新学期の子ども自殺を防ごう!

【全国不登新聞社からの緊急メッセージ~明日、学校に行きたくないあなたへ】
 このたび、内閣府の発表により、「18歳以下の子どもの自殺がもっとも多かった日」が明らかになりました。9月1日、多くの学校で新学期が始まる日です。
 夏休みのあいだは、「学校に行かなきゃ」との思いから少しだけ解放される、つかの間の休息期間です。しかし、もうすぐ新学期が始まります。学校のことを考えるたび、つらい気持ちになっていませんか。そのつらさを誰にも打ち明けられず、一人で悩んでいませんか。
 明日、学校に行きたくないと思っているあなたへ、一つだけお願いがあります。「学校に行けない自分はもう死ぬしかない」と、自分で自分を追い詰めないでください。身も心もボロボロになるまで頑張り続けたあなたに必要なことは「休むこと」です。
 誰かと比べる必要はありません。あなた自身がつらいと感じたら、無理して学校に行こうとせずに、まずは休んでください。学校から逃げることは恥ずかしいことではありません。生きるために逃げるんです。
 全国不登校新聞社は今日、緊急号外を発行しました。「学校に行くかどうかで悩み、葛藤しているのはあなただけじゃない」ということを知ってほしいと思い、不登校経験者の体験談が載っています。そして、今思っていることを聴いてくれる相談先も載っています。
 あなたのつらさを、あなたと一緒に考えてくれる大人がいることを、この号外を通じて知ってほしいのです。だから、もうこれ以上、あなたが一人でつらい気持ちを抱え込む必要はありません。
 私たちはあなたに、生きていてほしいと願っています。
 学校に行くのがつらければ、まずは休んでください。
2015年8月18日(火) 全国不登校新聞社
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夏休み明け前後に急増する子どもの自殺を防ぎたい!

 過日、夏休み明け前後に子どもの自殺が急増するという「不登校新聞」の記事を紹介しましたが、(http://futoko.publishers.fm/article/8911/)内閣府発表の統計ということもあり、マスコミ各社も取り上げています。
 今年も、25日に群馬県沼田市で中2男子が電車に飛び込み自殺したほか、25日東京都青梅市で中1男子が高さ45mの橋から転落、26日は新潟市で高1女子がマンションから転落、自殺の可能性もあると報じられています。
 様々な理由で学校に行くのが苦しくなった子どもたちが、夏休みでやっと息をついだものの、学校を休むことを許されないという圧力の下で自ら命を絶ったり、著しく体調を崩すという事態が、毎年繰り返されています。
 このような状況に対し、WEB版不登校新聞は緊急号外で、樹木希林さんのメッセージも含め、下記の特集を発表しています。
 http://futoko.publishers.fm/
 また、鎌倉の図書館のツイッターも大きな反響を呼んでいます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150826-00000054-it_nlab-sci
 「アカシヤ会」や「函館圏フリースクールすまいる」への相談もこの時期増えます。学校に行くのが辛そうな子どものサインに気がついたら、まずゆっくり休ませてほしいです。また、不登校だった子どもが夏休みに元気になって(なってように見えて)、学校に行くと言いだしたときも、「無理しなくていいんだよ」と一声かけてほしいのです。
 この悲劇を防ぐためにも、辛い状態の子どもが安心して学校を休むことができる環境を、法的・制度的にもしっかり保障していくことが求められていると痛感しています。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」5・6月例会より①

 しばらく出かけていたので更新がとどこおり申し訳ありません。久しぶりの再開は「あさがお」例会の報告からです。
 5月10日の例会は26名(当事者・家族名19名、協力者7名)もの参加者で、「膠着状態が長い方」とそれ以外の方の2グループでの話し合いのほか、学齢期の不登校についての個別カウンセリングも実施しました。
 6月14日の例会も24名(当事者・家族16名、協力者8名)と多数の方がが参加、前回と同様の2グループで話し合いました。
 樹陽のたよりの5月例会はも13名と多数が参加、6月も9名が参加、最近は人数が増えてきましたので、こちらも7月例から会場を函館市総合保健センターに変更します。これまで会場を提供してくださった函館地域生活支援センターの皆さまに心から感謝申し上げます。
【「親亡き後」の心配よりも「自身の元気な老後」を目指して】
 ひきこもりが長期化しますと、親御さんたちも高齢化してきます。どなたも「自分がいなくなった後」の心配が大きくなります。ですから、「こんな状態を続けていて良いのか?」「アルバイトでも良いから働いてほしい。」といった事を考え続けたり、ついお子さんに向かって言ってしまいます。
 「あさがお」顧問で精神科医師の三上昭廣先生(函館渡辺病院理事長)は例会でおっしゃいました。「親が亡くなった後、お子さんの生活が成り立たなくなることはない。何らかのかたちで生活が成り立っていくものだ。自分が死んだ後の心配をするよりは、今お子さんが生きていてくれて、一緒に生活していられる事に感謝して暮らしてほしい。」と。

夏休み明けに子どもの自殺急増(8月18日NHKニュースウオッチより)

 夏休みが明けて新学期が始まる時期に子どもが自殺を図るケースが多くなっているとして、不登校の子どもたちの支援などを行う団体が18日、緊急に記者会見をして、「嫌がる子どもを『学校に行くべきだ』と追い込まずに気持ちに寄り添うようにしてほしい」と訴えました。
 内閣府のまとめによりますと、昭和47年からおととしまでの42年間に自殺した18歳以下の子ども1万8048人のうち、9月1日に死亡した子どもは131人で、日付ごとでは最も多くなっています。
このため、夏休みが終わる前に注意を呼びかけようと、不登校の子どもなどを支援するNPO法人「全国不登校新聞社」が18日緊急に記者会見し、まず、子どもたちに向けて「無理して登校しないで、つらければ迷わず休んでほしい」というメッセージを読み上げました。続いて、NPO法人の奥地圭子代表理事が「親や教師は、嫌がる子どもを『学校に行くべきだ』と追い込まずに、子どもの気持ちに寄り添うようにしてほしい」と訴えました。
 このあと、中学1年のときにいじめなどから不登校になったという本田真陸さん(20)が「夏休みの終わりが本当につらく、通い続けたら自殺していたかもしれない」と、みずからの体験を語りました。
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本田さんが経験を語る
 中学生のときに不登校になった本田真陸さん(20歳)は、中学校に入学した直後の1学期に体罰を受けたり、いじめを受けたりしたため、夏休み明けに学校に行くのがつらかったと言います。本田さんは「2学期が始まるとなると、本当に気が重くて学校に行きたくないなと思う日々でした。長い休み明けというのはすごくつらい日々がまた始まるということです」と話しています。
10月からは全く学校に通わなくなり、はじめは親も学校に行くよう勧めましたが、次第に理解してくれるようになり、結局、民間の施設の「フリースクール」に通いながら通信制の高校を卒業し、今は大学で国際交流や教員免許取得のための勉強をしているということです。
 本田さんは「学校しか行き場がない世の中で、子どもが学校に行きたくないと思うことはすごく大きなことです。学校は命を削ってまで行かなくてはいけないところではないと思います。学校がつらかったら休んでもいいということや、学校以外の選択肢もあるということをちゃんと子どもに伝えてあげてほしいです」と話しています。

子どもの自殺 休み明けや新学期に多い
 自殺の問題を巡って対策などを検討している内閣府は、今回、18歳以下の子どもの自殺について亡くなった日付ごとなどの詳しい分析を初めて行い、公表しました。
 それによりますと、昭和47年からおととしまでの42年間に自殺した18歳以下の子ども1万8048人のうち、9月1日に死亡した子どもが131人と最も多く、次いで4月11日が99人、4月8日が95人、9月2日が94人、8月31日が92人などとなっています。いずれも、夏休みや春休みが終わって新学期が始まる時期に当たっていて、このほかにも大型連休などの休みが終わる時期にも自殺する子どもが多くなっていることが分かりました。
 これについて、内閣府は「生活環境などが大きくかわるきっかけになりやすく、大きなプレッシャーや精神的動揺が生じやすいと考えられる」として、子どもの変化を把握して学校や地域、家庭で見守りを強化することや、集中的に相談に応じることが効果的だとしています。また、内閣府は子どもが自殺した原因や動機については、把握できたものの中では小学生では「家族からのしつけ・叱責」や「親子関係の不和」が多く、中学生では「学業不振」や「学校の友人との不和」が多くなっているとしていますが、特に10代前半では自殺の原因や動機がはっきりしないケースが目立つとしています。
 このため、子どもの自殺が「突発的」と受け止められることも多いとして、内閣府は子どもがみずから周囲に悩みを打ち明けやすい環境を作っていくことが大切で、1人で抱え込まずに悩みを相談できる場や機会があることを子どもに周知することが重要だと指摘しています

多様な教育機会確保法案の理解を深める全国キャラバン

 NPO法人フリースクール全国ネットワークが下記事業に取り組んでいますので
関心をお持ちの方にお知らせいただければ幸いです。
また、内閣府が過去40年間の自殺者数を集計したところ、
18歳以下の子どもの自殺は、4月や9月など「長期の休み明け」に
突出していたことが明らかになりました。
北海道は夏休みがそろそろ終りますが、この時期不登校相談が増え、
今年もここ数日、連日相談電話があります。
「学校に行けない」ことで子どもが死を選ぶ悲劇を絶対になくしたいです。
◎不登校新聞 http://futoko.publishers.fm/article/8911/

【「フリースクールでの学びが認められるって本当なの?」】
今、議員立法で提案されようとしている「多様な教育機会確保法案」について、
法案成立に向けて理解を深めるための全国キャラバンです。
この法律が成立すれば、いじめや体罰、その他様々な事情から不登校をして苦しむ子どもや、
苦しい思いをしながら学校に通う子どもにとって、それぞれに合ったやり方が認められ、

救いとなる事はもちろん、 学校外の多様な学びが花開き、
「子どもの学ぶ権利」がより一層保障されることにもつながるでしょう。
法案について知り、子どもにとってより良い制度づくりとなるよう、ともに考えていきましょう。
参加申込や、東京以外のキャラバンの詳細は、以下をご覧ください。
http://freeschoolnetwork.jp/p-proposal/1220

【学校外の学びを応援する法律をつくろう 全国キャラバン!!in札幌】
日 時 2015年09月02日(18:45~20:45(18:30開場))
会 場 札幌エルプラザ(北海道札幌市北区北8条西3丁目)
参加費 無料
申 込 http://kokucheese.com/event/index/324672/
FAX:03-5924-0525
(お名前、ご連絡先と「札幌キャラバン参加」をご明記ください)
※当日、飛び入り参加も可
お問い合わせ NPO法人フリースクール全国ネットワーク
〒114-0021 東京都北区岸町1-9-19 コーエイビル二階
電話・FAX 03-5924-0525
E-mail info@freeschoolnetwork.jp
URL http://freeschoolnetwork.jp/

登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会3・4月例会報告⑤

親の育て方が悪くて、子どもが「不登校」になるということはありえません。第一、「私は立派に子育てしています」と自信を持って言える親御さんていらっしゃるのでしょうか。子どもに問題がある・なしにかかわらず、普通に学校に通っているお子さんの親御さんにも不安や悩みはあるはずです。「お母さんて、どんなお子さんをお持ちのお母さんもみんな同じなんですよ。」と言って下さった方もいらっしゃいました。
 親は子どもが生まれたから「親」になるのではない、子どもが生まれた時から「親業」がスタートするのだと、私は思っています。ですから、失敗があるのも当然で、子どもの成長とともに、親も「親」として成長していくものだと思います。
失敗からは「後悔する事」ではなく、「次に生かせる事」を見つけてほしいと思っています。いくら過去を悔やんでも、過去を変えることはできません。自分を責めたり子どもの姿を見て嘆いても、何も変わるものはありません。毎日の暮らしが暗くなるだけです。
 まず、お母さんが前を見ましょう。そして、前向きな姿をお子さんに見せましょう。何も言わなくても、ただそれだけでもお子さんに「安心」を伝えてあげられると思います。そして、前を向く気力が失せそうになったら、また「アカシヤ会」にいらしてください。
 例会終了後、涙、涙だったお母さん達が、笑顔で帰られたのが、とても印象的でした

登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会3・4月例会報告④

【まずは親御さんが元気になることから】
 いよいよ新学期が始まりました。今回は小中学生のグループに参加しました。初めて参加された方が半数近くいらっしゃいました。私も「不登校」の子と関わって25年ほどになりますが、わが子が学校へ行けないとわかったときの親御さんの思いは、この長い年月、変わることはありません。どなたも 初めてお会いしたときは、表情が硬く、目は悲しみに沈み、体全体から不安と絶望感のようなものが漂っています。
 それはそうでしょう。わが子が「普通の子と違う状態になった」というショック、「早く普通の状態に戻したい」、「どうしてこうなったの?」、「どうすればいいの?」といった思いが頭の中を駆け巡ります。それに加え、身内や友人、教師にまで、「甘やかして育てたから」、「しつけが悪かったんじゃないの」などといわれることも多々あります。
 それでなくても「私が悪かったのでは・・・」という自責の念はつきまといます。こうなると、子どもを休ませると決心したものの、「家でくつろぐ子どもの姿を見ていることさえ辛くなる」と言われるお母さんも、1人や2人ではありません。

8月の不登校関連行事のお知らせ

 今日のひきkもり体験者の集い「樹陽のたうり」は10名、道南ひききこもり家族交流会には17名が参加し、内容の濃い話し合いが行われました。
 8月の不登校関連行事は、下記のとおり通常例会とは少し異なった形で開催しますが、どれも有意義な集いになると思いますので、関心をお持ちの方にご紹介いただければ幸いです。

【登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会 例会】
8月16日(日)午後1時30分~3時30分、函館市地域交流まちづくりセンター(末広町4-19)。
発達障害についての勉強会を開催、「自閉症スペクトラム障害成人当事者の会・よせなべ」 代表の
白崎やよいさんが講演し、質疑応答・意見交換を行い交流する。資料代200円。
(連絡先:野村?090-6261-6984)

【「昴の会」~不登校をともに考える会 例会】
8月23日(日)午前11時~、6周年記念事業として、北斗市茂辺地キャンプ場でバーベキューやゲームなどの
レクリエーションを交え、親子で参加できる交流会を開催。食材は各自持参で参加費無料。
雨天の場合は、午後2時~4時、北斗市七重浜住民センターれいんぼ~で、
不登校やひきこもりの子どもを持つ家族や経験者、教師、支援者らが集まり話し合う
通常の例会を開催。資料代300円。
(連絡先:川崎?090-9438-0825)

登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会3・4月例会報告③

 また、親にしてもらって一番ありがたかったことは、「ゆっくりと過ごせる時間を与えてくれたこと」だということで
した。私達親は改めて「見守ることの大切さ」を胆に銘じたわけですが、新しく進路を決められた方々には「4月になったら本当に行くのか」という思いはやはりあるようです。
 それについては、「やるだけのことはやった。でも行かないだろう」と考えて、行かない場合を想定した心構えをしておく。そして行けたらラッキー、すごいと思えばいい。「転ばぬ先の杖を用意しようとするよりは、転ぶと想定し、転んだ時の起き上がり方を考えておくほうが良いのでは。」という意見も出されました。
 この例会に参加すると先輩の方々の話が聞けて自分の心が落着く、子どもを見守りながら様々な情報を収集し学習しておき子どもが動き出そうとした時に共に考えてあげられる親になろうという話で終了しました。(安藤)

投稿拒否と教育を考える函館アカシヤ会3・4月例会報告②

 いじめが原因にあった方々は、「正直な所、いじめにあったわが子が学校を去ることになり、いじめた側は学校に残るというのが納得できないという気持ちがなかなか消えない。」といいます。けれどもいじめの原因を追究し、いじめた相手を特定し、謝罪または処罰するには、わが子をまた「いじめの世界」にひきもどす過程をたどることにもなります。これはわが子の傷をますます大きくすることになりはしないか・・・割り切れない親の気持ちとわが子の心の傷の大きさを考えた時、子どもが「いじめ」の追及を望んでいないのであれば止めたほうが賢明だろうという話になりました。
 不登校を経験された方が、「父とはもめたことがあったが母は理解してくれ、自分の好きな映画のDVDやCDを借りてきてくれて、家でゆっくり過ごせる時間を与えてくれた。そうした時間を過ごすうちに、将来への不安・在学中の高校の卒業見込み・不登校に至った精神的疲れなどで混乱していた頭と心が少しずつ整理され落着いてきた。そして進路のことも考えられるようになり、現在は大学で心理学を専攻している。」と発言されました。
 

投稿拒否と教育を考える函館アカシヤ会の例会報告

 函館アカシヤ会の例会報告も久しぶりの再会です。
 3月15日の例会はナント21名の参加者で「小中学生の不登校」と「中学卒業以上の不登校」の2グループで話し合いましたが、それでも時間が足りませんでした。
 4月19日例会は、ナントナント29名の参加で、やはり3月例会同様の2グループで話し合いましたが、今回も時間が足りず、3つに分けることも考える必要がありそうです。
 また、終了後もさらに話し合いたいということで長時間ロビーで話し込む方も多いので、5月からは会場を続けて確保し、例会はいったん16時に終わりますが、引き続きその会場で自由に懇談できるようにいたします。
 【不登校体験者の肉声「ゆっくり過ごす時間を与えてもらいありがたかった」】
 3月という事もあってか中卒以降年代グループでは、皆さん今後の方向が決まっており、落着いた話し合いでした。いじめ・その他の理由で中退を決めた方、新しい進路が決まった方の参加でした。
 今は自宅にいる子ども達ですが、アルバイト・習い事などに活動中のお子さん、自宅待機でゲームなど好き なことをするお子さんなど、その過ごし方もそれぞれでした。親御さん達もみなさん「子どもを見守っていこう」という気持ちでいますが、反面「この先どうなるのだろう」という不安がなくなったわけではないと言います。
 この「親自身の不安」が「子どものためを思って心配してやっている」という方向にすり替わり、子どもに対してあれこれ言いたくならない ように気をつけなければ・・・という話になりました。

不登校問題解決へ成立根が「多様な教育機会確保法」(古山明男さん(

 尊敬する在野の教育研究者・古山明男さんが、信濃日日に次のような寄稿をされています。ご本人からご了承をいただきましたので紹介します・

不登校問題解決へ成立願う
  「多様な教育機会確保法」
 超党派の国会議員たちが「多様な教育機会確保法」(仮称)という法律を今国会で成立させることを、目指しています。この法律は、学校で教育を十分に受けていない子どもたちのために、学校以外の教育も義務教育と認めようというものです。具体的には、保護者が「個別学習計画」を申請し認定を受ければ、子どもが家庭やフリースクールなどで学ぶことが義務教育になります。
 不登校問題の本質は、制度問題です。学校恐怖、落ちこぼれ、学校不適応などは、どこの国にもあります。別に日本だけの問題ではありません。ところが、社会問題になるほどの不登校があるのは、日本だけなのです。その理由は、先進国の多くでは、学校に合わない子どもたちがいるとたちまち新しい教育がわき起こり、行き場所のない子どもは生じにくからです。
 不登校問題を抱える国としては、他に韓国がありました。しかし、韓国は数年前にオルタナティブスクールを認める法律を作り、不登校問題を解決しました。日本では、子どもが学校に合わないかったときの受け皿がありませんでした。もちろん学校も努力しました。「いつか、学校に行けるようになりましょうね」と子どもの適応を指導しました。しかしそれでは、不登校の数は高止まりを続けました。学校の教育方法そのものが問われていることに、学校が気付かなかったのです。
 学校に行かなければ社会性が育たない、だから学校外の教育を認めるべきではない、という人たちがいます。まったく現実を見ていない空論です。学校では社会性を育てることが出来なかった子どもたちが、不登校になったのではありませんか。それでも、「学校に来させないと社会性が育たない」と言い続けて、何の意味があるのでしょうか。
  「多様な教育機会保障法」は、スジのよい法律だと思います。一人一人の個別学習計画を作ることから、教育を多様化していくからです。「一人一人を大切に」は、すべての人が言いますが、これまで画一的な教育の枠の中にとどまっていました。しかし、この法律によって、さまざまな事情や、多様な教育方法が現実に反映されるようになります。日本に教育イノベーションが起こる引き金になるでしょう。 まだ、成立するかどうかは確実でない法律です。成立することを願っています。
(ふるやまあきお 教育研究家)

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会報告・続・続

 すると今度は、「ではいつまで休ませれば良いのか」という不安が出てきます。これについて、ひきこもりを体験した当事者の青年が、「ひきこもっている当時者で、今のままで良いと思っている人はほとんどいないはず。しかし今はそう思っても動けない状態なので、そこに『このままでどうする』『大丈夫か』と声を掛けられるとますます自信を無くしていく。子どもが安心できるためにも、親が『この子は大丈夫だ』と子どもを信じて、『今のままでもあなたは大丈夫だから』とはっきり声をかけてほしい」とお話していましたが、これもまたナルホド!と思いました。

 長年道内で高校教員を務めたあとフリースクールに関わってきた先生が「不登校の背景に学校の制度疲労があるように、ひきこもりに悩む若者・家族がこれだけ増えてきているのは日本社会そのものが制度疲労を起こしているのではないか」と感想を述べておられましたが、全く同感です。

 樹陽のたよりの3月例会は10名が参加し賑やかでした。4月は8名参加、顔馴染のメンバーばかりでしたので近況などお喋りして過ごしました。就労支援事業所やデイケアに通ったり、傾聴ボランティア養成講座に通ったりと、意識的に生活の張合いを持たせるよう努力している体験なども話され、お互い良い刺激を受ける機会にもなっています。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会報告:進路を巡って

 3月・4月は「進路」の問題が問われますので、不登校やひきこもりの本人・家族にとっては特に心が揺れる季節です。お子さんの高校卒業後の行き先が決まっていないと悩む親御さんが参加されました。真面目なお子さんで中学・高校といろいろ辛いことはあったようですが、何とか頑張って高校卒業に漕ぎ着けました。
 しかし、その後どうしたいのか気持ちが定まらず「しばらくひきこもる」と話しているそうです。親御さんも、本人はだいぶ疲れているようなので、一休みしたい気持ちも分かるけど、このままずっと家にひきこもってしまうのではないかと心配しています。
 当会には医療ソーシャルワーカーの精神保健福祉士方もサポーターとして参加しています。その方が、「自分から『ひきこもる』と言えたのはとても良いことではないだろうか。内心は無理ではと感じながら、みんな就職や進学をしていくので、自分だけ取り残されたくないと頑張ってみたものの、大学や専門学校に行ってからダウンしたり、就職面接でことごとく不採用になったり、仕事に就いても続かずにすぐに辞めたりということで、ますます自信を無くして動けなくなるというケースがとても多い。だから、その前に「自分はまだ無理」とはっきり表明してひと休みする方が、事態を悪化させないですむのではないだろうか」とお話していましたが、確かにそうだと思います。
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