不登校・ひきこもり講演会・相談会(長野県大町市)のお知らせ

 長野県大町市で下記事業が開催されますので、お知らせします。
【不登校・ひききこもり講演会・相談会】
■時期 2015年7月4日(土)5日(日)
■会場 サンアルプス大町(大町市大町1601-2 大町市文化会館併設)
■講師・相談員  野村俊幸(社会福祉士・精神保健福祉士)
           函館臨床福祉専門学校・北海道教育大学函館校非常勤講師
           はこだで若者サポートステーション専門相談員
■7月4日の内容
  10時~12時 講演会(質疑11:30~12:00)
    ご本人、ご家族、教育・保健・福祉関係者等、どなたでも参加できます。
  13時~17時 体験ご家族の話し合い・個別相談会(家族限定)
    講師を囲み家族会を体験しましょう。同じよな体験をしている人同士でゆるく繋がりませんか。
    話し合いの後は講師による個別相談会も行います。(個別相談会は15時からの予定です。
    なお、家族会の時間帯に個別相談を希望される方には市相談員が対応させていただきます)
■7月5日の内容
  10時~12時 意見交換会(支援者限定)
    日頃、不登校やひきこもりの子どもや若者の支援に携わっている方々との意見交換の場です。
    支援者の皆様の大勢のご参加をお待ちしております。
■ご参加について
  資料や座席を準備する都合上、原則的には申し込みをお願いしますが、当日直接参加も可能です。
  参加費は全て無料です。申し込みの際に事前質問をお受けしています。
  相談会以外は市外の方のご参加いただけます。 
■担当 大町市子育て支援課子育て支援係(新井)
      電話:0261-22-0420(内線757) FAX:0261-23-7730
      メール:kosodateshienka@city.omachi.nagano.jp
      ホームページ:大町市公式サイト トップページ→お知らせ→一覧表示
■主催 大町市(「平成27年度長野県地域発元気づくり支援金」を活用して開催します)

著書 『カナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか』
  文芸社セレクション・文庫版、700円+税 書店注文または送料著者負担により送付可 
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いわき市講演会㉜:「就労経験あり」の方が多いサポステ利用者

 ですが、就労に向けた困難さを抱える方の中には「ひきこもり傾向」にある人や、ひきこもり体験がありそれが不安や自信のなさの要因になっていて、なかなか仕事に就けないという方が多いのは確かなので、結果として「ひきこもり支援機関」のような役割も果たすことになるわけです。
 函館サポステの場合、登録時の平均年齢は26歳で、大学生年代より上の20代後半以降の方が52%と半数以上を占めていますし、現在の登録者で見てみますと、この年代が63%に達していて、何らかの就労経験のある方が70%です。
 こちらにも「すだち」というNPO法人が運営しております「いわき若者サポートステーション」がございまして、具体的データはうかがっていないのですが、これは全国的な傾向なので、おそらく似たような状況ではないかと思います。
 ですから、「ひきこもり」は、不登校で躓いた若者だけの問題ではなくて、様々な生き辛さや不安を抱えた若者をめぐる、大きな社会現象と考えた方が良いと思います。
 この支援につきましても個々の事例については保健・医療・福祉が連携してしっかりとしたサポートが必要ですが、それだけでは全く不十分で、柔軟な就労支援やそれを可能とする雇用政策、職場環境づくりといった、子ども・若者の総合的な自立支援の取り組みが求められていることを痛感しています。
 また、ひきこもりを巡る親の気持につきましてもレジメで11項目記載していますので、こちらについても、是非質問・意見交換のときに、皆さんからご発言をお願い申し上げます。

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いわき市講演会㉛:成人期のひききこもりの動向

 また、最近は新たな動きがあって、さきほど紹介した内閣府の調査では、ひきこもりのきっかけに「小中高校の不登校」を上げた人は11.9%、「大学になじめなかった」が6.8%で、不登校との関連は合わせても20%以下です。
 これに対して、第1位が「職場になじめなかった」の23.7%と「病気」の23.7%で、第2位が「就職活動がうまくいかなかった」の20.3%ですから、仕事に関する理由が44%と、不登校の2倍以上になっています。
 このような傾向は、私が相談員を務めています「はこだて若者サポートステーション」でも同じで、こちらは2010年6月のオープンから今年10月までの4年5か月間の利用登録は実に875件に達しています。一度「卒業」したもののうまくいかず再登録する人もありますが、実利用者数でもおそらく800くらいになると思います。
 利用者の住所は、主に函館市とその近隣市町村で、人口が約35万人ほどですから、ほぼいわき市と同じような規模になると思いますが、これだけの方が利用登録したわけです。
 もちろん全てが厚生労働省の定義による「ひきこもり」の方ではありませんし、そもそもサポステ自体は「ひきこもり支援」自体を目的としたものではなく、長い間就労していない、通学していない、自宅にいてなかなか社会に出られないという、15歳から39歳の方を対象に、仕事に就くことができるよう様々な相談や支援を行なう機関です。

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いわき市講演会㉚:学校との関係は時間限定

 このように、ひきこもり支援に関わってつくづく思いますのが、「焦らない」ということです。「焦らない」というのは別に不登校やひきこもりに限らず、どんな相談でも当たり前のことですが、残念ながら特に不登校やひきこもりの場合には焦ってしまいがちです。
 なぜかと言いますと、「このままでは先が見えない」ということで、小学校にしてみれば、自分の学校で何とか不登校を直して中学校に進ませたいと考えると思いますし、中学校が不登校の生徒を一生懸命励まして高校進学までつなげたというのは、学校としてはたいへな努力だと思いますし、高校が中退しそうになる生徒を励まして何とか大学進学や就職につなげたというのもたいへんな努力であり、学校にとっては生徒指導上の成果と言えると思います。親御さんもそう考えがちです。
 しかし、その子どもたちがその後どうなったかまで学校ではおそらく把握していないしょうし、また、そこまで求められても学校は責任を持てないと思います。
 しかし、「不登校の解決=学校復帰」という固定観念に縛られて一生懸命指導し、そのときは学校に戻ったという形だけ見て一件落着と考えたものの、いわばツケを先送りされた若者が成人期以降、様々な問題を抱えて身動きが取れなくなり、大量に若者サポートステーションに押し寄せているという現実を、親御さんにも学校関係者にも、是非理解していただきたいのです。
 つまり、学校との関係は「時間限定」ですが「親子の関係は死まで親子」でありますし、「学校が責任を持てることには限りがある」ことを、親も学校もしっかり認識すべきだということを、ひきこもりの相談支援に関わってから特に強く感じております。

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いわき市講演会㉙:不登校はひきこもりの原因なのか?

 つまり、「不登校がひきこもりの原因になった」というよりは、むしろ「しっかり不登校しなかった」というか、安心して不登校できなかった、させてもらえなかったために「ひきこもり」に追い込まれたのではないか」と考えるようになりました。
 これは考えて見れば自然な話で、例えて言えば、うつ病の患者さんを励まして早く職場復帰させたはいいが、再発してさらに病状が重くなり、結局は退職してしまったという状況に似ています。
 精神疾患で仕事を休む労働者が増えていて、これは特に学校現場で深刻な問題になっていますが、私は先生方の研修会ではいつも質問します。「メンタルで休職中の先生をお見舞いに行くとき、皆さんどんな言葉をかけるでしょうか?『大会も近いので、先生の部活指導が必要なんで早く治して出てきてください』とか、『受験の時期なので、受験指導に先生の力が必要なんで早く出てきてください』と言いますか?」と聞きますが、もちろん全員が首を横に振ります。
 不登校やひきこもりのお子さんが全てうつ病とはかぎりませんが、とても心が疲れた状態、辛い状態になっていて、大なり小なり抑うつ的な気持ちになっていて、大きな不安を抱えている場合が大半です。
 そんなときに、つまり十分休むべきときに、しっかり休むことができず、エネルギーが溜まりきらないうちに無理に学校や社会に引っ張り出すものですから、気力も体力も続かず、今度は普通に生活するために必要な、いわば基礎的なエネルギーまで取り崩して動けなくなり、ひきこもらざるを得なくなったのだと思います。

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いわき市講演会㉘:ひきこもりと不登校の関係を考える

 さらに、青年期に特有の心理的不安とも重なって、先ほども申し上げたように、精神疾患のような症状を訴える方も多いものですから、精神科医や保健師、スクールカウンセラー、医療ソーシャルワーカーなどの専門職の方々にも会員になっていただき、2003年に「道南ひきこもり家族交流会」を立ち上げ、現在は函館渡辺病院という北海道でも先進的な精神医療に取り組んできた精神科病院の医療相談室と私が共同事務局を務めています。
 次に「ひきこもりと不登校の関係」について考えてみます。ひきこもりを経験した方やご家族のお話をうかがいますと、程度の差はあれ不登校気味の方が多く、「何とか高校受験まではがんばった」とか「高校はだましだまししながらクリアしたけれど、大学に入ってから行けなくなった」というケースがたくさんあります。
 レジメでは「ひきこもり相談者の約6割が何らかの形で不登校を経験している」という平成14年の国立精神・神経センターの調査結果を紹介していますが、こういったことから、世間一般ではどうしても「不登校を早く治さないとひきこもりになる」という話になりがちです。
 しかし私は、この家族交流会を進めるうちに「話が逆ではないか」と考えるようになりました。

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いわき市講演会㉗:なぜ「ひきこもり支援に関わったのか

 いずれにしても、ひきこもりということで悩み、困り、支援を求めている人々が膨大にいるという現状をふまえて、私がなぜ「ひきこもり家族交流会」の活動を始めたのか簡単にお話します。
 私が現在代表を務めます「登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会」は今年21年目を迎えましたが、始めのころは小中学生のお子さんの親御さんが大半でした。
 そのうち、だんだんお子さんの年齢が上がってきて「高校に行かなくなった」とか「大学に進学したけど行けなくなって自宅に戻ってきて、そのまま家にいて外に出なくなった」というケースが増えてきたことがとても気になっていました。
 不登校にもいろいろあって一概に言えませんが、中学校までは「無理に学校に行かなくても大丈夫」と親子共々思えるようになりますと元気になっていく場合が多いのです。
 しかし、高校生以上の年代になりますと、例えば「中退するのは仕方ないけど、その後どうするのか」といった問題がすぐに出てきて、本人にとっても親にとってもそれがすごく大きなプレッシャーになってのしかかってきます。

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いわき市講演会㉖:二次障害を引き起こさない慎重な関わりが必要

 ただ、私は厚生労働省の規定には疑問があり、6か月という期間の根拠が何なのかよくわかりませんし、「家庭内にとどまり続けている」と言っても、そのことを家族も受け入れて安定した家庭生活を過ごしているケースまで「ひきこもりだ」と言って目くじら立てて問題視する必要はないと思うのですが、一応これが公式的な理解です。
 また、ひきこもっている人には、精神疾患のような症状を訴える方が結構多くて、例えば、強い対人不安や強迫症状、拒食・過食といった摂食障害、リストカットなどの自傷行為やオーバードーズ、さらには家庭内暴力といった深刻な事例も少なくありません。
 しかし、これらの多くは、ひきこもりに対する周囲の理解不足と不適切な関わりによって引き起こされる「二次障害」と思われる例がたくさんありますので、やはり精神保健福祉からのしっかりとした支援のアプローチも必要になってきます。

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いわき市講演会㉖:「ひきこもり」とは何か?

【しばらく中断していましたが、いわき市の講演会レポートを再開します】 
 さて、時間緒関係上、他の5つの原則については端折りますが、ケースワークの原則や方法論は人間の心理や行動の原理にかなったものであることをあらためて確認したうえで、次に移ります。
 「たけのこの会」からは「就労の現状や支援のあり方について知りたい」ということも事前にうかがっておりまして、これは「ひきこもり」を巡る問題と深く関連していますので、このテーマにに入いります。
 まず、ひきこもっている人の数ついては、基準の取り方によって様々な見解がありますが、平成22年7月に発表された内閣府の「若者の意識に関する調査」では、全国で69万6千人と推計されています。
 「ひきこもりとは何か」の定義ついてもいろんな考え方があって、それが様々な混乱を生んでいるのですが、厚生労働省は、2010年5月に発表したガイドラインで『様々な要因の結果として社会的参加を回避して、原則的に6カ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態を指す現象概念』と規定しています。現象概念、つまり「状態像」ですから、ひきこもりそれ自体は病名でも診断名でもないわけですが、精神保健における基本的な考え方を、先に簡単にお話いたします。
 これは、子どもや若者が社会生活の中でたいへん辛い体験をしたり、躓いたり、あるいはとても感受性が強かったり、人とのコミュニケーションが苦手だったりして、社会に参加することに強い不安を感じて、一時期、外との関係を断ち切ることで自分を守ったり必要な休息を取っているプロセスであり、生活のひとつの姿にすぎません。
 ですから、「ひきこもり」自体はとりたたて異常なことではないけれども、その状態が長引いて、そこから抜けることができなくなって本人が苦しみ、家族関係もおかしくなる場合も多いので、その場合は何らかの相談支援が必要になってきます。

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4月の不登校関連行事のお知らせ

 明日12日は11時から「樹陽のたより」、14時から道南ひききこもり家族交流会「あさがお」例会ですが、今月の不登校関連例会は下記のとおりですので、関心をお持ちの方のご紹介いただければ幸いです。

【登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会 例会】
4月19日(日)午後1時30分~4時、函館市総合福祉センターあいよる4階会議室(若松町33-6)。
不登校の子どもを持つ家族や過去に経験のある家族、教師、支援者らが集まり、
悩みや子どもとの関わり方などについて話し合う。資料代200円。
(連絡先:野村☎090-6261-6984)

【「昴の会」~不登校をともに考える会 例会】
4月26日(日)午後2時~4時、北斗市七重浜住民センターれいんぼ~。
不登校やひきこもりの子どもを持つ家族や過去に経験のある家族、教師、支援者らが集まり、
悩みや子どもとの関わり方などについて話し合う。
資料代300円。16時から社会福祉士による個別相談も実施。
17時から親睦会も開催(「魚民」北斗市七重浜5-4-2)
(連絡先:川崎☎090-9438-0825)

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4月12日は2件のひきこもり関連例会

 新年度がスタートしました。各種定例会は当初計画どおり開催予定ですので、お悩みの方や関心をお持ちの方にご紹介いただければ幸いです。
【ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」例会】
 4月12日(日)午前11時~午後1時、函館地域生活支援センター(駒場町9-24)。
ひきこもりを体験者した当事者が体験や悩みを語り合い、
今後の進路や社会参加の取り組みなどについて話し合う。参加費無料。
(連絡先~野村携帯:090-6261-6984) 
【道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会】
 4月12日(日)午後2時~4時、函館市総合保健センター(五稜郭町23-1)。
ひきこもり当事者や家族が集まり、体験や悩みを語り合い、ひきこもり者への関わり方などを学ぶ。
臨床心理士や医療ソーシャルワーカーなどもサポーターとして参加。会員以外は資料代200円。
(連絡先~野村携帯:090-6261-6984) 

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アカシヤ会例会より④:いじめられてもなぜ登校するのか?

 「いじめ」をめぐって悩む方の参加は依然として後を絶ちません。函館市議会議員の方もお忙しいなか参加いただき、ご自身の不登校経験や、息子さんが小学生のときに「いじめ」で不登校になった体験なども紹介してくださいました。
 「一番大事なことは子どもの気持。いじめで苦しんでいることが分かったときに、学校に『そんな危ないところに子どもを行かせられない』とハッキリ伝えて休ませた」というお話をされていましたが、全く同感です。子どもの安心・安全確保が何より大切であることをあらためて確認し合いたいと思います・
 それでは、何故そんな辛い思いをしてまで子どもは学校に行こうとし、親は登校させようとするのでしょうか?今年1月3日の東京新聞社説で「不登校が問題化するのは、学校教育法の決まりで、国が認めた小中学校でしか義務教育を受けられない制度になっているからです」と指摘していますが、全くそのとおりだと思います。
 「そこしか行くところがない」と思いこまざるを得ない制度になっているので、心身の危険を冒してまで学校に通い続ける事態になるのは、どう考えてもおかしいです。
 国もフリースクール支援を具体的に検討し始めたようです。その動きの中で、下村文科大臣がフリースペースたまりばを視察した際に「一つの制服に子どもを合わせていたのがいままで。これからは、子どもに服を合わせる」と語ったそうですが、是非と本気でそのように取り組んでほしいと思います。

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アカシヤ会例会より③:家でゆっくり暮らすことも大切な選択肢

 ありがたいことに最近、親御さん以外にもサポーター的な立場で参加くださる方が増えてきました。長い高校教員生活おの経験を通して、最近は多様なスタイルの高校が増えていることを具体的に紹介してくださった元教師の方もおります。
  若者の就労支援事業に従事している方は、こちらが考える「いい学校→いい就職」という道が若者を幸せにするとは限らないことを体験を通してお話され、アルバイトを含めて仕事について関心を持っている方の相談にのってくだるとのことでした。こういった情報について、もっと詳しく知りたい、相談したいという方は、庄司先生や亀田さんに話を繋ぎますので、野村までご一報ください。
 また、親はいろんな情報を仕入れると、それをすぐにお子さんに伝え、早くどれかを選んでほしいと考えがちです。もちろん、お子さんが気持ちを外に向け始め、情報を欲しがるような気配を見せた時は、その情報を生かしてほしいと思いますが、急いで結論を求めるような対応は禁物です。
 そして、いろんな選択肢を示す際、「しばらくはゆっくり家にいる」ということも、その中にきちんと入れて伝えてほしいと思います。仮に、お子さんがうつ病を発症して動きにくくなっている場合などは、無理な行動が病状悪化につながる恐れもあります。
 今の状態を否定せず、「本人とって必要な時間・プロセスなのだ」と理解してあげてほしいのです。そして、あくまで「一緒に考える」というスタンスに徹し、誘導や「先回り」にならないよう心がけたいと思います。

アカシヤ会例会より②:「いろんな道がある」ことの確かな情報を!

 しかし、一番不安を感じ、悩み苦しんでいるのはお子さん自身であることを、まずしっかり理解することが大切だと思います。この年代になりますと、高校に行かないこと、中退することがどれだけリスクの大きいことか、十分に分かっています。「分かっているけど、身体がすくんで動けない」状態のところに「どうする、どうする」と迫られても答えることができませんので「無関心を装う」ことで自分を守ったり、それが限界に達すると親とのコミュニケーションを拒絶したり、さらには様々な精神症状が出てくる場合もあります。
 ですから、親御さんが「ひと呼吸、ふた呼吸」置いてお子さんと関わることが、とても大切になります。しかし、これは「そう思うようにしよう」と決意しても、なかなかすぐにできるものではありません。そのためには、今すぐ高校に行けなくても、あるいは高校を中退しても、「いろんな道がある」ということについて、適切な情報をしっかり把握し、「気休め」ではなく「本当にそうなんだ」と親御さんが自身が実感することが必要になります。

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函館アカシヤ会例会より①:進路を巡って揺れる時期

 2015年初例会の1月18日は19名と参加者多数で、しかも初めての方が6名もおいでになり、「小中学生の不登校」「高校進学問題と高校生年代以上の不登校」「発達障害が気になる」の3グループで話し合いましたが、それでも時間が足りませんでした。
 2月15日例会も21名と多数の参加者で、「進学問題・高校年代以上」と「小中学生の不登校」の2グループで話し合うほか、発達障害についての個別相談も行いました。終了後の新年会も13名が参加、話が尽きず、気がついたらナント4時間半も経っていました(^_^;)
 この時期、「高校受験が目の前なのに進路が決まらない」「受験して入学できても続けることができるか心配」という話題が増えます。
 また、高校での不登校が長引いて進級が難しく、「留年か、中退か、他校への編入か」という選択を迫られて悩むご家族も多数参加されます。
 高校に行かない、あるいは中退したまま自宅にとどまることで、いわば「宙ぶらりん」の状態になることがどの親御さんにも共通した不安で、そのお気持ちはとてよく分ります。
 お子さんにそのことを問い質しても、無反応だったり、「分かっている」と言うだけで一向に動こうとしない状態に、親御さんは「この子は何も考えていないのでは?」「怠けているのでは?」といら立ちを募らせることもあると思います。

ひきこもり体験者の集い「樹陽のたより」例会より

 「樹陽のたより」の例会は1月が10名で、2月も10名が参加、こちらも「あさがお」に負けず劣らず有意義な話し合いが行われています。
 自閉症の方の訪問支援を行っている「てらっこ塾」の大久保悠さんは、「脳と心と身体は繋がっていて、どこからアプローチすれば辛い状態の改善につながるか、一人ひとり違う。脳の働きが不具合を起こしていて服薬で改善することが必要の場合もあれば、心の悩みやもつれをときほぐすカウンセリングで元気になる場合もあれば、まず身体を動かしてみて、それが心や脳の活性化につながる場合もあるので、自分に合った方法を見つけるうえでも、このような当事者会に参加して、いろんな方の体験を知るのはとても有意義だと思う」という説明に、参加者一同、大きく頷いた次第です!(^^)!

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不登校・ひきこもり関係の当事者活動・2015年度版のご紹介

 新年度がスタートしましたが、不登校やひきこもりの本人・家族にとっては、心揺れる辛い時期でもあります。周りのペースではなく自分の気持ちを大切にして、じっくり進むことが大事だと思います。函館地域では、その一助となるよう、2105年度も次のような家族・当事者の定例会を開催します。より詳しい内容をご希望の方は紹介チラシデータ(A4版1枚)をお送りしますので、ご一報ください。
□第1日曜日13:30~ 【ふぉろーず】 思春期以降に自閉症スペクトラムの診断を受けた方及びその可能性のある方の
                       家族の学習・交流会 (5月3日はお休みです)
□第2日曜日11:00~ 【ひきこもり体験者の集い「樹陽のたより】
□第2日曜日14:00~ 【道南ひきこもり家族交流会「あさがお」】
□第3日曜日13:30~ 【登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会】
□第4日曜日14:00~ 【 「昴の会」~不登校をともに考える会】

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