5月の不登校・ひきこもり関連行事のお知らせ

 GWというのに北海道東部からは雪の知らせ(ー_ー)!! 函館の桜開花もGW後半になりそうです。5月の不登校・ひきこもり関連定例行事をご案内します。

◆函館圏フリースクール「すまいる」 小中高校生年代の不登校の子どもの居場所
 ・日時、場所:毎週月~木、10時~15時、函館市大手町9-13
 ・4月より「高卒資格」取得に向けた学習支援の「フリースクールコース」を開設します。 
・申込先:事務局(庄司:090-9522-1841) ・居場所参加費:半日500円、1日900円

◆サポステ「居場所」 就労・就学していない若者の交流と社会体験の場
・日 時:毎週火曜日13時~14時「就トレ」、14時~16時30分「居場所」
     毎週木曜日13時~15時「はこサポワーク」、15時~16時30分「居場所」 
 ・場 所:北海道国際交流センター・はこだて若者サポートステーション(元町14-1)
 ・申込先:0138-22-0325 ・参加費:無料  ※サポステは基本的に就労支援機関です。

◆「ふぉろーず」勉強会 思春期以降に自閉症スペクトラム障害(高機能自閉症・アスペルガー障害・            その他の広汎性発達障害) の診断を受けた方及びその可能性のある方の家族による勉強会
・日 時:5月3日(金・祝日)13時30分~16時 (通常は第1日曜日ですので今月は変則です)
・場 所:函館市総合福祉センター「あいよる」3階第2会議室(若松町33-6)
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)   ・参加費:無料

◆ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」例会
 ・日 時:5月12日(日)午前11時~午後1時
 ・場 所:函館地域生活支援センター2階(駒場町9-24)  
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)   ・参加費:無料

◆道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会
 ・日 時:5月12日(日)午後2時~午後4時
 ・場 所:函館市総合保健センター2階会議室(五稜郭町・中央図書館向かい)
 ・連絡先:函館渡辺病院医療福祉科(0138-59-4198)  野村(090-6261-6984)    ・資料代:200円(年会費納入の方は無料)

◆登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会 例会
・日 時:5月19日(日)13時30分~16時
・場 所:函館市総合福祉センター「あいよる」1階会議室(若松町33-6)
 ・連絡先:野村(090-6261-6984)   ・資料代:200円(年会費納入の方は無料)

◆登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会「多様な学び」勉強会
・日 時:5月25日(土)13時30分~16時
・場 所:函館市総合福祉センター「あいよる」2階第2会議室(若松町33-6)
 ・テーマ:子どもの現状と教育の課題 講師:小林恵美子氏(チャイルドラインはこだて代表)
 ・連絡先:高石(090-1304-0586)   ・資料代:200円(年会費納入の方は無料)

◆「昴の会」~不登校をともに考える会 4周年記念講演会&寄席
 ・日 時:5月26日(日)14時~16時30分  
 ・場 所:北斗市七重浜住民センター「れいんぼ~」(JR七重浜駅に隣接)
 ・講 演:庄司証氏(函館圏フリースクール「すまいる」代表) 野村俊幸氏(社会福祉士・精神保健福祉士)
・昴の会4周年記念寄席  落語 「親の顔」 東家キムチさん
 ・連絡先:川崎さん(090-9438-0825)  ・資料代:300円(年会費納入の方は無料)

※「あいよる」駐車場が満車の場合、日曜日はあいよる前の「八幡通り」が路上駐車可能です。
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不登校相談情報センター南北海道の相談状況⑦

(タイトルの連載番号を前回⑦と記載しましたが⑥が正しく、今回が⑦になります)
【今後の取り組み】
 昨年4月に当地域にも待望の「函館圏フリースクール・すまいる」が誕生、今年1月からは函館市大手町に事務所を開設し活動の拡充・強化を目指していますが、当センターと「すまいる」の運営委員がかなり重複し、連携した活動が必要であることから、より効果的な事業推進を図るために、本年4月から合体することといたしました。
 なお、当センターの名称は関係者に一定浸透していることから、これを「すまいる」の相談部門として位置づけ、引き続き筆者が「すまいる」副代表の立場で相談業務に従事いたしますので、不登校や「ひきこもり」等でお悩みの方は是非ご利用ください。
【連絡先】野村携帯:090-6261-6984
メール:tnomura@sea.ncv.ne.jp

不登校相談情報センター南北海道の相談状況について⑦

【相談から見えてくる課題・続き】
 第3の関門が、「休ませたはいいが、勉強は全くしないでテレビやゲーム、ネットばかり」というお子さんの姿に対する不安や不満です。親からすれば一見気楽そうに見えるかもしれません。しかし、本人にとっては学校のプレッシャーが少し和らぎ、やっとひと息ついたものの、そのような状態に本人が決して満足しているわけではなく、「このままで良いのだろうか」と内心は不安でイッパイなので、その不安感を打ち消すためにゲームなどに没頭しているわけです。いわば心の「安定剤」になっていますから、それを過度に制限したり禁止しますと、お子さんの状態は一気に不安定になり、自傷行為や家庭内暴力のきっかけになる場合もあります。
 親御さんは「子どもが家でゴロゴロばかりしている」とよく言われるのですが、これは「ゴロゴロ」に見えるだけで、お子さんは「学校に行かないことをしている」ことで大変なエネルギーを費やしており、次の行動に移るための「エネルギー蓄えるのに必要な状態」と理解していただきたいのです。
 いずれにしても、「学校に戻す」ことを最優先に考えている間はお子さんの辛い気持ちは回復しませんし、親子関係も良くなりません。お子さんが動き出すまでには時間もかかり、様々な悩みが続くでしょうから、自分だけで抱え込まず、当センターをはじめ、様々な「親の会」やフリースクール、若者サポートステーションなどの関係機関なども上手に活用していだきたいと思います。

不登校相談情報センター南北海道の相談状況について⑤

【相談から見えてくる課題】
不登校に至る経過も状況も様々ですので一括りにはできませんが、家族がぶつかる最初の大きな悩みは「どうしてわが子が?!」という疑問と戸惑いです。大概はどうしてよいか分からず、ともかく必死に学校に行かせようとしますが、それでお子さんの体調はますます悪化します。
 たくさんの要因が重なって不登校に至りますので、あれこれ詮索する前に「学校に行けないくらい辛い状態なのだ」とお子さんを受けとめ、まずはゆっくり休ませてあげることが出発点です。もちろん「いじめ」や体罰といった人権侵害が背後にある場合もありますので、お子さんの安全を守ることも大事です。
 第2の関門が「学校に行かないことで将来が閉ざされる」という不安と焦りで、特に高校受験が近い年代ほど深刻になります。しかし、高校卒業資格を得るルートはたくさんありますので、それらの情報をしっかり把握し「15の春に必ずどこかの高校に行かなければならい」という思い込みを捨てることで、ずいぶんと楽になります。
 つまり、「将来の安心」のために、「今必要としている安心」を犠牲にしないことが肝心です。

不登校相談情報センター南北海道の相談状況について④

(5)支援内容について
 電話やメールによる相談は、具体的な内容にあまり踏み込めないという限界がありますので、さらに詳しい相談を希望される道南地域に在住の方々には、お子様の年齢が学齢期の場合は「アカシヤ会」や「昴の会」「すまいる」などへの参加をお勧めし、それより上の年齢の方には「あさがお」への参加や「はこだて若者サポートステーション」のご利用をお勧めしています。
 また、専門の医療機関や発達障害等の相談機関の利用を考慮した方がよいと思われる場合もありますので、その際は当該機関をご紹介するほか、+道南地域以外の方にはその地域に「親の会」等があればそちらをご紹介しています。これらは重なる場合もありますが、主な支援内容で区分した内訳をご紹介します。
 まず、「アカシヤ会」「あさがお」「昴の会」「すまいる」への参加が52件・28.%、「はこだて若者サポートステーション」の利用が20件・10.7%、「関係機関(専門の相談機関や病院、他地域の親の会など)の紹介・斡旋」62件・33.3%、「資料や情報提供」が52件・28%で、ネットワークによる支援の大切さをあらためて実感しています。

不登校相談情報センター南北海道の相談状況について

(3)相談者の内訳
 やはり「母親」が101件・54.3%と半数を超えているのに対し、「父親」は24件・12.9%で、子育てに関わる負担が女性に過重になっている現実を反映しています。「本人」はわずか7件、3.8%で、当事者から声を上げることが極めて難しい課題であることを示しており、「その他親族(祖父母、きょうだい等)」が9件・4.8%です。
また、「教員」からが18件・9.7%あり、1年目は8.3%でしたので、先生方からの相談・連絡が増えているのはありがたいことです。「その他(保健師・ソーシャルワーカー等支援者、知人など)」は27件14.5%で、こちらも1年目の6%から急増しており、当センターが関係機関等にだんだん知られてきたことの表れと考えております。
(4)相談者の居住地
 やはり「道南」が141件(渡島管内132件、檜山管内9件)75.9%ですが、「道南以外の道内」が25 件・13.4%、「道外」も20件・10.7%あります。HPやネット情報のほか、筆者が各地の講演会や研修会などにうかがった際にお配りした資料や報道などを手がかりに連絡いただく場合もあります。

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「不登校相談情報センター南北海道」の相談状況について②

(1)相談対象者の年齢
「就学前」1件(男性)で0.5%、「小学生」25件(男性12、女性13)で13.4%、「中学生」が63件(男性34、女性29)で33.9%、「高校生年代」が36件(男性21、女性15)で19.4%、「18歳以上」が45件(男性29、女性15)で24.2%、「その他」が16件で8.6%なっています。
 「その他」はフリースクールや家族会等の問い合せや、相談支援に関わる連携や情報提供依頼など対象者を特定できない事例です。不登校の出現率は中学生で急増することから、やはり中学生が最多ですが、高校生年代以上も増加傾向にあり、「高校生年代」「18歳以上」を合わせると、開設1年後の昨年3月末では33.3%だったものが、2年の累計では43.6 %に増加しており、高校中退や「ひきこもり」に関わる相談が増える傾向にあります。

(2)男性・女性の内訳
 男女別では男性が96件・57.1 %、女性が73件・42.9%で男性がやや多く、特に年代が上がるほど男性の割合が高くなるのは「ひきこもり」は男性に多いというデータによるのかもしれません。「ひきもり」自体には男女差はあまりないとう意見もあり、「女性の方が表面化しにくい」「相談に至る前に何とか解決する場合が多い」など諸説がありますが、確かな理由は不明です。

「不登校相談情報センター南北海道」の相談状況について①

【「不登校相談情報センター南北海道」設立の経過と主な活動】
「不登校の子どもたちの居場所を作ろう」ということで、1999年にフリースペース「自由高原」がスタートし大きな役割を果たしてきましたが、財政面の厳しさやスタッフの安定的な確保が難しく2010年4月で休止を余儀なくされました。しかし「自由高原」を利用していた子どもたちがまだ残っており、暫定措置として「函館市地域交流まちづくりセンター」のオープンスペースを利用させてもらい、週1回の「フリスペ」を続けましたが、こちらも2011年3月で終了せざるをえませんでした。
 そこで「自由高原」関係者を中心に、何らかの形で不登校に関わる支援活動が必要ではないかと検討を重ね、「自由高原」の残余金と拙書の販売代金を元手に2011年4月に当センターを開設、電話やメールによる相談活動を開始しました。また、不登校について広く地域の皆さまに理解してもらうための啓発活動について関係団体との共催や協賛の形で取り組むこととし、これまでに「昴の会」との共催講演会を2回、「函館アカシヤ会」講演会への協賛・後援を3回、「はるこどもクリニック」子育て講演会への協賛を1回実施して参りました。
 開設から2013年3月末まで、2年間の相談件数は186件で、繰り返しの相談もありますから、のべ件数はずっと多くなりますが、ごく簡単にその内容について連載でご紹介します。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」紹介⑦

【活動から見えてくる課題】続き2
(3)サポステへの大きな期待
 このように「ひきこもり」は不登校で躓いた若者だけの問題ではありませんし、若者の精神的・心理的な個人病理の問題として片づけることはできず、雇用環境の変化や労働政策、家族関係など、社会のあり方そのものを問う課題になっていますので、子ども・若者の総合的な自立支援の取り組みが求められています。
 その意味からも「若者サポートステーション」の果たす役割は大きいと思います。「はこサポ」では、ていねいな個別相談に基づき、初歩的な就職に向けたトレーニングや人間関係に慣れるグループワーク、ジョブトレーニングなどを勧めています。「あさがお」に参加しているご家族で利用されている方も結構多いですし、本人が来ることができない場合は、親御さんなどからのご相談も受けますので、お悩みの方は「0138‐22‐0325」にまずはお電話ください。
 このように「アカシヤ会」と「あさがお」は微力ですが大切な社会資源として一定の役割を担っていると自負していますので、こちらも気軽にご利用いただきたいと考えています。明確な線引きはありませんが、「アカシヤ会」に参加されるのは、概ね高校生年代までの学齢期のお子さんのご家族、「あさがお」はそれより上の年代のご家族が多いです。
 今月の定例会は14日(日)で、「樹陽のたより」は11時から、「あさがお」は14時からです。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」紹介⑥

【活動から見えてくる課題】続き
(2)「ひきこもり」と就労・社会参加
 「ひきこもり」の最近の動向に関して平成22年7月に発表された内閣府の調査では、ひきこもり者は全国で69万6千人にのぼると推計されていますが、そのきっかけに「小中高校の不登校」を上げた人は11.9%、「大学になじめなかった」が6.8%で、不登校との関連は合わせても20%以下です。
これに対して、第1位が「職場になじめなかった」と「病気」が各23.7%で、第2位が「就職活動がうまくいかなかった」の20.3%ですから、仕事に関する理由が44%と、不登校の2倍以上になっています。
 このような傾向は、私が相談員を務めております「はこだて若者サポートステーション」でも共通しています。2010年6月のオープンから2013年3月までの2年10か月の利用登録者は558名に達しています。
 もちろん全ての方が前述の厚生労働省の定義による「ひきこもり」の方ではありませんが、「ひきこもり傾向」にある方が多いのは確かです。その平均年齢が26.9歳で、大学生年代を過ぎた20代後半以降の方が66%を占め、しかも何らかの仕事経験のある方が74%と、仕事経験のない方よりずっと多いのです。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」紹介⑤

【活動から見えてくる課題】
(1)「ひきこもり」と不登校
 平成14年の国立精神・神経センターの調査では、ひきこもり相談者の約6割が何らかの形で不登校を経験しているとのことですが、会の活動を通しても「ひきこもり者には不登校経験者が多い」と感じています。そこから、世間一般では「不登校を早く治さないとひきこもりになる」という意見になりがちですが、話は逆なのです。
 家族や本人のお話をうかがいますと、不登校気味だったけど「何とか高校受験まではがんばった」とか「高校はだ ましだましクリアしたけれど、大学に入ってから行けなくなった」というケースがとても多いのです。
 このような場合は、「不登校がひきこもりの原因になった」というよりは、「しっかり不登校しなかった」「安心して不登校できなかった、させてもらえなかった」ために、十分なエネルギーが溜る間もなく追立られるように次の選択・行動をせまられ、無理に動いてしまった結果、すぐにエネルギーを使い果たし、動けなくなってしまったと考えるべきでしょう。
 ですから、様々な事情から学校との関係が辛くなった場合は、早めに学校をゆっくり休んで、十分にエネルギーを蓄えてから動き出す方が、「ひきこもり」にまで追い込まれることを防ぐことになります。
 なぜゆっくり休めないのか、休ませてもらえないのか、学校に戻ろうと焦ってしまうのでしょう。これは「学校という場から外れたらおしまし」「学校でなければ子どもがきちんと成長できない」というある種の思い込みから大半の人が抜け出せないことも背景にあり、とても根深い問題で一朝一夕には解決しそうにもありませんので「ひこもり」がより深刻な問題になってしまいがちです。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」紹介④

【「あさがお」の活動について】
(1)会の目的
  「ひきこもり」に悩む家族や当事者の皆さんが体験を語り合い、情報を交換し、学習することなどを通してお  互いを支え合い、よりよい家族関係を築くとともに、ひきこもっている方の社会参加を支援することを目的   に、様々な活動を行っています。
(2)会の活動
 ① 毎月おおむね第2日曜日の14時~16時、函館市総合保健センターで例会を開催していますが、変更の場   合もありますので、会報で確認いただくか、事前にお問  い合せください。
 ② 講演会やセミナーなどを開催し「ひきこもり」についての正しい理解や支援のあり方について、社会の啓発   に取り組んでいます。
 ③ 会報(隔月)を発行し、例会の様子や各種情報をお伝えしています。
 ④ 今年から会員相互の家庭訪問を実施し、相互交流を深めています。
 ⑤ 「ひきこもり」を体験したり「ひきこもり気味」で悩む当事者が集う「樹陽のたより」の定例会を、おおむ   ね第2日曜日の11~13時、函館地域生活支援センター(駒場町9-24)で開催しています。プログラムがあ   って何かをするのではなく、基本的には「おしゃべり会」で、その他、レクリエーションなども開催してい   ます。
 ⑥ 年会費(家族単位)は千円で、平成24年度は約70家族・個人が参加しています。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」紹介③

 厚生労働省は、2010年5月に発表したガイドラインで『様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤を含む就労、家庭外での交遊)を回避して、原則的に6カ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形で外出していてもよい)を指す現象概念』と規定しています。
 6か月という規定が妥当なのか、そもそも「社会的参加」とは何なのか、「家庭内にとどまり続けている」といっても、そのことを家族も認め安定した家庭生活を過ごしているケースまで「ひきこもり」ということで問題視すべきなのかどうか、識者の間でもいろいろ議論はありますが、一応これが公式的な理解です。
 また、精神疾患との関係をどのように捉えるか難しい問題もありますが、ちょっとしたきっかけで「ひきこもった」ときに、不用意に本人を追いつめたために「二次障害」として強い対人不安やリストカットなどの自傷行為、摂食障害、家庭内暴力のような症状が現われる場合もありますので、それを防ぐための適切な関わりも必要です。
 いずれにしても、「怠けている」「甘えている」といったこちら側の勝手な推測や価値観で本人や家庭を非難し、無理にでも引っ張り出して「矯正」するといったやり方は絶対にしてはなりません。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」紹介②

【「ひきこもり」とは何か?】
不登校に対する理解も未だ十分進んでいませんが、「ひきこもり」についてはそれ以上に世間からは冷たい眼で見られ、誤解や偏見も非常に大きいものですから、本人も家族もとても苦しんでいます。
 「ひきこもり」というのは、子どもや若者が社会生活の中でとても辛い体験をして躓いたり、人とのコミュニケーションが苦手だったりして、社会に参加することに強い不安を感じて、一時期、外との関係を断ち切ることで自分を守ったり、必要な休息を取っている「プロセス」であり、病名や診断名ではなく、そのような状態像を指す用語です。
 ですから「ひきこもり」自体はとりたたて異常なことではないのですが、そのそのような「状態像」を指す用語です。ですから「ひきこもること」それ自体はとりたてて異常なことではなく、まして善悪の問題ではありません。
 しかし、そのような状態が長引いて、そこから抜けることができなくなって本人が苦しみ、家族関係も悪化する場合も多いので、何らかの支援が必要になってきます。

道南ひきこもり交流会「あさがお」紹介①:発足の経過

【道南ひきこもり家族交流会発足の経過】
 1990年代ころから、いわゆる「ひきこもり」が社会問題として浮上し、医療機関や保健所などへの相談が増え始めました。筆者が関わってきた不登校の相談場面でも、お子さんが「高校に行かなくなった」「大学に進学したけど行けなくなって自宅に戻ってきて、そのまま家にいて外に出なくなった」というケースが増えてきたことがとても気になっていました。
 不登校にもいろいろあって一概に言えませんが、中学校までは「無理に学校に行かなくても大丈夫」と親子共々思えるようになりますと元気になっていく場合が多いのですが、高校生以上の年代になりますと別の難しい問題が出てきます。
 なぜなら「中退するのは仕方ないけど、その後どうするのか」といった問題が、本人にとっても親にとってもすごく大きなプレッシャーになってのしかかり、それが青年期に特有の心理的不安とも重なって様々な精神疾患のような症状を訴える方も多くなります。
 そこで、このような分野に関わっていた精神科医や保健師、スクールカウンセラー、ソーシャルワーカーなどの専門職の方々と、お子さんの「ひきこもり」に悩むご家族が集まって2002年に「道南ひきこもり家族交流会」を立ち上げ、函館渡辺病院医療福祉科(TEL/FAX:0138-59-4198)と筆者(☎090-6261-6984、メール: tnomura@sea.ncv.ne.jp)が共同事務局を務めて今日に至っています。

函館アカシヤ会の紹介③

【「親の会」の意義】
 アカシヤ会のように、悩みを抱えた当事者が自ら集い、語り合うことを通して問題解決の道を探る集まりが「当事者グループ」「自助グループ」と呼ばれているもので、特に近年、保健・医療・福祉分野でとても重視されています。
 例えばアカシヤ会の例会では、「今うちはこんな状態なんです」「お宅はどうしてる?」「こんなことで困っているけど、どうしたらいいでしょう?」など、自分たちの現状を語り合うことが基本で、専門家からアドバイスをもらうわけではありませんが、それがとても大きな力を発揮します。
お子さんが不登校や「ひきこもり」になりますと、たいがいの親御さんは「なんでうちの子が」とうろたえ、「こんな恥ずかしいことは誰にも言えない」という気持ちになりますが、勇気を振り絞って会に参加していろんな方の体験を聞きますと、「ああ、うちだけじゃないんだ」ということを頭だけではなく身体で実感できます。すると不思議なもので、少し安心できます。
 自分が安心できると「ちょっと話してみようかな」という気持ちの余裕も出てきますし、なによりも「同じような体験をした人たちになら、私の気持ちも分かってもらえるかもしれない」と思いますので話しやすく、たくさん話をしますとそれだけ心が軽くなりますので、さらに前向きに考えることができるようになります。心理学でいう「カタルシス効果」です。
 そして、話しているうちに気持ちの整理ができて、良い考えもうかんでくるものです。このように、例会での語り合いは「ピア・カウンセリング」の役割を果しています。「ピア」は「仲間」という意味で、お互いに仲間同士で力を借りたり、貸したりしてエンパワーメントしようというもので、当事者グループはまさにその活動を実践しているわけです。

函館アカシヤ会の紹介②

【会の主な活動】
(1)月例会
  不登校や「ひきこもり」について悩みを語り合い、意見交流や情報交換を行うとともに、直接に悩みを抱えて いなくても、教育に関心のある人がいっしょになって教育の問題や、子ども観を見直していく学習の場にもなっ ています。例会は主に毎月第3日曜日、午後1時30分~4時、函館市総合福祉センター「あいよる」で開催します が、変更になる場合もありますので、会報でご確認いただくか、事前にご連絡ください。参加費は200円で会員 は無料です。
(2)会報の発行と会員
  隔月1回会報を発行し、例会の報告や関連資料・イベントなどを紹介しています。年会費は千円で、今年の会員 数は約80名ですが、例会にはなかなか出席できないけれども「会報や資料が欲しい」ということで登録されてい る遠方の会員さんもたくさんいらっしゃいます。
(3)講演会やフォーラム
  不登校について広く地域の皆さんに理解をいただくための講演会やフォーラムを毎年1~2回程度開催していま す。これまでに、奥地圭子さんや内田良子さん、芹沢俊介さん、山下英三郎さん、平野直己さん、喜多明人さん など、教育・福祉・心理・社会問題などの著名な専門家をお招きしています。
(4)新たな取り組み
  月1回の例会では話足りないこともあり、今年から「ランチタイムの集い」を年に4回程度開催するほか、
 「多様な学び勉強会」も年5~6回ほど開催する予定です。

函館アカシヤ会の紹介①

 函館地域には不登校や「ひきこもり」の相談・支援に関わる市民活動がいろいろありますので、新年度を迎え、あらためて会にの活動をシリーズでご紹介します。1回目は、6月29日に奥地圭子さんをお招きしての20周年記念講演会を開催する老舗(^_^;)の「登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会」から。20年も会が続き、一向に参加者が減らないというのは不登校をめぐる状況が依然として改善されていないことの表れでもあり、「20周年」を祝って良いのかどうか、いささか複雑な心境ではありますが…
【函館アカシヤ会の趣旨】
私たちの周りには、学校に行っている、行っていないにかかわらず、素敵なところがいっぱいある子どもたちがたくさんいます。学校に行けなくなっても、いろんな進路を見つけて、自分なりの人生を歩んでいる子どもたちがたくさんいます。学校へ行くという、みんなと同じ枠からはみ出したら、人としての価値がなくなるように思い込みがちな多くの大人、思い込まされがちな子どもたちに、それで人生の道が閉ざされるわけじゃないということを伝えていきたいと思います。
学校教育を否定するのではなく、すべての子どもたちが居心地のよい学び場で過ごせるように、そして、互いの良さを認め合うことのすばらしさが社会に広がるようにという願いで活動を続け、函館アカシヤは2013年に20周年を迎えました。
プロフィール

野村俊幸

Author:野村俊幸
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