「教育機会確保法案」両議連総会で承認

 「多様な学び保障法を実現する会」から以下のお知らせがありました(2016年4月28日)。順調に推移すれば5月末までに成立の見込みです。報道の関心も高まっており、4月29日の北海道新聞社説と朝日新聞記事が手元にありますので、ご希望の方には添付ファイルでお送りします。
【保障法事務局からのお知らせ】
  本日午前8時より、参議院議員会館にて「超党派フリースクール等議員連盟」「夜間中学校等義務教育拡充議員連盟」の合同総会が開催されました。
  総会冒頭には馳浩文部科学大臣も出席、また河村建夫フリースクール議連会長のあいさつでは「主役は子ども」「子ども中心の視点でやっていく」という言葉も出て、印象的でした。
  議題は「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案(教育機会確保法)」についての各党の検討結果の報告と今後の取り扱いについて。
・自民、公明、民新、大阪維新の各党は法案を了承。
・共産、社民の二党はまだ議論が尽くされていないとして慎重な審議を求めつつ、夜間中学校に関する部分については、場合に  よっては分けて、早期に進める事を提案。
・それぞれの状況報告の後、GWあけに四党で共同提案、その前に付帯決議の取りまとめをおこなうこととなりました。
 とりいそぎの報告まで。
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アカシヤ会例会より④:フリースクール利用と自動車税の減免

【フリースクール利用は自動車税の減免対象外???】
  療育手帳を所有する家族の通学・通院に自家用車を利用する場合、自動車税が減免されます。会員のお子さんが自閉症スペクトラム障害で療育手帳を取得、函館圏フリースクールすまいるを利用しており、自動車税減免を申請しましたが、フリースクールは公的機関ではないことを理由に当初は認められませんでした。
  しかし、学校が強いストレスとなって登校できないお子さんにとって、フリースクールはとても大切な成長の場であり、納得いかないご家族と会員の有志が道税事務所と交渉を重ねた結果、手帳申請の診断を行った医師が「フリースクール利用が療育に必要」との意見書を出してくださり、減免申請が認められました。ご家族・関係者の努力に心から敬意を表します! 
  今回は「医師の意見」が条件になっており、フリースクール利用が即減免の対象になったわけではありませんが、交渉の過程で税務当局もフリースクークの果たす役割について認識してくれたようです。
  このようなことからも、国や地方公共団体は、子どもの様々な学びや体験の場としてフリースクールが果たしてきた大きな役割を正当に評価し、憲法第26条に規定する普通教育の一環として法的にきちんと認め、支えていく制度づくりが早急に求められていることを、あらためて実感しました。

不登校を語るつどい(浦安市)のお知らせ

下記イベントにつきまして、お近くにお悩みの方、関心をお持ちの方がおいでになちましたら、お知らせいただければ幸いです。
【不登校を語るつどい Baobab】
□と き  2016年5月29日(日)13:30~16:30
  第1部 13:30~15:20 講演会「不登校の家族が越える5つの関門]
                   ~不登校・ひきこもり・いじめにどう対処したらよいか~
        講師:野村俊幸氏(社会福祉士・精神保健福祉士)
         ・函館臨床福祉専門学校及び北海道教育大学非常勤講師
         ・はこだて若者サポートステーション相談支援員
         ・登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会代表 
         ・道南ひきこもり家族交流会「あさがお」事務局
         ・函館圏フリースクールすまいる副代表
  第2部 15:30~16:30 親の会(希望者)
□ところ 浦安市市民プラザWAVE101 市民練習室(JR新浦安駅徒歩5分 ショッパーズプラザ4F)
□資料代 500円(おつりがないようにお願いします)
□持ち物 スリッパを忘れずにご持参ください。
□申込方法 先着40名・事前申し込み優先
   naranja.bao@gmail.com Baobab事務局あてに ①お名前 ②ご連絡先電話番号をお知らせください。
   メールを使わない方は「080-5007-4432」木村宛(平日の16時~20時)へお願いします。
□主 催  不登校を語るつどいBaobab http://naranjabao.blog.fc.com/
□後 援  浦安市教育委員会

アカシヤ会例会より③:じっくり休んでエネルギーを蓄えるのも大事

(運営委員Kさん投稿続き)
  『学校に来ないと社会性が育たない?!』そんなことはありません。どうしても同学年・近い年齢の人たちとうまくやっていけないとしても、定時制高校や通信制高校に入学して、異年齢の人たちと接することの方が居心地が良いというお子さんも中にはいらっしゃるのだと思います。
  義務教育の中で『学校に来ないと卒業させない!』と脅かしともとれるような対応をする一部の学校がまだあるようですが、アカ シヤ会の中には『ちゃんと卒業できるますよ!』『一度も学校へ行かなかったけど卒業しました』という親御さんがいらっしゃいます。高校は単位取得が進級や卒業の条件になるので、不登校するなら義務教育のうちに、じっくり休むこと、しっかりエネルギーを蓄えることを大切にしてほしいと思います。
  お子様の不登校の事実を受け入れて、《やる気》になるときを待つというのはかなり根気のいることだと思いますが、やる気になったら《人生いつでもやり直しができる!》という心構えで親子一緒に臨んでいただきたいと思います。子どもの居場所、親の居場所づくりのために、これからもアカシヤ会が親の本音を語り合える場所であって欲しいなあ~と思います。

アカシヤ会例会より②:学校よりも子どもの命が大事!

【2015年12月例会に参加した運営委員のKさんより】
  久しぶりの参加でしたが、皆さんがアカシヤ会から元気をもらっているためか、和やかな雰囲気の中、いつもどおり簡単な自己紹介から始まりました。(代表の野村さんが目の手術を終えて病院から外出許可をもらって出席くださったことも、皆さんの大きな励みになっていたように思います。)
 一番印象的だったことは『無理に嫌々ながら学校に行かせて子どもが《死》に至るような後悔はしたくない』『「学校へ行かなくていいよ!」と言ったら子どもがすごく喜んでいた!』『《学校へ行かない》という選択肢をしたときに、子どもも親も不安から解放された』というお話がありました。
  学校へ行かなくなるお子さんの多くが真面目で繊細、学校や社会に対して何かしら疑問を抱くような《大人》の感覚を持ち合わせていることを強く感じます。成績が優秀で小中・高校・大学とストレートで育った一部の教員には感じることのできない素晴らしい感性を持っているからこそ、閉塞的で効率優先の《学校》や《社会》に疑問を感じるのだと思います。《普通に学校へ行くこと》《当たり前に学校に行くこと》から、ときには《学校に行かない》選択もあるのだということを多くの保護者・教員・保健医療福祉関係者などに知っていただきたいと思うのです。
 

「登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会」例会より①

  熊本地震災害に心からお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い地震の終息と被災者の救出、復旧・復興をお祈りいたします。
  「あさがお」例会報告に続き、久しぶりに「函館アカシヤ会」の例会につきまして、1・2月分を報告いたします。
  1月17日例会には、なんと26名の方に参加いただき、「進路」「日常生活」「発達障害」と、初めて3グループに分かれて話し合いを行いました。
  2月21日例会は15名が参加、内容の濃い話し合で、終了後の新年会も13名が参加し大いに盛り上がり、男性軍もたくさん参加され、はチト飲みすぎました(^_^;)
  2015年1月~12月は「ランチ例会」を含めて13回の例会を開催し、のべ282名が参加、1回平均が22名と2014年のほぼ2倍でした。10月17日の内田良子さん講演会も約80名が参加、不登校について理解を広める活動の必要性をあらためて痛感しています。

子どもの自殺防止!&青森講演会のお知らせ

こ 新年度が本格的にスタートしたこの時期、不登校・ひきこもり当事者やご家族にとってとりわけ辛い時期で、ご相談も増えます。
4月1日には京都府田辺市で、高校進学予定だった男子生徒が特急電車にはねらね死亡、自殺の可能性が高いと報じられています。お子さんが学校に行き渋る場合は、決して登校を無理強いせず、まずはゆっくり休息させることが何より大切であることを、あらためまして関係者にお知らせいただくようお願い申し上げます。
  また、下記事業につきまして、お近くにお悩みの方や関心をお持ちの方がおいででしたら、お知らせいただければ幸いです。
【「青森さくらの会」第18回月例会】(転送歓迎)
□日時  2016年5月14日(土) 13:30~15:00
□場所  しあわせプラザ(青森市福祉増進センター:青森市本町4-1-3 )3階中会議室
□テーマ 「わが子が不登校で教えてくれたこと」  
       講師:野村俊幸(社会福祉士・精神保健福祉士)
           ・登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会 代表
           ・道南ひきこもり家族交流会「あさがお」事務局
           ・はこだて若者サポートステーション専門相談員
□会費  カンパ方式1口以上(1口1000円)、学生及び当事者は無料
      事前申込み不要、会員以外の参加も可
□問合せ先 KHJ青森支部「青森さくらの会」 代表:下山洋雄
        〶030-0844 青森市桂木3-25-10 携帯090-8613-5561
        Eメール hiroo-simoyama@k2.dion.jp

道南ひきこもり家族交流会1・2月例会より④:「正論」よりも「共感」を

【「正論」よりも「共感」を】
また、自分の気持ちに正直で相手がどう感じるかを思い描くことが苦手な特性を持っている場合も、相手を傷つける言動なのかどうかという視点を持たないため、周りの人間には辛い言葉を投げかけられて悲しい思いをすることもあります。親としてはそれらの言葉に対してついつい「でもね、・・・」と正論で反論したり釈明したくなりますね。
今回参加された障害者就労移行支援事業所「Ponte」施設長の森山晋悟さんは、そういう話に対して「その発想は面白いね」とか「~と感じるんだね」とまずは認めることを最優先して話を聞くと、次第に相手に対して共感的になってくるように思う体験をされているとのこと。正論でぶつかる前にまずは認めることが何より大切であり、それを経てから「社会に君の発想をぶつけると折り合いをつけるのが大変かもしれない」というように一緒に考えていけるのではないかとお話しされました。
子どもと向き合って今の状況をすべて受け止めて認めるのは難しい点も多々あるかと思いますが、まずは今何をどう考えているかを批判なしに聞いていくことがすべての始まりかもしれないと考えさせられる話し合いとなりました。

道南ひきこもり家族交流会1・2月例会より③:「甘え」の大切さ

【「甘え」は大切な関係性を育む】
  これだけエネルギーを使って向き合ってきているのに親の心を突き刺すような言葉や態度が返ってくると、親の思いが伝わっていないようで大きな空しさや悲しみが襲ってきて、どう対応したら良いのかわからなくなると思います。
  お話を伺っていてふと脳裏に浮かんできたのが、精神分析家・土居健郎さんの名著『甘えの構造』の「甘え理論」でした。英語にはない「甘え」という言葉が、心理学のなかでも「Amae」として世界的に通用するようになったことでも有名なのですが、幼い子どもが自分と母親が分離した別々の存在であると気づきながら、どこかでつながっているという感覚(幻想)をもつことが大切であり、この感覚こそが「甘え」なのだと表現しています。
  甘えが成立していると、母親と一心同体でないと知りつつ「どこかでわかってもらえる、つながっている」という感覚を持つことができ、孤立無援の恐怖や見捨てられる不安におびやかされずにいられる(自分は特別な存在である)という感覚でもあります。
この「甘え」は成人してからのちも常に人の心に存在しています。本来非言語的なものなので、いちいち言葉にしなければならないような相手には甘えられないのであり、それは情けなく腹立たしいことになります。素直に甘えられないとき、甘えは「すねる」「ひがむ」「恨む」といった態度にあらわれ、ふてくされたり、やけくそになったりします。
  自分の甘えのあてが外れて、自分が不当に扱われたと曲解するのが「ひがみ」であり、自分から素直に甘えることをせず、相手にあえて背を向けるような態度をとるのが「ひねくれ」であり、いずれもそこには相手に気づいてほしいという甘えがひそんでいると土居先生はおっしゃいます。「恨む」のは甘えが拒絶されたとして相手に敵意を向け、からみつくようなところがあるとのこと。これら屈折した甘えには、相手に対してネガティブな態度をとりながら、その陰に察してほしい気持ち(甘え)が透けて見えるところあるのが特徴とのこと。今見える子どもさんからの言動の陰には、やはりわかってほしいという思いがあるのだと思われます。

道南ひきこもり家族交流会「あさがお」1・2月例会より②

【家族内の自然な会話に心がけることから】
  参加者の中にはこの「あさがお」の例会に参加していること自体を家族に内緒にしている方もいらっしゃいます。そうしないとならないほど、ご家族が「ひきこもり」という言葉に敏感であったり、拒否感を持っている状況があって、参加者はできれば現実問題として家族皆で現状を話し合っていきたいと希望していても、とても家庭内で話題にできない状況に焦りと悩みを大きくしています。
  ですから、何とか社会と接点を持たせたいとか、検診を受けてみるなどの具体的段階に進めたいと思っても、話題を出すことでかえって家族関係を悪くしてしまうため、ぐっと我慢をしているとのこと。気が付けば、非常にご自分の発する言葉に気を使ってしまうあまり、朝の「おはよう」さえ言わない状況があるという悪循環を招いていました。お子さんが実際に家庭内で行っている掃除などの仕事に対しての感謝の言葉も伝えていいのかどうか迷うとのことで、気を使う状況がすべての言動に大きく影響を与えていることを実感するお話でした。
  5~6人のグループでの話し合いは、メンバーとの距離が近いこともあって、すっと今の話題に入っていって意見を言えるというメリットがありました。例えば、挨拶をしない状況に対しては、他のメンバーから「おはよう」は待つのではなく自分から発したほうが良いとの意見が出されるなど、課題が共有でき、意見交換が自由にできていました。
これに関連して、参加者皆さんが感じていることとして「気を使う」・「言葉を選ぶ」・「機嫌や様子を見る」などが共通意見として話題に上りました。皆さんは今以上に家庭内でも孤立したり、会話がなくなることが心配で気を使っていらっしゃることが伝わります。

「親の会」等の例会報告を再開します

※しばらく「教育機会確保法案」に関する連載が続きましたが、「親の会」等の例会報告を再開します。まずは、道南ひきこもり家族交流会「あさがお」の1月・2月例会です。一部重複しますが、しばらく中断してましたので、初めからご紹介します。

  昨年末までは暖冬か?と思えるほど暖かく雪の少ない楽な冬という感じがしていましたが、やはり北海道の冬は甘くありません。平成28年最初の1月10日例会は、寒い雪の中を21名の参加者が集いました。2月14日の例会も16名が参加、終了後の新年会はインフル流行で参加者予定者が減りましたが、「樹陽のたより」メンバーも交え9名で大いに語り合いました。
  「樹陽のたより」は、サポーターも含め1月例会は8名、2月例会は9名が参加、ひきこもりを体験した当事者の貴重な交流の場として継続されています。
  昨年12月に田中敦さんのご講演の中で、「例会では5人ぐらいのグループに分かれて、より多くの時間を参加者お一人おひとりの語りに使えるようにした方がよい」とおっしゃっていました。このご意見を取り入れて、1月・2月は特にグループの話し合う話題を決めたりせずに3グループに分かれてそれぞれの話したいことを話し合いました。その中からいくつか話題に上ったお話をお伝えします。

『カナナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか』
  文芸社セレクション・文庫版、700円+税 書店注文または送料著者負担により送付可 



「確保法案」記者会見⑨:状況把握は子どもを追いつめる?

記者質問
 不登校の子どもたちを支援するにあたって、状況を把握するというのが法律の中に含まれていると思いますが、これまでは「ほっとかれた」というか、「ほっといてもらえた」という状況もある、それに対して「把握される」と逆に子どもを追い詰めるという声もあるようにおもいますが、そこについてはどのようにお考えですか。

奥地
 そういう声もありますが、今の現実も、例えば東京シューレでは学校の出席認定などで報告も出していて、継続的にやっている。実際にそうやっている所は多くあって、連携を強めるためには、そうやって「支援する立場」での情報交換は必要だと思います。
 一方的に管理されるのでは、という不安をどう払しょくするかが大事で、連携すること自体がいけないわけではないので、子どもの立場から使っていきたいというところです

長い連載になりましたが、これをまとめたレポート(一太郎またはワードA4版6ページ)と、この記者会見で配布した資料(pdfファイル)がありますので、ご希望の方に添付ファイルでお送りします。

「確保法案」記者会見⑧:学校制度の壁を破れたか?

記者質問②
 なかなか多様な教育が認められない現状があって、その壁を破ることで進めるという言葉がありましたが、この法案が学校制度の壁を破れたことになっているのでしょうか。
 馳議員が座長の頃の案でも、就学義務壁は破らずの「特例」として、今回の法案はそこには全く触れない、制度の壁を破れないからこうなっているという見方もあると思うんですが、喜多先生はいかがでしょうか。
 また、奥地さんは、多様な学びが法案で認められた、とおっしゃいましたが、現状でも出席認定などで認められている現状もあり、それがこの法案でさらに進むということでしょうか。それについてお考えを聞かせていただきたいと思います。
喜多
 9月15日の案では、特例として学校以外の学びを就学義務の履行とみなすという条文があり、そこが制度の壁の突破のきっかけになるんじゃないかと見方もありましたが。私が話したことはそこではなく、学校以外の学びも正統な「普通教育を受ける権利の保障」として今後発展させていくという理念が今回入っている。その理念の中でなら、今後の制度的な改革の可能性もあると考えています。
  それから制度の壁というと、学校制度そのものの大きな議論が増えているが、実践に対する制度の壁というか、学校に行かないというだけでプレッシャーを感じてしまう、親も子どもも委縮して自己否定感に襲われてしまうような、そういう現状を変えていく制度の壁とか、学校復帰しかないんだと思い込んでいる学校や教育委員会の意識を変えていくということも、これは実践だけではどうしようもない制度の壁なんですね。制度上の壁を破っていくということは、いろんなレベルで考えていく必要があると考えています。
奥地
 前進するんだろうかというお話しですが。制度的には「選べる」状態にはならなかったんですが、実際上、学校外の学びの重要性とか、実際に不登校の人たちがやっている学校外の学習活動を認めているし、休息の必要性や、子どもひとりひとりの状況に応じるとか、民間団体の意見を反映するとか、重要なところが、さまざまな場所で「法律上の言葉になった」ということが前進する手掛かりになると考えます。
  こういうのも、使いようだと思います、「学校なんて…、教育委員会なんでどうせダメよ」というのではなく、これを手掛かりにして訴えていく、変えていくということが重要だと思っています。

「確保法案」記者会見⑦:法案を良くしていく可能性は?

記者質問
 皆さんは当初「フリースクールを認め、応援してほしい」ということでスタートしていたと思います。しかし、それがなくなり、今の法案は不登校対策になっているじゃないかという意見もあるんですが、そこについてはどう思っていますか。
また、まずは法案を通しそこから良くしていこうともおっしゃっていますが、それも困難な道だという見方もあると思います、そこについて何か具体策はあるのでしょうか。

奥地
 今の法案も、フリースクールへの応援の意味がなくなったとは理解していません。民間団体、つまりフリースクール等も指針作りに参加して、求めていける、そういう意味では応援という意味も入っていると思います。
 また、当初求めていたものからは後退していても、それを変えていけるとも思っています、附則には3年以内の見直しもあり、多様なものを求める方向で今後も議論をするという方向性を入れてほしいという要望も出し、それが活かされたのかどうかは解りませんが、入っています。議員連盟も解散せず継続的に議論を続けて行きましょう、ということになっていて、今後も続けて行けると考えています。

汐見
 国の認識としても、多様な方向に動きつつある。教育再生実行会議等の議論からもわかるように、学ぶ方法が一種類しかない制度は今の時代、社会に合っていないと為政者も認識しているわけですよね。だからこそ下村前文科大臣もフリースペースの視察に行き、ここに人と金をきちんとつければ、次の時代の教育になりうると言った、個人に動いているわけではなく、背景にそういう流れがあるという事です。
 ただ、議員さんの中には古い学校に対してこだわりを持つ人も多いし、簡単に、新しい、多様な学校をつくらなきゃいけないというところで一致できる状況ではないことは今回わかりました。ただ、流れとしては、多様化の方に少しずつ進まざるをえない。そういう点では、一歩を出ることを可能にした法律になるのではないか、今後の私たちの努力次第ですが、そういうふうに認識しています。

喜多
 附則の2に直ちに経済のありかたを検討するという文言も入っており、基本指針には民間団体の意思を反映させるとも書いてあります。そこで、民間団体が意見を言いながら、具体的な制度設計、あるいは経済支援を充実させていく可能性が開かれていると思います。
また、「義務教育の充実」という意味のある法案になったことは夜間中学と一緒になったメリットでもあり、「義務教育は無料」という原則を広げていける可能性もあると考えています。

自民党文科部会で「確保法案」了承(教育新聞)

 「教育新聞」が次のように報じています。教育の国家統制を重視する議員の多い自民党をまとめるには、現段階ではこの内容が限度だったのかもしれません。しかし、学校外での学びや休養の必要性を法的に明記したことは一歩前進ですので、超党派議員立法の形で実現することを願っています。

【自民が了承 確保法案】
 自民党の文科部会は3月30日、超党派フリースクール議連で議論されている不登校児童生徒の教育機会を確保する法案について了承した。
  これには、学校以外の学習の場を尊重し、登校に無理がないよう「休養」の必要性を打ち出した。今後は、各党の了解を待って今国会に提出したい考えだ。
  法案名は「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法案」。理念としては、不登校児童生徒の多様な学習の実情に合わ せた支援が必要だとした。学校に対しては、環境整備を図るように求めた。
  具体的には、不登校特例校や教育支援センターの充実、教員、心理・福祉の専門家との情報共有の促進が明記された。
議連では、フリースクールなど学校以外での学びを義務教育としてみなす案も検討したが、与野党から異論が噴出し、見送った。

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野村俊幸

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