2月の不登校・ひきこもり関連行事のお知らせ

  1月30日に札幌で開催された北海道フリースクール等ネットワーク主催の不登校相談会のお手伝いをしてきました。十数組の
相談者がおいでになり、個別相談のほかにも6つのブースに分かれてフリースクールや「親の会」関係者と語り合う「ミニ例会的な温かい雰囲気で、相談においでになった方々も少し明るい表情になって帰っていかれたように感じました。
  不登校やひきこもりについて、まだまだ正確な情報が浸透していない現状がありますので、疑問や相談に対してきちんとお答えすることはもちろん大切ですが、「語り合う」ことの大切さもを改めて実感しました。
  道南地域の2月の不登校・ひきこもり関連行事は下記にとおりですので、お悩みに方や関心をお持ちの方は是非ご利用ください。「昴の会」はいつもと違う日程です。

◆「ふぉろーず」勉強会 <概ね第1日曜日に開催>
 ※ 思春期以降に自閉症スペクトラム障害(高機能自閉症・アスペルガー障害・その他の広汎性発達障害)
   の診断を受けた方及びその可能性のある方の家族による勉強会
 □日時:2月7日(日)13時30分~15時30分
 □函館市総合福祉センター「あいよる」3階第2会議室(若松町33-6)
 □参加費:無料    □連絡先:野村(090-6261-6984)
 
◆「昴の会」~不登校をともに考える会 例会 <今月は第4日曜日ではありません>
 □日時:2月11日(木・祝日)14時~16時 (16時から社会福祉士による個別相談も実施)
     17時から新年会(七重浜の「魚民」、参加希望者は2月5日までに川崎へご連絡ください)
□場所:北斗市七重浜住民センター「れいんぼ~」(予定、JR七重浜駅に隣接)
 □資料代:300円(会員は無料)     □連絡先:川崎(090-9438-0825)   

◆ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」例会 <概ね第2日曜日に開催>
 □日時:2月14日(日)11時~13時、函館市総合保健センター2階第2健康指導室階(五稜郭町23-1)
 □参加費:無料    □連絡先:野村(090-6261-6984)

◆道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会 <概ね第2日曜日に開催>
 □日時:2月14日(日)14時~16時 17時から新年会(函館市本町みつわビル1階「魚鮮水産」、 
                         参加希望者は2月10日までに野村にご連絡ください)
 □場所:函館市総合保健センター2階会議室(五稜郭町23-1) □資料代:200円(会員は無料)
 □連絡先:函館渡辺病院医療福祉科(0138-59-4198)  野村(090-6261-6984)

◆登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会 <概ね第3日曜日に開催>
□日時:2月21日(日)13時30分~16時 17時30分から新年会(函館市本町五稜郭ビル4階
             「千年の宴」、参加希望者は2月17日までに野村へにご連絡ください)  
□場所:函館市総合福祉センター「あいよる」1階集会室(若松町33-6)
□資料代:200円(会員は無料)     □連絡先:野村(090-6261-6984)

◆函館圏フリースクール すまいる http://hakodate-smile.jimdo.com/
 □「フリースペース」(小中高校生年代の不登校の子どもの居場所)は月~木の10時~15時、
「学習支援」「訪問サポート」は随時相談に応じ、個別対応いたします。
また、毎週月曜日13時~15時、家族・関係者との個別相談を実施します(要予約)。
□ 場所・連絡先:函館市大手町9-13☎(月~木10時~15時):080-4349-6463
 □代表・庄司メール:akashi.shoji@gmail.com または野村(090-6261-6984)

◆はこだて若者サポートステーション(サポステ) □参加費:無料
□就労・就学していない15歳~39歳の方を対象に、就労に向けた相談やセミナー、職場体験、
ボランティアなどの社会体験プログラムを実施し、ご家族からの相談にも応じています。
□場所・連絡先:北海道国際交流センター (函館市元町14-1) ☎0138-22-0325

スポンサーサイト

不登校の親が越えなければならない5つの関門⑰

  ただし、「自己決定=自己責任」ではないということです。
  経済活動は基本的に「自己決定=自己責任」ですから、例えば株を買って損をしたから誰かに補てんしてもらうなんて話にはなりませんし、そんなことをしたら経済活動が破たんしてしまいます。
  しかし、福祉の分野で同じようにこれをやったら、仕事が成り立ちません。
  例えば、生活保護法第2条で「すべて国民は、この法律に定める要件を満たす限り、この法律による保護を無差別平等に受けることができる」と決めています。
  生活保護には4つの基本原理があって、これはそのひとつで「無差別平等の原理」と呼ばれるとても重要なものですが、どういうことかと言いますと「保護を受けるに至った理由によって差別されない」ということです。
  お酒を飲みすぎて身体を壊したのはあんたのせいだから保護しないとか、離婚して母子家庭になったのはあんたの勝手だから保護しない、なんてことになると、保護を必要とする人の生活はもちろん、命も守れないことになりかねません。
  もちろん、保護を受けた方も生活保護から抜けていくように努力する義務があり、福祉事務所は自立をうながす指導を行いますので、それに応えていただく必要がありますが、開始時はこのように無差別平等の原理によるわけです。
  私は、特に子どもや若者に対しては「失敗すること」をちゃんと保障し、その後をきちんとフォローして、失敗から学ぶたことを手助けしていただきたいのです。
  そして、自己決定の結果失敗した場合は、また相談にのり、支援していけば良いわけで、「あんたが選んだのだから、後は知らない」ということでは、繰り返しになりますが、福祉は成り立ちませんし、子育ても難しいと思います。
  そのことを前提して自己決定を尊重しよう、ということです。

不登校の親が越えなければならない5つの関門⑯

そうは言っても、不登校や引きこもりに限らず、お子さんが、なんかダラダラ生活しているように見えたり、夢ばっかり追いかけてさっぱり地に足がついていないように見えるというのは、よくあることだと思います。
 そんなお子さんを目の前にしますと、自己決定なんてとてもできそうもないように見えて、特に親御さんは自分がなんとかしなければと思ってしまいがちです。
  しかし、何らかの「自己決定」というプロセスを経ない選択や行動は長続きしないし、リバウンドも大きいですし、仮に、親が本人に代わって判断して決めて本人にやらせたことが上手くいけばいいですが、たいがいは上手くいかない場合が多くて、そうなると「こうなったのはあんたが決めたからだ」という話になって、親子関係がさらに悪くなってしまいます。
  ですから、親が先回りするのではなく、自己決定できるようにしっかり子どもをサポートするのが、周りの大人の役目ではないかと思っています。

休み明け子ども自殺についての次女からのメール

  学校の長期休み明けの子ども自殺急増について、次女から次のようなメールがありました。本人の了解を得ましたので、ご紹介します。なかなかうまい例えだと思いました。
【次女からのメール】
いつも思うけど、子どもにも特別の理由なく取得できる有休があればいいのにねぇ。普通に考えて、
・無給です
・6〜8時間拘束(部活があればもっと)
・週休1〜2日
・体調不良や忌引き以外の休みは原則的に認められません
・その日何をするかは全て決められています(裁量権なし)
・パワハラ、モラハラ(いじめのこと)を受けても出勤を求められます
はい、完全にブラック企業です(笑)
いやいや、ほんと笑えないわー(。-ˇ.ˇ-。)
こんな求人募集あっても誰も応募しないよね。
でも、子どもはここに通ってるんだもの。
そりゃ不登校やら自殺がなくならないはすだよ。

「カナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか』
  文芸社セレクション・文庫版、700円+税 書店注文または送料著者負担により送付可 

不登校の親が越えなければならない5つの関門⑮

  それと、次女も有朋高校に進みましたが、そのころはダンス狂いの日々で全く勉強をしていませんので学力はありませんし、学校 も行かず、試験も受けないわけですから、内申点もオール1しかつきませんので、客観的に見れば、通常の高校受験ではどこも受からないわけです。
  ですから試験がないので有朋しか行けるところはなかったんですが、次女は「ダンスをやりたいので時間に余裕のある通信にしたい」ということで有朋を選びました。
  そこで、是非皆さんにお願いしたいのですが、お子さんが「どこそこしか行くことができないからその高校に行った、その大学に行った、専門学校に行った」という気持ちにならないようにしてほしいということです。
  現実はそうかもしれないけど、「そこしかないから」と「これこれの理由があるから」ではお子さんのモチベーションが全く違ってきますし、「しか」と「から」は一字の違いですが、月とスッポンの違いです。
  まして「自分は頭が悪いからそこしか行けないんだ」という気持ちには絶対になってほしくないですし、そもそも学校の価値を偏差値だけで判断、評価するのは間違いです。

緊急提言~学校よりも子ども命が大事!

 1月14日に愛知県一宮市で、また中学3年男子生徒がマンションの14階から飛び降り自殺をしました。中日新聞の記事によりますと、制服姿でマンションの通路には通用かばんがあり、学校の話では「本人は3年間欠席も少なくまじめな生徒だったった」とのことです。
 前回のブログで「義務教育は非常口のないビル」という古山明男さんの一文を紹介しましたが、その思いを増々強くしています。
そこで私は今、下記のようなコメントを附して、関連新聞記事をコピーしたA4版裏表1枚の資料料を作り、当地の各例会や、関連の研修会等で配布を始めました。ご希望の方には添付ファイルでお送りします。
【緊急提言】
学校の長期休み明けに子どもの自殺が急増→「学校よりも命が大切」という意識の徹底を!
昨年8月、内閣府が子どもの自殺した日を集計したところ、学校の長期休み明け(夏休み明けが特に多く、冬休み明け、
4月新年度開始時、ゴールデンウイーク明け)に突出していることが明らかになりました。(裏面「北海道新聞」記事参照)
 子どもが自殺にまで追い込まれるには、様々な要因があるでしょう。ですが、学校の長期休み明けに集中するということは、
「学校に行かなければならない」とうプレッシャーが引き金になっていることは確かです。
 昨年、マスコミでもこの問題が大きく取り上げられ、「学校に行くのが苦しかったら、まず休もう。学校より命が大切」という考え方が、少しは社会に広がったのではないかと思っていました。
しかし、現実は大きく改善されておらず、この1月も子どもの自殺報道が相次いでいます。親や教師はもちろん、子どもに関わる全ての大人たちは「子どもは学校に行くのが当然、行けない子どもは問題児」という考え方を変えて、「学校より命が大事」という視点を持ってほしいと切に願っています。
 そのためにも、「子どもは学校以外でもしっかり成長できる」ことが法的・制度的にも認められ、学校以外での学びを経済的
に支える仕組みの必要性を痛感しています。

日本の義務教育は非常口のないビル

  不登校の背景について、在野の教育研究家・古山明男さん(「変えよう!日本の学校システム~教育に競争はいらない」平凡社の著者)から、次のようなご意見をいただき、とても共感しましたので、参考までにご紹介します。
「日本の義務教育は非常口のないビル」、そして「原発はトイレのないマンション」、現代日本が解決を迫られている深刻な課題だと思います。
【古山明男さんのご意見】
 日本の義務教育は、非常口のないビルにたとえられます。身の危険がせまったとき、逃げようとしても、入り口はロックされています。非常口は作ってない。そうすると、窓から飛び降りるしかありません。それが不登校です。
不登校は、日本だけの現象です。社会問題になるほどの不登校が発生することは、世界的に見て異常なことです。多くの国では、非常口が作ってあります。学校教育が合わない子どもがいれば、その子に合った教育が発生できるようになっています。
社会問題になるほどの不登校が発生したのは、日本と韓国です。そのうち韓国はすでに非常口を作って、不登校問題を解決しました。「代案学校」と呼ばれる別の教育を認めたのです。
不登校は、東アジアに特有の現象とも思えます。ところが、中国は、不登校問題に悩まされてはいません。中国の学校は、日本より厳しいです。入試競争の激しさは、日本の比ではありません。社会全体に人権意識が浸透していない。経済的には、食うためには我慢して頑張るしかない。そういう社会風土であれば、子どもたちも我慢するのです。
日本も70年代くらいまでは、そうでした。不登校が発生するのは、競争的な幅の狭い教育しか提供されず、なおかつ、社会が豊かになり人権意識も広がりつつある場合なのだと思われます。その条件に合ったのが、日本と韓国でした。では、日本は70年代以前に戻れるのか。あるいは、中国のようになれるのか。無理です。社会自体が変わってしまいました。それでも、非常口のないビルは、そのままです。

不登校相談会のお知らせ

 さっぽりでのイベントですが、下記相談会が開催されますので、お近くにお悩みの方などおられましたら、お知らせいただければ幸いです。私もお手伝いにうかがう予定です。
【2015年度第3回不登校相談会】
◇日時 2016年1月30日(土)13:30~15:30
◇会場 かでる27 510研修室(札幌市中央区北2条西7丁目)
◇事前申し込み不要、費用無料
◇主催 北海道フリースクール等ネットワーク
      参加団体 札幌市内・近郊のフリースクール、不登校の親の会
◇後援  北海道教育委員会 札幌市 札幌市教育委員会 北海道新聞社
       朝日新聞北海道支社 毎日新聞北海道支社 読売新聞者北海道支社
◇お問い合わせ  北海道フリースクール等ネットワーク(担当・高村)
             電話011-743-1267 FAX011-743-1268
             メール fs_net@voice.ocn.ne.jp

「カナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか』
  文芸社セレクション・文庫版、700円+税 書店注文または送料著者負担により送付可 


北海道困難を有する子ども・若者の支援連駅研修会のお知らせ

下記研修会のご案内です。「子ども・若者育成支援推進法」がまだ十分に社会に浸透していないように感じていますので
このような取り組みがさらに進むことを願っています。
【平成27年度北海道困難を有する子ども・若者の支援・連携研修会】
◇目的 子ども・若者育成支援推進法第19条第1項に規定する「子ども・若者支援地域協議会」を設置している都道府県におい       て、管下の市町村における協議会設置を促進する。
◇日時  平成28年1月22日(金)13:10~15:50
◇会場  北海道渡島総合振興局第402号会議室
◇内容  13:10~13:50 講演「市町村子ども・若者支援地域協議会にいて」  
        講師:加藤直樹氏(北海道環境生活部道民生活課青少年グループ主幹)
      14:00~13:50 パネルディスカッション「協議会設置に向けた支援について」
        進 行:松田考氏(札幌市若者支援総合センター館長)
        報告者:尾崎嘉洋氏(はこだて若者サポートステーションセクションリーダー)
              野村俊幸氏(登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会代表)
              庄司証氏(函館圏フリースクールすまいる代表)
              西谷和夫氏(生活就労サポートセンターひやま所長)
◇参加対象者  市町村・北海道職員、子ども・若者支援活動に関わる方々
◇主 催 北海道
◇問合せ・申込み先 北海道環境生活部くらし安全局道民生活課
              青少年グループ主査(青少年企画) 盛本 昌昭  
              TEL:011-231-4111(内線24-164)
              E-mail:morimoto.masaaki@pref.hokkaido.lg.jp
※1月26日(火)は道北圏(旭川市、会場:上川総合振興局)
  1月29日(金)は道東圏(釧路市、会場:釧路観光国際交流センター)
  でも同様の趣旨の研修会が開催されます。

不登校の親が越えなければならない5つの関門⑭

わが家の体験なのですが、長女は有朋高校の前半は、週1回のスクーリングも辛かったり、レポートも遅れたりと、いつ学校を止めてもおかしくない状態でしたが、止めても死ぬわけではありませんし、そうなればなったでそのとき考えようと、私は腹を括っていましたので、彼女が卒業した後に、どうして卒業までがんばることができたのか聞いてみましたら、彼女から返ってきた答えは、全く予想外のもので、それは職業安定所で求人活動をしたときの体験だと言うわけです。
長女の生活もだいぶ落ちついてきたころ、アルバイトをしたいと言い出したので、私は一緒に職業安定所にでかけて窓口の担当者に事情を説明して、求職手続きの仕方を教えてもらい、「この子がまた相談にきたときは、よろしくお願いします」とお願いして、その後、彼女は一人で電車に乗って、何度も職安に通いました。
  長女の話では、職安ではボードに張り出された求人カードを見て、気に入った仕事を探すのですが、ほとんどの求人カードに採用条件が「高校卒業以上」と記載されていたそうで、彼女はこれを見て「高校は卒業しておこう」と考えたと言うのです。
  親がいくら「高校くらい出なければだめだ」と説教しても無理だったと思います。
本人が自分で見て、考えて、判断して、納得したから、やりとげることができたのだと思いますが、このことをこの原則で考えますと、彼女と一緒に職安に行って、求職手続きの仕方を教えることまでは、自己決定を促すために妥当で必要な援助です。
  しかし、その後どうするか、それはまさに本人の自己決定でありまして、援助する人が本人に代わって、この仕事がいいとか、これは駄目だと言うのは間違いなわけですが、親はどうしてもそうやってしまいがちです。
 そこのところをじっと我慢して、相談されたら一緒に考え、必要な情報は提供するけれど、決めるのは本人だとうことを、肝に銘じることが大切です。

不登校の親が越えなければならない5つの関門⑬

 さて、「進学問題」についても「いろんな道がある」と考えることができて第4関門を越えても、子どもは人生の中で、それ以外にもたくさんの重要な選択や決断が必要になります。そのとき、親が「子どもの人生は子どもに委ねる」と腹を括ることができるかどうか が、次の関門となります。
 これは、バイステックの原則6「自己決定を促し尊重する」という考えたと深くかかわります。社会福祉相談活動においては、支援を必要としている人は、辛さに打ちひしがれて一見無力に見えるけど「本来その人は問題解決する力を持っているパワーを持っている」とソーシャルワークでは考えます。
vvしかし、本人を取りまく様々な困難な環境や、本人に対し周りが不適切に関わるために、本人のパワーが落ちてしまったので、そういう周りのマイナスの条件を改善して、本来持っているはずのパワーを発揮できるように支援しようというのがソーシャルワークで、これが最近よく言われます「エンパワーメント」の考え方です。
ですから、福祉の現場では、援助する人は本人と「一緒に考える」というスタンスを取って、できるだけ「やってあげる」とか「指導する」というやり方にならないよう心がけますが、これは福祉援助の場面に限らず、子育てでも教育現場でもとても大切で、とくにお子さんがいろんな問題を抱えて立ち止まっているときなどには、指導というスタンスをいったん脇において、このような関わり方が必要になると思いま

新学期の子ども自殺続く。学校より命が大事!

 名古屋の中学3年生の2件の自殺報道に続き、三重、大阪でも子どもの自殺報道が続き、強いショックを受けています。
 昨年、Fonte(全国不登校新聞社)が発信した「夏休み明け自殺の急増」についてマスコミも大きく取り上げ、「学校より命が大事」という考えが少しは世間に伝わったのではないかと思っていましたが、甘かったようです。
 「子どもは学校に行くのが当たり前で、それができないのは問題児」みたい意識にまだまだ社会全体がとらわれ、そのことで子どもや家族が追いつめれる現実は変わっていないことを思い知らされました。
 「学校以外でも子どもは成長し、生きていくことができる」ことを、法的・制度的にも認め、経済的支援も含めてサポートしていくように教育制度を変える必要性をあらためて痛感しています。
【2016/1/6】
■地下鉄で中3男子はねられ死亡 自殺の可能性も 名古屋
2016年1月6日23時16分
http://www.asahi.com/articles/ASJ1663MVJ16OIPE028.html
【2016/1/7】
■また中3男子、始業式前日に電車にはねられ死亡…自殺か 愛知・安城
http://www.sankei.com/west/news/160107/wst1601070035-n1.html
【2016/1/8】
■中3男子、校舎から飛び降り自殺か 始業式予定日 三重
朝日新聞デジタル 1月8日(金)12時43分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160108-00000031-asahi-soci
【2016/1/8】
■アーケード飛び降り、10代少女?死亡 心斎橋筋商店街
朝日新聞デジタル 1月8日(金)13時47分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160108-00000036-asahi-soci

不登校の親が越えなければならない5つの関門⑫

  バイステックは『人は一人の個人として認められるべきであり、独自性を持つ「特定の一人の人間」として対応されるべきであるという人間の権利にもとづいた援助原則である』と述べていて、この「クライアントを個人として捉える」という「個別化」が原則1に掲げられています。
  つまり、「人間は一人一人ちがうのでその違いを尊重しよう。こちらの発想や常識、価値観で相手を見たり、判断するのはやめよう」ということです。
  親には親の願いがあり、そのことをお子さんに伝えることは親として当然のことですが、往々にしてそれが「押し付け」になっていないか、よくよく振り返って見る必要があると思いますし、子どもには子どもなりに一人ひとり違った、いろいろな道や可能性があり、まさに「個別化」の原則だと思います。

※「カナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか』
  文芸社セレクション・文庫版、700円+税 書店注文または送料著者負担により送付可 

不登校の親が越えなければならない5つの関門⑪

  このような恐怖やプレッシャーから解放されて、「十五の春に必ずどこかの高校に行くという必要はないんだ」と考えるようになりますと、不登校のお子さんもご家族も元気になって、親子関係が回復していくという話が実に多いわけです。
  実問題として、現在の「六・三・三・四」の教育コースに乗った方が安心ですし、不登校はそのコースから外れると見られますが、これを「外れる」と考えるか「いろんな道がある」と考えるかで、将来の見通しは全く違ってきます。
  登校の子どもを受け入れる高校も増えましたし、高校をパスして高校卒業認定試験で大学や専門学校に進む子どももたくさんおりますし、もちろん進学しないで様々な体験をしながら自分の道を探しても良いわけですし、まさに「いろんな道」があります。
 もちろん、現在の教育システムでは、不登校のリスクはありますが、「何がなんでも高校に行かなければ」と考えて子どもを追いつめる スクに比べれば、不登校のリスクの方がはるかに小さいと思っています。
つまり、「将来の安心」のために子どもが「今必要としている安心」を犠牲にしてはならないということであり、「みんながそうだから」ではなく、「自分にとって今何が必要なのか」を真剣に、じっくり考える方が大切ではないでしょうか。

不登校の親が越えなければならない5つの関門⑩

 あけましておめでとうございます。昨年12月、両岸白内障等手術で入院し、ブログの更新が滞りましたことをお詫び申し上げます。
これも「加齢なる変身」で残念なことですが、おかげさまで術後経過は順調で視界がクリアになり、良い年を迎えることができましたので、連載を再開いたします。今年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
【関門4~進路をめぐる葛藤】
 バイステックの原則2「クライアントの感情表現を大切にする」こと、そのためには原則3に「クライアントに接する人は自分の感情を自覚して吟味する」ことができるようになると、第3の関門を越えて、親子関係はびっくりするほど改善していきますが、第4の関門が待ち受けます、
 それがいわゆる「進路問題」で、なんとかここまで漕ぎつけて子どもとの関係も安定してきたものの、特に中学後半になると、私もそうでしたが、高校進学をどうするか迫ってきます。
 ケースワークの原則の出発点は「受容」にあると申し上げましたが、不登校でそれが難しいという大きな要因は、親御さんの「できるだけみんなと同じようにしてほしい」という気持ちがあるからだと思いますし、先生方も進路指導の責任感もあって、なんとか高校に入れたいと考えるわけです。
 確かに、高校進学立が98%ですから、「高校に行くのが当たり前で、そこから外れたら、2%に入ったら人生はおしまい」のように考えてしまいがちですが、本当にそうでしょうか?

プロフィール

野村俊幸

Author:野村俊幸
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR