り組みです。そのほとんどは規模も小さく運営も苦しいですが、自分たちの必要とする学びの場を自分たちの手で創るべくがんばっています。
 また、家庭が安心して暮らせる場なら子どもは家庭の中で立派に成長できますし、欧米ではホームエデュケーションという形で家庭での学びを社会的に認知し、地域の学校がカリキュラム作りなどを援助する仕組みを持つ国もあります。わが国では制度的に認められていませんが、フリースクールの先がけである「東京シューレ」では「ホームシューレ」という家庭学習支援の取り組も行っています。
 このような場が、子どもが成長するために大きな役割を発揮してきたにもかかわらず、わが国ではほとんど公的な援助がありません。わが家の場合はいわば「自賄い」で子どもは成長しましたし、フリースクールやフリースペースを利用する場合は、運営費の大半は保護者が支払う利用料ですから、子どもの成長に大きな役割を果たす場所の経費をさらに自分たちで負担していることになります。「子どもが学び成長する権利を社会が保障する」という考えからすると、これはとても不公平で不平等な話ではないかと思います。

5月の不登校・ひきこもり関連定例会のお知らせ

 函館地域の5月の不登校・ひきこもり関連定例行事をお知らしますので、関心をお持ちの方にご紹介いただければ幸いです。

◆函館圏フリースクール「すまいる」
・日 時:毎週木曜日10時~15時(小中高校生年代の不登校の子どものフリースペース)
 ・場 所:函館市地域交流まちづくりセンター3階・旧エレベターホール(末広町4ー19)
 ・申込先:事務局(庄司:090-9522-1841)    
 ・参加費:500円

◆サポステ「居場所」(就労・就学していない若者の交流の場)
・日 時:毎週火曜日13時~14時「就トレ」、14時~16時30分「居場所」
      毎週木曜日13時~15時「はこサポワーク」、15時~16時30分「居場所」 
 ・場 所:HIFはこだて若者サポートステーション(元町14-1)
 ・申込先:サポステ事務局(0138-22-0325)   
・参加費:無料

◆ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」
 ・日 時:5月13日(日)午前11時~午後1時
 ・場 所:函館地域生活支援センター2階(駒場町9-24)  
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)       
・参加費:無料

◆道南ひきこもり家族交流会「あさがお」
 ・日 時:5月13日(日)午後2時~午後4時
 ・場 所:函館市総合保健センター2階会議室(五稜郭町・中央図書館向かい)
 ・連絡先:函館渡辺病院医療福祉科(0138-59-4198)
     野村(090-6261-6984)
・資料代:200円(年会費納入の方は無料)

◆函館・登校拒否と教育を考える親の会「アカシヤ会」
・日 時:5月20日(日)13時30分~15時30分
・場 所:函館市総合福祉センター「あいよる」3階第2会議室((若松町33-6) )
  ・連絡先:野村(090-6261-6984)
・資料代:200円(年会費納入の方は無料)

◆「昴の会~不登校をともに考える会」
 ・日 時:5月27日(日)14時~16時  (16時~17時:個別相談)
 ・場 所:北斗市七重浜住民センター「れいんぼ~」(JR七重浜駅に隣接)
 ・連絡先:川崎さん(090-9438-0825) 個別相談は野村(090-6261-6984)
・資料代:300円(年会費納入の方は無料)

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