fリースクール支援等をめぐる動向・まとめ

 「多様な教育を推進するネットワーク」(おるたネット)の古山明男さんから、最近の動向についてとても分かりやすい解説メールをいただきましたので紹介します。古山さんのご著書「変えよう!日本の学校システム~教育に競争はいらない」(平凡社)は、2006年の出版ですが、今も全くそのとおりの内容で(ということは、いかに日本の教育が旧態依然かを示していることにもなるのですが)、教育改革を考える上での必読文献と思います。
【古山さんからのメール】
 最近の、フリースクール、不登校に関わる動きを解説しようと思います。まず、おおよその流れの見通しがあったほうがいいと思います。
 これまで、民間が独自にゆっくり動いていました。オルタナティブ教育を制度的に認めようという動きは、2002~2004年の教育特区から活発になりました。それによって、シュタイナー学園(藤野)、東京シューレ葛飾など、いくつかの事例はできました。それは「特例的に学校になれる」というものでした。多くのフリースクールは、制度の外側にとどまりました。
 そのため、2008年にフリースクール議連ができていたことをきっかけに、フリースクール全国ネットを中心に、新しい法律を作ろうと動きがありました。その動きが、現在「多様な学び保障法を実現する会」となっています。骨子案ができていて、2014年になると、国会議員にも働きかけはじめていました。
 それとは別に、2014年9月に文部科学省が動きはじめました。中心にいると思われる下村博文文科大臣は、2002年には教育特区を推進していました。安倍内閣での「教育再生実行会議」で就学義務見直しの一項が入ったことをもとに、フリースクール、不登校などの支援策を始めています。文科省が、新しい法律を作ろうとするか、従来の枠組みの中での特例を作ろうとするか、まだ不明です。
 「多様な学び保障法を実現する会」も、独自の法律案を練り上げることと、文科省の動きを見守ることと、両方で動いています。二つの流れが、同時進行しているため、わかりにくいと思います。
・「多様な学び保障法を実現する会」は、新しい法律を作りたい。
・文科省は、まだ、何をするか具体的には打ち出していない。
そういう段階です。おるたネットは、「多様な学び保障法を実現する会」に、団体会員として参加しています。
スポンサーサイト

 12月21日の「登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会」例会で、今年の関係例会は無事終了しました。
 今年1年間、「アカシヤ会」例会はのべ参加者が142名(1回平均12名)、道南ひきこもり家族交流会「ああがお」が229名(1回平均19名)、ひきこもり体験者の集い「樹陽のたより」が96名(11回開催で平均9名)と依然として減る気配はありません。
 不登校・ひきこもりに対する社会の理解はなかなか進んでおらず、引き続きこういった会が必要なことを再認識する一年でした。
 不登校は、日本の教育システムが「制度疲労」を起こしている表れと言う面もありますから、子どもたちに多様な成長の道を保障することなしに「不登校問題」は解決しないと思います。
 そのための取り組みが全国各地で始まっており、「多様な教育を推進するためにネットワーク」(通称:おるたネット)もそのひとつで、無料配信のメルマガも発行しており、とても勉強になります。下記から申込みできますので、よろしかったらアクセスいただければ幸いです。
http://altjp.net/aboutus/article/115

学校改革も問われます~「しんのすけ」さん、同感です!

12月16日に「しんのすけ」さんから当ブログに次のようなご意見をいただきましたが、同感です! 文科省の事務方は
当然大臣挨拶と宮本さんの講演内容は事前に知っていたはずですし、パネラーの人選も自分たちがやったのですからから、パネルディスカッションがそれと食い違う内容になることも予想がついたはずです。
 それなのに、ああいう形で開催したのは、単に準備不足の時間切れなのか、「大臣はそう考えても、教育行政の本末は変えない」という意思表明なのか、どっちなんでしょうね。
 学校以外の場で子どもたちが生きることを保障することは絶対に必要なことですが、大半の子どもは既存の学校に通っているのすから、そこが変わらないと子どもたちも不幸ですし、
不登校も減ることはないと思います。
(しんすけさんより)
11月28日のフォーラムに参加した者として地域フォーラムの早期開催を希望します。
不登校を考えるとき、開催テーマ「早期対応にどう取り組むか」、「子供たちに何ができるか」は極めて重要です。しかし下村大臣の挨拶及び宮本亜門氏の基調講演との関連を全く感じないまま、『時間の都合』により議論が通り過ぎてしまったことは誠に残念です。どんな改革があっても、教育における主役は学校と考えます。「学校がどう取組むか」「何ができるか」との命題はこれからも重要なのです。このため、同趣旨のフォーラムを本年度中に文科省主催により全国各地で開催し、現場に近い参加者による一歩踏み込んだ議論を数多く積み重ねることが必要です。
2014-12-16(20:55) : しんのすけ URL : 編

多様な教育メルマガのお知らせ

 今日は冬至、今年も残りわずかとなりました。昨日日の「登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会」例会で、今年の関係例会は無事終了しました。当地では、今年1年間、「アカシヤ会」例会はのべ参加者が142名(1回平均12名)、道南ひきこもり家族交流会「あさがお」が229名(1回平均19名)、ひきこもり体験者の集い「樹陽のたより」が96名(11回開催で平均9名)と依然として減る気配はありません。
 不登校・ひきこもりに対する社会の理解はなかなか進んでおらず、引き続きこういった会が必要なことを再認識する一年でした。不登校は、日本の教育システムが「制度疲労」を起こしている表れと言う面もありますから、子どもたちに多様な成長の道を保障することなしに「不登校問題」は解決しないと思います。そのための取り組みが全国各地で始まっており、「多様な教育を推進するためにネットワーク」(通称:おるたネット)もそのひとつで、無料配信のメルマガも発行しており、とても勉強になります。下記から申込みできますので、よろしかったらアクセスいただければ幸いです。
 http://altjp.net/aboutus/article/115

*12月4日~17日「文科省主催・全国不登校フォーラム」報告を連載
*11月7日~12月2日「道南ひきこもり家族交流会」「函館アカシヤ会」の例会報告「強迫症状への対処」「いじめ問題への 対処」など:12回連載
*「わが子が『発達障害である』ということ」10月23日~30日:4回連載
*「『多様な学び』について」 9月9日~10月1日:13回連載

ひきこもり体験者・杉本賢治さんのHPのご紹介

 ひきこもり体験者の杉本賢治さんが開設している「インタビュー・サイト・ユーフォニアム」という面白いHPを紹介いたします。 http://ethic.cloud-line.com/
 杉本さんは、ご自身の体験をふまえた有識者とのインタビューを「ひきこもりを語る」という本にまめて自費出版されています。それに引き続き、上記HPを開設して関係者へのインタビューを連載しています。
 第一弾は安岡譽先生(精神分析医)へのインタビュー「心理学と宗教」、第二弾は平野直己先生(北海道教育大学准教授)の「生涯発達の心理を語る」で、第三弾は光栄にも私をご指名いただき「不登校とひきこもり」が掲載されました。
 自分がインタビューを受けて言うのも手前味噌になりますが、これがとても面白くて、講演会や研修会でのお話はどうしても公式的なものになりがちですが、インタビュアーの引き出す力が素晴らしいのでしょう、普段あまりふれないことをたくさん話しています(^_^;) お時間のあるときにでもアクセスいただければ幸いです。

*12月4日~17日「文科省主催・全国不登校フォーラム」報告を連載
*11月7日~12月2日「道南ひきこもり家族交流会」「函館アカシヤ会」の
  例会報告「強迫症状への対処」「いじめ問題への対処」など:12回連載
*「わが子が『発達障害である』ということ」10月23日~30日:4回連載
*「『多様な学び』について」 9月9日~10月1日:13回連載
*「カナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか」 (文芸社セレクション・文庫  版、700円+税)を発刊しました。  ご注文は、お近くの書店かネット書店にお申し込みください。 著者からお送りするここともできます(送料は当方負担)。

全校不登校フォーラム⑪:文科省へ提出したアンケート・その2

【今後の不登校支援策について、意見等ありましたら記入ください】
 私は現在、はこだて若者サポートステーションの相談員などソーシャルワーカーとして活動していますが、「クライアントを個人としてとらえる」「クライアントを丸ごと受けとめる」「クライアントを自分の価値観に基づいて非難しない」「クライアントの自己決定を促し尊重する」などバイステックのケースワークの原則は、不登校の子どもと関わる場合にも、当然尊重されるべきことです。
 しかし、大半の親も教員もこのような対処をできず、親子関係も教員・学校との関係も悲惨な状態になっていくのは、「子どもを学校に戻すこと」を不登校に解決と考え、様々な強い働きかけを進めてきたからにほかなりません。
 まずは早急に、学校復帰を主目的とする不登校政策を転換し、児童生徒が自分を否定されず安心してゆっくり学校を休むことを認めるともに、既存の学校の他にも多様な学びの場、進路を選択できるように、教育システムを柔軟な形に改革していくことを望みます。

全国不登校⑩:文科省へのアンケート提出・その1

フォーラムで発言はできませんでしたが、次のようなアンケートを提出しました。担当課長さんは「全てのアンケートをしっかり見ます」とお話していましたので、少しでも意見が伝わることを願っています。
【不登校支援策についての御意見等】
 学校復帰が主眼の不登校対策が、子どもと家族を追いつめてきた現実を直視してください。
 現在40歳の長女は中学2年生が始まって間もなく不登校になり、何の理解をなかった私はひたすら長女を学校に戻そうとして、長女を病人のような状態に追い込んでしまいました。
 現在30歳の次女は小学4年生になって間もなく不登校になりましたが、姉のときの反省もあり、一切登校を無理強いしなかったので、次女は概ね元気でした。現在は二人とも社会人として家庭を持ち、普通に暮らしていますが、このような経験は、わが家だけの個別の特殊なものではなく、全国の多くの不登校家庭が経験していることです。
 「何らかの事情で学校が辛い状態」であり、「不登校も本人の成長にとって必要なプロセスかもしれない」と親も教師も子どもをまず受容することから始める必要があるのに、「学校に戻す」ことを第一に考えてしまうためにそのような態度を取ることができないのです。

選挙結果雑感&今年の最終例会

 開票速報を見て今朝は眠い方も多いのではないでしょうか。それにしても不思議な選挙でした…アベノミクスや集団的自衛権、原発再稼働など個々の政策について「反対」という世論調査結果が結構ありましたが、投票結果は与党圧勝。
 これは、批判の受け皿がしっかり用意されていないために、多くの国民が「とりあえずもう少しやらせてみようか」」と考えたからだと思いますし、、戦後最低の投票率と合わせ、現政権に「全権委任」したものではないことを与党の皆さんは自覚し、国民の声を丁寧に受けとめて個々の政策を進めてほしいと心から願っています。

 さて、昨日14日(日)、本年最後のひきこもり体験者の集い「樹陽のたより」例会(10名参加)と、道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会(18名参加)が開催され、「アカシヤ会」の最終例会は次のとおりですので、関心をお持ちん方にお知らせいただければ幸いです。
【登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会 例会】
12月21日(日)午後1時30分~4時、函館市総合福祉センターあいよる4階会議室(若松町33-6)。
不登校の子どもを持つ家族や過去に経験のある家族、教師、支援者らが集まり、悩みや子どもとの
関わり方などについて話し合う。資料代200円。(連絡先:野村☎090-6261-6984)

 なお、「不登校・登校拒否関連機関一覧・2014年版」が8部ほど手元にあります。これは「不登校・登校拒否を考える全道のつどい」事務局が、道内の関係機関にの一覧表を毎年作成しているもので、A4版16ページです。ご希望の方には無料でお送りしますので、ご一報ください(先着順)。

全校不登校フォーラム⑨:追記~いわき講演会で感じたこと

 翌29日、いささか消化不良の思いを抱えて、いわき市に向いました。「たけのこの会(不登校・ひきこもり・自立を考える会)」が開催した「教育を考える講演会」で、「不登校・ひきこもりを考える~親の立場と相談活動の現場から」というテーマで講演させていただきましたが、無名の講師にもかかわらず、会場は約70名近い参加者で盛り上がりました。
 直接の関係者が多いこともあったでしょうが、学校の先生も支援機関の方もそれぞれ2割ほど参加され、熱心に聞いてくださいました。 アンケートの中には「学校の先生からから紹介されて参加」という方もいて、とても嬉しくなりました。
 プログラムは、講演が13:45~15:30の長丁場でしたが、休憩後に退席される方もほとんどなく、15:40からの質疑応答では切実な声が多数寄せられ、時間が足りずに講演会終了後も何家族かとロビーで話し込みました。
 不登校をめぐる最大の問題は、全国どこ行っても、子どもも家族も学校も「学校の戻るしかない」という「常識」にとらわれ(思いこまされ)、苦しんでいる姿です。これこそ「学校復帰」中心の不登校対策が生み出している悲劇です。このような現実を、不登校フォーラムのパネラーや文科省の担当職員の皆さんに是非知っていただきたいと思った次第です。

全国不登校フォーラム⑧:学校復帰中心の政策から転換を!

5 まとめ
 このように、誠に消化不良のフォーラムではありましたが、文科省がこのようなフォーラムを開催したこと自体は一歩前進ですし、とりわけ下村大臣のお話は開会挨拶ですからいわば公式の発言であり、重いと思います。しかも下村大臣は、今回も退席せず、最後までフォーラムに参加されました。
 また、大臣の「不登校の子どもたちはダイヤモンドの原石」というお話も胸に響きました。わが家の娘たちも、ダイヤモンドとまではいきませんが(^_^;)、日々の平凡な暮らしの中で、それなりに輝いているように見えます
 今回のフォーラムをひとつの手がかりに、不登校の子どもたちが否定されずに、各人が持っている可能性と輝きを取り戻すことができるよう、「学校復帰」中心の不登校政策を転換し、柔軟な教育ステムへと改革が進むことを願ってやみません。
*12月4日から「文科省主催・全国不登校フォーラム」報告の連載を開始
*11月7日~12月2日「道南ひきこもり家族交流会」「函館アカシヤ会」の
  例会報告「強迫症状への対処」「いじめ問題への対処」など:12回連載
*「わが子が『発達障害である』ということ」10月23日~30日:4回連載
*「『多様な学び』について」 9月9日~10月1日:13回連載

全国不登校フォーラム⑦:当事者を指名した文科省課長さんにも拍手! 

 進行でもうひとつ不思議だったのが、パネルディスカッションが終わって会場との質疑応答に入るとき、普通ならパネラーがそのまま壇上に残り、場合によっては会場とのやり取りにも参加するものですが、今回は質疑応答の前に壇上を離れて関係者席に戻ってしまい、文科省の担当課長一人が前に出て会場の発言者を指名する形式にしたことです。
 ですから、会場の意見に対しパネラーがどんな反応をしたのか、一般参加者は見えないわけです。
 会場から厳しい意見が出るのを想定し、パネラーが恥をかかないようにという配慮からこんなスタイルにしたと考えるのはうがった見方かもしれませんが(^_^;)
 私は挙手したものの残念ながら指名されませんでしたが、進行した課長さんが偉いと思ったのは、事前に参加者名簿があるわけですから、若い参加者はかなりの確率で不登校体験者やフリースクール関係者と想定されるにもかかわらず、たくさんの挙手に中から2名の若い方を指名したことでした。

全国不登校フォーラム⑥:意見交換は当事者の発言が圧巻

4 意見交換
 ここで終わっったら本当にガッカリでしたが、会場から発言が救いになりました。特に、パネルディスカッションでの「学校からの家庭訪問や民間団体による積極的な訪問活動で学校復帰の成果が上がっている」という趣旨の発言には厳しい批判が出されました。
 不登校を体験した東京シューレの若者や、関西で居場所づくりをしている若い女性スタッフの方から、それが当事者にとってどれほど辛いものだったかが具体的に語られ、「何のため、誰のための家庭訪問なのか?」「訪問の前に当事者の子どもの気持や意見を聞いたことがあるのか?」「子どもの気持や意見を無視した一方的な働き掛けは絶対止めてほしい」などの鋭い指摘がなされ、会場は大きな拍手に包まれました。

*12月4日から「文科省主催・全国不登校フォーラム」報告の連載を開始
*11月7日~12月2日「道南ひきこもり家族交流会」「函館アカシヤ会」の
  例会報告「強迫症状への対処」「いじめ問題への対処」など:12回連載
*「わが子が『発達障害である』ということ」10月23日~30日:4回連載
*「『多様な学び』について」 9月9日~10月1日:13回連載
*「カナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか」
 (文芸社セレクション・文庫版、700円+税)を発刊しました。
  ご注文は、お近くの書店かネット書店にお申し込みください。
  著者からお送りするここともできます(送料は当方負担)。

12月の「ひきこもり」関連行事のお知らせ

今月の「ひきこもり」関連例会をお知らせしますので、関心をお持ちの方にご紹介いただければ幸いです。

【12月14日 ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」例会】
午前11時~午後1時、函館地域生活支援センター(駒場町9-24)。
ひきこもりを体験者した当事者が体験や悩みを語り合い、
今後の進路や社会参加の取り組みなどについて話し合う。
参加費無料。(連絡先:野村☎090-6261-6984) 

【12月14日 道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会】
 午後2時~4時、函館市総合保健センター(五稜郭町23-1)。
ひきこもり当事者や家族が集まり、体験や悩みを語り合い、
ひきこもり者への関わり方などを学ぶ。
臨床心理士や医療ソーシャルワーカーなどもサポーターとして参加。
会員以外は資料代200円。(連絡先:野村☎090-6261-6984)

http://tnomura0310.blog118.fc2.com
*12月4日から「文科省主催・全国不登校フォーラム」報告の連載を開始
*11月7日~12月2日「道南ひきこもり家族交流会」「函館アカシヤ会」の
  例会報告「強迫症状への対処」「いじめ問題への対処」など:12回連載
*「わが子が『発達障害である』ということ」10月23日~30日:4回連載
*「『多様な学び』について」 9月9日~10月1日:13回連載
*「カナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか」
 (文芸社セレクション・文庫版、700円+税)を発刊しました。
  ご注文は、お近くの書店かネット書店にお申し込みください。
  著者からお送りするここともできます(送料は当方負担)。

全国不登校フォーラム⑤:福岡県の私立立花高校の取り組みには共感

 もちろん個々のお話の中には、子どもに寄り添う関わりや子どもの自己決定を大切にすることなど共感できる内容もありましたし、特に立花高校は在校生約500人の大半が不登校経験者であり、発達障害領域の課題を抱えた生徒も多いので、生徒たちの辛い体験を理解し、一人ひとりの違いを尊重した実践が必要というお話には共感しました。
 齋藤校長先生の「在校生から『私たちが流した涙の意味を、皆さんい伝えてきてほしい』と言われてやって来ましたた」という発言は胸に響きました。
 また、福岡県の私立高校では県内何か所かに共同して学習支援センターを設置し、在籍校に登校できなくてもこのセンターに来れば当該校の出席にカウントし、中退しないで済むよう考慮しているという貴重な取り組みも紹介されました。
 不思議なのは、文科大臣や宮本さんの講演内容を事務局は事前に承知していたはずなのに、それとはかけ離れた内容のパネルディスカッションにしたことです。
 パネラーとのすり合わせはどうなっていたのでしょう? 教育委員会や学校関係者もたくさん参加されていたようですから、その方々がこれまでの学校復帰策で良いんだと安心するフォーラムになったのではないかと心配です。

全国不登校フォーラム④:ガッカリのパネルディスカッション

3 パネルディスカッション
 全くがっかりしでした(+_+) パネリストは埼玉県の公立中学校長、全国養護教諭連絡会議の先生、東京心理士会のスクールカウンセラーさん、埼玉県境域委員で民間の不登校支援団体で相談活動をされている方、全国適応指導教室連絡協議会の先生、福岡県立立花高等学校長の6名、コーディネーターは不登校児童生徒の追跡調査研究で著名な大阪市立大学名誉教授の森田洋司先生でした。
 今回のフォーラムのサブテーマが「不登校にしないために」「不登校になった子どもたちに、大人は何ができるか」ですので、多くは期待していなかったのですが、下村文科大臣の挨拶や宮本さんの講演の後ですから、学校復帰中心の不登校政策を見直すような発言が少しは出ることを期待しました。
 しかし、発言の大変が「どのように学校復帰をさせたか」といった自慢話や、子どもの生活をいかに「健全」なものにしていいくかといった話に終始し、政策転換への道は遠いことを痛感しました。

全国不登校フォーラム③:感動の宮本亜門さん講演『不登校・ひきこもり体験が原点に』

2 演出家。宮本亜門さんの講演「違うから面白い、違わないから素晴らしい」
 「多様な学び保障法を実現する会」のメルマガで、「『自分が感じること、考えることが人とは違うことが怖くて学校に行けなくなった。だけど、自分が皆と同じ感じ方、考え方をする人だったら演出の仕事はできないだろう』という考え方から、多様な個性をつぶさず、伸ばしていく多様な学びのあり方が必要との内容を話してくれました。」と紹介されていますが、「そのとおり!」とうなずきっぱなしの記念講演でした!(^^)!
 一緒に参加した当地の会員が「自らの不登校体験を一人芝居の一幕のように30分間で鮮やかに切り取っていました」と語っていますが、本当に舞台芸術を観ているようで、大半ががっかりだったパネルディスカッションに時間を使うより、宮本さんの話をもっと聴きたかったです。

*12月4日から「文科省主催・全国不登校フォーラム」報告の連載を開始
*11月7日~12月2日「道南ひきこもり家族交流会」「函館アカシヤ会」の例会報告
             「強迫症状への対処」「いじめ問題への対処」など:12回連載
*「わが子が『発達障害である』ということ」10月23日~30日:4回連載
*「『多様な学び』について」 9月9日~10月1日:13回連載

全国不登校フォーラム②:踏む込んだ下村文科大臣の挨拶

1  下村文科大臣挨拶(一緒に参加した会のメンバーが次のようにまとめてくれました)
 フリースクールフォーラム(24日開催)の議論を踏まえ、15分間を殆ど原稿を見ないで、以下のような話をしていました。
 ・現在の教育は不登校に対応できていない、社会や大人が問われている
 ・学制開始以来140年の中で最大の転換点
 ・今日だけに終わらず文科省としてしっかり対応する
 ・本格的に国が動き出すスタート、全国にサポートを広げたい

*11月7日~12月2日「道南ひきこもり家族交流会」「函館アカシヤ会」の例会報告「強迫症状への対処」「いじめ問題への  対処」など:12回連載
*「わが子が『発達障害である』ということ」10月23日~30日:4回連載
*「『多様な学び』について」 9月9日~10月1日:13回連載
*「カナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか」
  (文芸社セレクション・文庫版、700円+税)を発刊しました。ご注文は、お近くの書店かネット書店にお申し込みください。
  著者からお送りするここともできます(送料は当方負担)。

希望・ガッカリ半ばの全国不登校フォーラム①

 11月28日、文部科学省が主催するおそらく初めての「全国不登校フォーラム」が、東京の国立オリンピック記念青少年センターで開催され、当地の「函館アカシヤ会」「昴の会~不登校をともに考える会」のメンバー3人で参加してきました。300名近い参加者で会場は満席、 関心の大きさがうかがました。
 11月24日は同じように「全国フリースクールフォーラム」が開かれ、こちらは全国のフリースクール等に文科省から直接案内が送られたようで(「函館圏フリースクールすまいる」にも案内が来ていました!)、600名もの参加者があったそうです。内容も下村文科大臣が挨拶でフリースクール支援の必要性に言及、挨拶が終わったら退席というのが普通なのに全プログラムに参加されたとのことですので、文科省の「本気度」が感じられました。
 それに引き続いてのフォーラムなので、従来の「学校復帰」中心の「不登校対策」の転換が図られるかもしれないという、淡い期待を抱いての参加でした。
 結論的に感想を述べますと、「希望半分、がっかり半分」というところでしょうか。以下、印象的な感想を連載しますが、NHKニュースでは次のように報じられています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141129/k10013582241000.html

12月7日の不登校・発達障害関連業行事

早、師走…今月は第一日曜日に「昴の会」例会が移動し、下記の行事が開催されます。 お悩みの方、関心をお持ちの方にご紹介いただければ幸いです。
◆「ふぉろーず」勉強会 <概ね第1日曜日に開催>
 ※ 思春期以降に自閉症スペクトラム障害(高機能自閉症・アスペルガー障害・その他の広汎性
   発達障害)の診断を受けた方及びその可能性のある方の家族による勉強会です。
 □12月7日(日)13時30分~15時30分
 □函館市総合福祉センター「あいよる」2階第2会議室(若松町33-6)
 □参加費:無料    □連絡先:野村(090-6261-6984)
 ※2015年は2月1日(日)からスタートの予定です。
◆「昴の会」~不登校をともに考える会 例会
 ※不登校やひきこもりの子どもを持つ家族や過去に経験のある家族、教師、支援者らが集まり、
   悩みや子どもとの関わり方などについて話し合います。
   いつもは概ね第4日曜日ですが、今月は第1日曜日の開催です。
 □日時:12月7日(日)14時~16時  16時~社会福祉士による個別相談
□場所:北斗市七重浜住民センター「れいんぼ~」3階研修室(JR七重浜駅に隣接)
 □資料代:300円(会員は無料)     □連絡先:川崎(090-9438-0825)

アカシヤ会例会より⑤:子どもが安心して学校を休めるために

 しかし、お子さんにとっては「学校を休んで良い」と親に言われても、「仕方なく」そう言っているのと、「休むことが必要だと親が理解して」そう言っているのとでは、感じ方がまるで違います。第1関門レベルのままですと、お子さんがちょっと元気になったように見えると、すぐに登校の働き掛けをしてしまいます。
 ですから、お子さんは心底安心して学校を休めないのです。そこで、何とか早くこのハードルを超えたいのですが、自分一人の決意だけではなかなか厳しいです。
 そのためには、どのようにしてこれを超えてきたか、先輩親御さんと話し合うことがとても力になりますので、是非このような「親の会」を活用していただきたいと思います。

*「カナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか」
 (文芸社セレクション・文庫版、700円+税)を発刊しました。
  ご注文は、お近くの書店かネット書店・クロネコブックサービス(0120-29-9625)
  にお申し込みください。著者からお送りするここともできます(送料は当方負担)。
プロフィール

野村俊幸

Author:野村俊幸
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR