10月のひきこもり関連行事のお知らせ

【「ふぉろーず」勉強会】
□対象: 思春期以降に自閉症スペクトラム障害(高機能自閉症・アスペルガー障害・その他の広汎性発達障害)
     の診断を受けた方及びその可能性のある方の家族による勉強会
□日時:10月4日(日)13時30分~15時30分
□函館市総合福祉センター「あいよる」3階第2会議室
□参加費:無料    □連絡先:野村(090-6261-6984)

【ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」例会】
 10月11日(日)午前11時~午後1時、函館市総合保健センター(五稜郭町23-1)。

ひきこもりを体験者した当事者が体験や悩みを語り合い、
今後の進路や社会参加の取り組みなどについて話し合う。
参加費無料。(連絡先:野村☎090-6261-6984) 

【道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会】
 10月11日(日)午後2時~4時、函館市総合保健センター(五稜郭町23-1)。
ひきこもり当事者や家族が集まり、体験や悩みを語り合い、ひきこもり者への関わり方などを学ぶ。
臨床心理士や医療ソーシャルワーカーなどもサポーターとして参加。
会員以外は資料代200円。
(連絡先:野村☎090-6261-6984)

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発達障害を持つお子さんとどう関わったらようか:実践編④

 せめて計算くらいは・・・などと思いがちですが、計算は電卓で十分です。むしろ実生活では、「ここは足し算するべきか、引き算するべきか」といったような考え方のほうが重要でしょう。
 日常生活の中では、どういう計算が必要な場面なのか、買い物などの実体験を通して学習していくほうが、将来的には役立つことと思います。電卓片手に、税抜き価格と税込価格の計算をしたり、「2割引」というのはどう計算したら割引後の値段がわかるか、予算を決め計算しながら予算通りに買い物してみたり・・・などなど、単なる計算練習よりは実用的で、楽しいのではないでしょうか。
 文字を書くのが難しいお子さんならば、携帯のメール画面に文章を入力し相手に見せる、パソコンで文章を作るなど、手で書かなくても相手に伝えることはできます。
 携帯ゲーム機ぐらいの大きさで、基本的な会話文が入力されていたり、自分で文章を入力すると音声で相手に伝える機能などのついた、コミュニケーションをサポートするものも販売されているようです。
 親も子も、お互いの能力をうまく生かして暮らしていく方法を考える・・・これは困難なことばかりではなく、新たな発見や今まで気づかなかった楽しさを知ることでもあります。

発達障害を持つお子さんとどう関わったらよいか:実践編③

【 「できないこと」を非難せず、補える方法を考える】             
 また、障がいのあるお子さんには、それぞれの「できないこと」があります。親としては、できないことを少しでもできるようにしてあげたいと思います。発達障がいは見てわかる障がいではないので、知的に障がいがない場合は、特にそう思うようです。けれども「できないこと」があるから、「障がい」なのです。この「できないこと」を何とかしようとすることは、視覚障害のある方にたとえて言うならば、「なんとかして、目で物を見て暮らせるように努力しなさい」と言っているようなものだと思います。
 そうしたことよりは、視覚障害があっても暮らし やすいように、盲導犬を含め、様々な支援を受けながら暮らすことを考えたほうが有益でしょう。当事者にとっても、負担の少ない充実した生活が送れるのではないでしょうか。「できないこと」を「できること」に変える努力を強いるよりも、「できないこと」を補える方法を考えていくことは、親にとっても子どもにとっても 大切なことであり、「障がい」と共に暮らすこれからを充実したものに変えていく手立ての1つだと思います。

発達障害を持つお子さんとどう関わったらいか:実践編・続き

【 会話が通じにくい実例と対処方法の工夫について】
 我が家の例で具体的にいいますと、次のようなケースがあります。
◇「あの人」「さっきの話」等が使われると、誰のこと、いつのこと・・・と混乱する。
◇小学校から高校までの学習形態は「授業」といい、大学の学習形態は「講義」または「ゼミ」という。
◇「他人」とは、自分以外の人のことなので、親・兄弟姉妹・祖父母も他人である。
◇「そば」とは30cm以内にあることをいい、それ以上離れたら「近く」という。
などなど、私とは少し違った日本語のとらえ方をしています。
 こうした独特の言葉の理解の仕方が、会話のトラブルの原因になることが多いです。ですから、自分と子どもの間にはどのような言葉のとらえ方の相違があるか、確認することが必要になってきます。
 では、どのようにすればいいのか。一番良いタイミングは、お子さんに「何を言っているのか、わからない」と言われた時です。ムカッと来る気持ちをぐっとこらえて、「言い方が悪かったかもしれないね。今の言い方の、どこがわからなかったの。」と、落着いて聞いてみてください。お子さんから「わからなかった」理由が聞けると思います。
 はじめからうまくいかないと思いますが、根気良く続けてみて下さい。そして親子の間で、「今の言い方、わからないんだけど。」とか、「もう一度、言ってみてくれる?」、「この言い方でわかる?」といったような会話が日常的にできてくると、かなり「お互いが使う日本語」の通じる会話ができるようになります。
 そうなってきてはじめて、考え方や価値観の相違などを話し合えるようになると思うのです。言葉自体が、お互いの思ったように伝わってない中で、考え方や価値観について話しても、話が混乱していくことのほうが多いようです。

登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会の例会報告

 久しぶりにアカシヤ会の例会報告です。5月17日の例会は18名の方が参加し「小中学生の不登校」と「中学卒業以上の不登校」の2グループで、6月21日例会は23名の方が参加し、年代区分ではなく「進路について」と「日常生活について」というテーマの2グループで話し合いましたが、話は尽きませんでした。
 ということで、終了後もさらに話し合いを続けたい方がたくさんいることから、5月から例会会場を続けて確保し、例会はいったん午後4時で終了しますが、引き続きその会場で自由に懇談できるようにしました。5月例会時は大半の方が残り、18時近くまで話し込む方々もいました。6月も多くの方が残って、話し合いを続けました。
 今回は 小・中学生のグループに参加され会員の方から、、「発達障害のお子さんとどう関わったらよいか:実践論」というレポーとをいただきましたので、以下連載します。
 
 参加者の半数の方に発達障害のお子さんおられましたので、話題も「障がいを持つ子どもとのかかわり方」に関することが多くなりました。
 障害を持つお子さんとのコミュニケーションをどうとるか・・・これが一番大事だと、私は思っています。コミュニケーションに関しても、お子さんそれぞれが独自の特性を持っていると思われます。日常会話で、「何言ってるのか、さっぱりわからない。」とお子さんが言った時は、話している相手の「考えていることが納得いかない、わけがわからない」というよりも、文字通り「日本語として通じていない」という場合が多々あります。どうして同じ日本語を話していて通じないかは、お子さんがどのような特性を持っているかにもよります。(続く)

「確保法案」、自民党文部科学部会の了承得られず

 今朝(16日)の朝日新聞が次のように報じています。「やはりなあ…」という思いです(-.-) この「確保法案」は、「学校教育法」とは別な法律により、子どもの教育を受ける権利を保障しよういうものですから、既存の学校秩序の中に子どもたちを閉じ込めておきたいという政治家の皆さんには、なかなか受け入れられないようです。秋の臨時国会を期待したい思います。

【「フリースクールで義務教育」持ち越し】 朝日新聞13版 2015年9月16日(総合4面)
 フリースクールなど学校以外の学びを「義務教育の制度に位置づける法律にについて、超党派の議員連盟は15日、今国会での成立を断念した。議員連盟の総会で、立法チーム座長の馳浩衆院議員(自民)が表明した。
 各党での議論を経て法律にまとめるため、今国会に提出することを目指していた。総会に先立ち15日開かれた自民党の文部科学部会で、「学校に行かないことを助長してしまうのではないか」「フリースクールは玉石混交で、どう認定するかが問題」 「学校教育制度の中で不登校対策を推進していくべきでは」などの意見が出て了承が得られず、持ち越しとなった。
 馳氏は総会後、報道陣の取材に対し「(自民の部会で)法案の趣旨には賛同が得られたが、手続きn懸念が出た。懸念を丁寧に払拭していきたい」と述べた。

「多様な教育機会確保法案」についての拙見

 「義務教育の段階に相当する風雨教育の多様な機会の確保に関する法律案」について、フリースクール議員連盟等での検討が大詰めを迎え、関係者の間でも様々意見が出されていますので、基本的な考え方について拙見を述べます。
 憲法26条に規定する「教育を受ける権利、受けさせる義務」が、不登校児童生徒や夜間中学での学びを求めている多くの国民に保障されていない現実があり、今回の法案はこのような憲法違反の状態を正す第一歩と考え、私は支持しています。
 もちろん、初めから完璧な法律はなく、とりわけ第12条から第16条の「個別学習計画」と、第17条でこの認定を受けた保護者は就学義務を履行しているとみなす規定から、学校や保護者がこれに飛びつき、あらたな抑圧になるのではという懸念の声が出されていることも承知しています。
 しかし、第2条で「義務教育の段階に相当する普通教育を十分に受けていない者の意思を十分に尊重し」と規定し、これはあくまで「選択肢のひとつ」であることが明示されています。
 しかもこの法案の画期的なことは、第1条(目的)に、「子どもの権利条約の趣旨にのっとり」と明記されたことです。「いじめ防止対策推進法」にもこの規定はなく、教育関係法でこの規定が取り入れられたのは初めてでなないでしょうか。(すべてを承知しているわけではないので、他にあることをご存じの方は教えていただければ幸いです)
 一般的に法律は第1条で「目的」という形で当該法律の根幹を規定していますので、確保法案について言えば例えば「個別学習計画」があらたな抑圧を生むような行政指導等がなされないよう、国は責任を負います。
 ですから、子どもに無理やり個別学習計画を押し付ける保護者が出てきた場合は、「それは間違いである」ことを申請段階で教育行政担当者はしっかり伝える責務があります。
 もちろん、絵に描いたようにこんなにうまくいくとは思いませんので、法律が施行された後も正しく法律が執行されるよう「親の会」やフリースクール関係者の活動は重要だと思います。
 現在の法体系とそれに基づく学校制度の下では、「子どもは必ず学校に行かなければならない」という「世間の誤解」を正していくのは至難の技であり、今回の法案はそれを風穴を開ける大きな突破口になると考えます。

9月13日のひきこもり体験者のつどい「樹陽のたより」例会はは9名、道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会は21名が参加し、たいへん有意義な話し合いが行われました。
 今月の不登校関連の例会は下記のとおりですので、お悩みの方や関心をお持ちの方にご紹介いただければ幸いです。

【登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会 例会】
9月20日(日)午後1時30分~4時、函館市総合福祉センターあいよる4階会議室(若松町33-6)。不登校の子どもを持つ家族や過去に経験のある家族、教師、支援者らが集まり、悩みや子どもとの関わり方などについて話し合う。資料代200円。(連絡先:野村?090-6261-6984)

【「昴の会」~不登校をともに考える会 例会】
9月27日(日)午後2時~4時、北斗市七重浜住民センターれいんぼ~。不登校やひきこもりの子どもを持つ家族や過去に経験のある家族、教師、支援者らが集まり、悩みや子どもとの関わり方などについて話し合う。資料代300円。(連絡先:川崎?090-9438-0825)

不登校・ひきこもり関連行事のお知らせ

 この秋、札幌で開催されます下記行事につきまして、お悩みの方や関心をお持ちの方が
お近くにおられましたら、お知らせいただければ幸いです。
なお、私は「全道のつどい」のテーマ別交流会④の進行を担当させていただく予定です。

【第2回不登校相談会&シンポジウム】
□日時 9月20日(日) 13:00~13:50 シンポジウム
               14:00~16:00 相談会
□場所 ちえりあ研修室5・6(札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10)
□参加申込み不要・費用無料
□参加団体 札幌市内・近郊のフリースクール、不登校の親の会
□後援  北海道教育委員会、札幌市教育委員会など
□お問い合わせ 北海道フリースクール等ネットワーク(担当:高村)
  Tel 011-743-1267 Fax 011-743-1268 E-mail fs_net@voice.ocn.ne.jp

【第16回 不登校・登校拒否を考える全道のつどい】
□日時 10月3日(土)・4日(日)
□会場 札幌エルプラザ4階大研修室ほか(札幌市北8条西3丁目)
□参加費 1000円(学生・青年は無料、申込み不要)
□プログラム 
 3日(土) おしゃべり交流会&夕食交流会(14:30~20:30)
 4日(日) ◎講演会 10:00~11:50 講師 加藤弘通氏
                 (北海道大学大学院教育研究科准教授)
       ◎各「親の会」の紹介 11:50~12:00
       ◎テーマ別交流会 13:00~16:00
          ① 小・中学生の不登校
          ② 高校生・大学生の不登校や休学・中退
          ③ 福祉・医療との関わり
          ④ 学校は終わったけれど~就労・自立支援
          ⑤ 青年のつどい
          ⑥ 青年と大人、ともに語ろう!
□第16回不登校・登校拒否を考える全道のつどい実行委員会
  問合せ Fax 011-728-7280 E-mail zendo-tsudoi@north-net.jp
□後援 北海道教育委員会、札幌市教育委員会 北海道新聞社

道南ひきこもり家族交流会5・6月例会④

 お子さん自身も同じだと思います。同級生が、仕事をし、家庭を持ち、社会生活を送っているのを知っています。それが「普通」なのに、どうしてもできない自分もわかっています。これからの将来、親のことも含め、考えていないお子さんはいないと思います。でも、どう考えても「世間並みの状態」に、今はなれない自分がいます。お子さんにとっても、苦悩の年月だったと思います。
 お互い、それぞれの「苦悩」を持つものとして、親子が語り合うことはできないものでしょうか。「世間並みの状態」は、いったん頭から離し、同じ人間として、人生経験の豊富な親のほうから、歩み寄ることはできないものかと思います。
 そうするには「きっかけ」が必要で、それがなかなかつかめないという問題もあります。まず親のほうが、勉強会・講演・家族会などで情報収集・学習をし、将来に安心感が持てるようになると、心にゆとりがでてくるそうです。ひきこもり家族が、孤立しているわけではありません。様々な機関も、第三者としてのかかわり方を考え、動き始めています。私達もできるところから一歩ずつ進んでいきましょう。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」5・6月例会報告③

   「世間並み」という思いをいったん頭から離して、親子の歩み寄りを
 会員のお一人が、「親戚が集まった時、家から出ない子のどこが心配なのと言われました。朝帰りしたり、何か悪いことしてるわけでもないのにって。」と話されました。確かに世の中には、「犯罪を繰り返す」「難病・重度の障がいがある」といったお子さんがおられる親御さんもいます。
 その方たちの「心配」に比べれば、五体満足で、ともに食事が でき、たまにはいっしょに外出もする…。こういったひきこもり状態は「心配」ではないのかもしれません。でも、これらの「心配」は本来比べられるものではありません。「家の外の社会とかかわれない」「家族とすら会わない・会話もしない」といった状態が年単位で続いているというのは、親にとって重い「心配事」です。
 私達親によく言われることは、「まず、子どもと一緒にいられること、子どもが生きていてくれることに感謝すること。そして、子ども自身も思い悩んでいるとわかってあげること。」などで、今の状態を受け入れるように…ということになります。
 本当にその通りなのですが、なかなかそのように思えません。「世間並みの状態」にもどしたい気持ちは、なかなか頭から離れてはくれません。ひきこもりの年月は、親の苦悩の年月でもあります。

道南ひきこもり家族交流会5・6月例会報告の続き

「親亡き後」の心配よりも「自身の元気な老後」を目指して(続き)
 先日石川診療所を訪ねた折、診療所長の高橋和俊先生もおしゃっていました。「グループホームで暮らしていた障がい者の方が、親が倒れ看病・介護が必要になったとたん、自宅に もどり親の世話をしっかりとするようになったという例は珍しいことではありません。」と。
 このような両先生のお話をお聞きしますと、「親の死後」の心配をするよりは、「元気に暮らせる老後」を考えたほうがよいように思います。
 当事者お二人も、こんなふうにおしゃっていました。「ひきこもっている年数もふくめて、それが自分の人生のすべて。それを否定的に言われると、自分の人生のみならず自分自身もすべて否定されたよう に感じる。一歩前に踏み出す勇気が消える。」「ひきこもっていることは当事者にとっても辛いこと。このままではいけない事はよくわかっているけど、外に向かっていけない。こんなにも辛いの に、さらに精神病的な症状が出てきている方は、どんなにか辛く苦しいことだろうと思う。」おそらく今ひきこもっているお子さんたちも内心では、この2人のように悩み苦しんでいるのかもしれません。
 これ以上お子さんの精神的な負担にならないためにも、高齢化してきている親御さんたちは「自立して生活していける元気な高齢者」をめざし、自らの健康管理、いざという時のための支援機関・相談機関・支援内容など情報収集しておくことも必要かと思います。

9月のひきこもり関連行事のお知らせ

9月6日の「ふぉろ~ず」も新しい参加者があり、13名で密度の濃い話し合いとなりました。今月のひきこもり関連行事は次のとおりですので、お悩みの方や関心をお持ちの方にご紹介いただければ幸いです(転送歓迎)。

【ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」例会】
 9月13日(日)午前11時~午後1時、函館市総合保健センター(五稜郭町23-1)。
ひきこもりを体験者した当事者が体験や悩みを語り合い、今後の進路や
社会参加の取り組みなどについて話し合う。参加費無料。
(連絡先:野村?090-6261-6984) 

【道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会】
 9月13日(日)午後2時~4時、函館市総合保健センター(五稜郭町23-1)。
ひきこもり当事者や家族が集まり、体験や悩みを語り合い、ひきこもり者への関わり方などを学ぶ。
臨床心理士や医療ソーシャルワーカーなどもサポーターとして参加。会員以外は資料代200円。
(連絡先:野村?090-6261-6984)  

夏休み明け子ども自殺を防ごう:不登校と憲法第26条

 私は新聞2紙購読しており、今週は「子ども時自殺」の記事を目にしたいません、私の澪としか、報道されなかっただけかもしれませんが、全国的にはどうなのでしょうか。そうであれば嬉しいのですが。
 私は学校での学びを自体を否定しているのではなく、そのお子さんにとって「今そのとき、その学校が耐え難い場所」になっているので、そこには近づかないというのは、当り前の話だと思うのです。中には、学校という「時間と空間」そのものに強い違和感を覚え、自分が行くべき場所ではないと感じるお子さんもいるでしょうし、おそらくわが家の次女はそうだったと思います。ならば、なおのこと行かない方が良いです。
 しかし文科省の方針が「不登校の解決=学校復帰」ですから、不登校への理解は広がらず、やはり制度を変えないと限界があります。日本国憲法第26条第1項は「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」と規定しています。そして第2項で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育はこれを無償とする」と規定しています。
 ですから、子どもは「教育を受ける権利」があり、国民はそのために「普通教育」を受けさせる義務を負いますが、どこにも「学校教育を受けさせる義務」とは書いていません。
 ところが、憲法の下位法規である学校教育法で、同法1条で定める学校でしか普通教育を受ける機会を認めていないので、不登校の子どもや自主夜間中学で学ぶ人々は、「教育を受ける権利」を法的に保障されていません。それどころか、本人にとっては辛い場所でしかない学校に行くことを強制されますので、こんな馬鹿な話はありません。私はこれは憲法違反の状態だと思います。
 しかも、フリースクール等は基本的に家庭が支払う利用料で運営され、スタッフの方々も低賃金の状態にもかかわらず、その献身的な努力によって支えられています。教育を受ける権利を侵害された国民がさらに経済的的負担と自己犠牲を強いられているのは理不尽な話ですから、これらの取り組みが普通教育のひとつの形といして認めるような制度改正が必要だと思います。
 普通教育の一環として法的に認められれば、憲法26条第2項の義務教育であり、当然無償であるべきですから、フリースクールやホームエデュケーション、自主夜中にも公的財政支援に道が開かれます。
 その意味からも、今回の「多様な教育機会確保法案」の成立を願っています。初めから完璧な法律はありませんが、この法律をてがかりに、このような憲法違反の状態を改善していく大きな一歩になると思いますので。

「発達障害」の家族勉強会「ふぉろ~ず」の紹介

 不登校やひきこもり相談で、いわゆる「発達障害」(自閉症スペクトラム障害)が背景にあると思われる事例が増えています。
これは、「発達障害が不登校やひきこもりの原因」ということではなく、発達障害についての社会の理解が不足しているために、
周囲が当事者に不適切に関わることから、「不登校やひきこもりに追い込まれる」場合がとても多くあります。下記のような家族勉強会が開催されていますので、関係者にご紹介いただければ幸いです。

【「ふぉろーず」勉強会】 <概ね第1日曜日に開催>
□対象: 思春期以降に自閉症スペクトラム障害(高機能自閉症・アスペルガー障害・その他の広汎性発達障害)
     の診断を受けた方及びその可能性のある方の家族による勉強会
□日時:概ね毎月第1日曜日13時30分~15時30分、年内は9月6日・10月4日・11月1日・12月6日
□函館市総合福祉センター「あいよる」3階第2会議室、11月は2階第2会議室(若松町33-6)
□参加費:無料    □連絡先:野村(090-6261-6984)

夏休み明けの子どもの自殺を防ごう!その3

 引き続き、例年以上に不登校の相談が続いています。
 在野の教育実践家・古山明男さん(「変えよう!日本の学校システム!~教育に競争はいらない」平凡社)から、夏休みあけ子ども自殺の急増について、次のようなコメントをいただきましたが、ナルホド!ですね。
 子どもを学校に縛り付ける仕組みを変えないとダメだとあらためて実感しています。
『9月1日に、自殺者が急増す ること、当たり前ですよね。
 どんな職場だって、辞めることができる。有給休暇もある。 夫婦だって、離婚できる。
 職場が辞職できなかったら、夫婦が離婚できなかったら...、 自殺だらけになりますよ。』

夏休み明けの子ども自殺を防ごう・続

 全国ほとんどの学校が新学期を迎えました。あらためて、不登校新聞の緊急アピールをご紹介します。
【NPO法人全国不登校新聞社の緊急メッセージ~『明日、学校に生きたくないあなたへ』】(転送歓迎)
このたび、内閣府の発表により、「18歳以下の子どもの自殺がもっとも多かった日」が明らかになりました。
9月1日、多くの学校で新学期が始まる日です。
夏休みのあいだは、「学校に行かなきゃ」との思いから少しだけ解放される、つかの間の休息期間です。
しかし、もうすぐ新学期が始まります。学校のことを考えるたび、つらい気持ちになっていませんか。
そのつらさを誰にも打ち明けられず、一人で悩んでいませんか。
明日、学校に行きたくないと思っているあなたへ、一つだけお願いがあります。
「学校に行けない自分はもう死ぬしかない」と、自分で自分を追い詰めないでください。
身も心もボロボロになるまで頑張り続けたあなたに必要なことは「休むこと」です。
誰かと比べる必要はありません。
あなた自身がつらいと感じたら、無理して学校に行こうとせずに、まずは休んでください。
学校から逃げることは恥ずかしいことではありません。生きるために逃げるんです。
全国不登校新聞社は今日、緊急号外を発行しました。
「学校に行くかどうかで悩み、葛藤しているのはあなただけじゃない」ということを知ってほしいと思い、
不登校経験者の体験談が載っています。
そして、今思っていることを聴いてくれる相談先も載っています。
あなたのつらさを、あなたと一緒に考えてくれる大人がいることを、この号外を通じて知ってほしいのです。
だから、もうこれ以上、あなたが一人でつらい気持ちを抱え込む必要はありません。
私たちはあなたに、生きていてほしいと願っています。
学校に行くのがつらければ、まずは休んでください。
2015年8月18日(火) 全国不登校新聞社
http://futoko.publishers.fm/issue/1767/

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野村俊幸

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