12月福祉関連イベントのお知らせ

【日弁連貧困問題全国キャラバンIN函館】
地域とともに子どもに寄り添う~「子どもの貧困」対策に必要なものは何か~
□日時 2016年12月3日(土)13:30~16:30
□場所 ホテル函館ロイヤル2階ロイヤルクイーンホール
□内容 講演「子ども食堂の活動を通して」 はこだて子ども食堂実行員会委員長 鈴木辰徳氏
講演「すまいるの活動と学習支援」 はこだて圏フリースクールすまいる代表 庄司証氏


報告「函館市子ども未来部の取り組み」 函館市子ども未来部子ども企画課長 宿村篤由氏
報告「日弁連貧困問題対策本部の取り組み」 東京弁護士会弁護ぢ 松宮徹郎 氏
□参加費 無料

【障害者週間記念コンサート 暁月めぐみさん】
□日時 2016年12月3日(土) 12:30オープン 13:00スタート
□会場 函館視力障害センター(函館市湯川町1-35-20)

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ひきこもり対談㉔:「親亡き後」の不安をどうするか?

野村 あとは、先に話したように、最終的に「親が死んだ後どうするか」というのは出てきますけれども、それはもうどうしようもないですよね。自分で残せるものを最大限残すしかない。その後どう使うかは御本人。だからそのことはきちんと伝えてね。住む家は大丈夫だよ、とか、定期的な収入はないけれども、これだけは貯蓄としてあるからね、とか。その講座みたいのをやっている所もあるんですよね。

吉田 あ、何か聞いたことがあります。

野村 うん。親が亡くなったらすぐ次の日から路頭に迷うことがないようなことさえしてもらえれば。

杉本 そうですね。

野村 例えば少なくとも住む所があれば。日々の収入の事はありますけども、生活保護という手もあるし。借家であれば例えば何年分かは家賃を前払いして何でもいいから住めるようにするとか。最低限の生活基盤を整えて、あとはご本人がどう支援を求められるか。そういう知識と繋がりを持てるようなことを準備していく。すごく先取りした話になりますけども。でも多分そういう問題は多分これから十年二十年後出てきますね。

杉本 そうですね。そうです、そうです。

引きこもり7対談㉓:当事者の必要性から出発すること

野村 うん。そのような器を用意しておいてあげた上でね。もしいまの状態を変えたいと思っているのであれば、何かお手伝いできることはないだろうか?という所ですね。

杉本 そうですね。むしろいまの生活が少しでもどう楽しくなれるかということのほうが大事でしょうね。あるいは安心できるとか。あの、不安にさいなまれて例えば強迫症状が軽減しないとすれば、それが少しでも減っていくことの方が先決。やれ「人と会っていく努力を」とか、何かいろいろ刺激を与えていくにはどうしたらいいか一生懸命考え過ぎるよりは、ということでしょうね。

野村 そうそう。今日の例会でも、もっとコミュニケーションをとるような機会を提供したいというか、子どもがそういう機会へ動いて欲しいみたいな話が出てきました。それはとても気持ちとして良くわかるけれども、それを本人が必要と感じているか感じていないか。その辺りでやっぱり上手くいくか行かないかが出てくると思いますよ。おそらく。

吉田 う~ん。やっぱりひきこもり者が欲している時にそのチャンスが届かないとダメなんだなあと。僕もここ最近ずっと思ってるんですよね。だからそこを察せれるか察せられないかというのは結構難しいし、それはねえ。百球投げて一球当たればいいくらいの感じというような。なんかちょっとこれも酷い言いようですけれども、何かそういう認識でいるんですよね。

ひきこもり対談㉒:ひきこもりのゴールとは?

野村 もちろん、その人の経済的な支え、誰がするんだ?というのは、これまた別の話ですよ。それは最終的には生活保護がありますけれども、どこまで福祉的な支援でそういうものをカバーするのか?というのは制度論としてはあります。

杉本 はい。

吉田 野村さんのいまの話もそうですし、『カナリアたちの警鐘』を読んでても思ったんですけど、野村さんのそういう話とか聞いてると、クライアント中心療法のカール・ロジャースのことをすごく思うんですよね。人は安心できる環境で誰かに受容されて共感される時に、自分自身のより高次のレベルの自分へと進むと思うんですよね。そして、その高次のレベルの存在というものに社会の中で、集団で生きる生き物としての人間という側面が含まれると思うんですよ。これはやっぱり人間ってものは本質的に社会の中で生きる生き物というところがあるのかなあと。安心してひきこもれれば時間はかかるけれども自然に、ゆっくりと社会と調和的なかかわりを持って生きていくようになる。それが生き物のとしての人間の姿であるところで。

野村 そうそう。そこが一番重要なんじゃないですか。このインタビューの一番の核心じゃないですかね。例えば不登校でも学校行かなくても、いろんな成長の道があって、元気になっていくんだと。そういう風に人間を見るということですよね。ひきこもりも同じじゃないかと思うんですよ。
 だからひきこもりのゴールというものをとにかくまず機械的に考えないことと、ゴールという設定自体が適切なのかどうか?ということも含めて、一人ひとりゴールというより、いまの本人の「生活の質」を少しでも高めるためにはどうしたら良いか?という考え方にしたほうが良いと思います。

杉本 うん。そうですね。どっちかというとそれが結論かな。

ひきこもり対談22:

ひきこもり対談㉑:社会との関わりは自然的な欲求

野村 おそらく、とても楽観的な言い方かもしれないですが、まったく「社会に関わらないでいいや」、とみんな思わないと思うんです。人間の存在として。何らかの形で、やっぱり社会とのかかわりを持って社会の役に立ちたいというのは、もうそれは、とてもとても人間として自然なことであって、そういう気持ちは持ってるんだと。だけどもいろんな事情でいまそういう思いを発揮するチャンスが与えられなかったり、そういう事がしたくても出来ないような状況。例えば精神的身体的な状態だったりということがあるかもしれません。しかし安定した、本人なりの生活環境が用意されていれば、そういう気持ちを行動で表していく時期がきっと来るんだろうなと思っているんですよ。ところがひきこもりを否定的に見るために、本人が本来持っているエネルギーを削いでいっているわけですよね。ダメだダメだダメだ、って、で、「ダメだ~」って言われてそれに発奮して「なんだと、やってみせるぞ!」と思う人も中にはいるかもしれないけど(笑)。普通、人間って自分の状態を否定されて元気は出ませんよ。

杉本 そうですね。でもまあ、長女の方のお話とかも読ませてもらって、時代というか、学齢期の子どもにもその種の根性論が生きていた。「将来大変だろう」ということが言われた時期があって、やっとそれって今はもう大分薄らいできて、良くなってきたと思うんです。だからもし仮に楽観的な展望があるとすれば、ひきこもりというものを全否定するんじゃなくって、何かひきこもりの人たちに見合った多様な働き方がね。

野村 そうでしょうね~。

杉本 オルタナティブスクールがあったり、ホームエデュケーションがあったり、フリースクールがあったりするように、働き方の多様性がないんじゃいの?っていう風に普通の人たちの間で共通了解になればいいと思うんですけど。いまはちょっと真逆というか。あの~、効率性のある人しかなかなか雇ってくれないという。

野村 だからそれはいろんな就労の形ということと同時に、「就労でない」形もあるはずですよね。

杉本 就労でない形もあると思います。ええ。

野村 趣味でもボランティアでも。いわば自己表現ですよね。みんな自分を表現することで世界と繋がっていく。

杉本 うん、うん、うん。


ひきこもり対談⑳:「履歴書」という大きな壁

野村 あくまでもね。働くというのは結果なんですよ。働かせるために何かしなければならない仕掛けというのはあんまり上手くいかないです。だから勿論サポステも就労に向けた非常にいいプログラムを沢山用意しています。でも、それをやるかやらないかはあくまで本人なんですよ。サポステが出来るのはあくまでもそれを提供できることであって、それを選び取るかどうかは最終的に本人の問題。ただ本人がそういうところを選んでいけるような、話し合いやサポートはやりますけれども。

杉本 だから、まあ成人でひきこもりましたと。そして自己充電も始めたと。で、そこから先に選択肢として「やっぱり僕は社会で何かをやりたい」という人もいれば、そのまま社会参加はしていないけど、家の中で何かやっているという形もあれば。まあ、さまざま在っていいという風なライン。
 ただ僕もそこでちょっと気になるんですけど、やっぱり社会参加したいと思った時に会社も履歴などで正直なところ。本当に厳しいと思うんです。履歴書でダメというような。まあ僕なんかも履歴書何枚も送って全部送り返されてくると。さすがにまた心が折れそうになる(笑)。「やっぱり俺は社会不適応者なのか」みたいなことになってしまうという事がありますよね。やっぱりひきこもりの当事者の人ってね。親の気持ちとか社会の意識とかをすごく真面目に受け止める人が多いと思うので。

野村 そうでしょうね。

吉田 うん。

杉本 そこで再び自滅してしまう傾向性ってあるのかなあ?って気がしますね。

ひきこもり対談⑲:就労を目標にしすぎるとうまくいかないことも

杉本 ですから、そこについては。これは大人の側の目線ですけどね。成年に達しない学齢期の子どもさんを見る目線。その目線と、その人たちが仮に成人に達しても「外に出ない」とする。仮にですよ?でもそうなると今度は目線が変わって来ちゃうんですよね。

野村 変わってきます。仰る通りだと思います。

杉本 だから社会のために成人過ぎたら活動すべしであるという。これが「社会の何か」ね。う~ん。でもどうなんでしょうねえ。そうあるべきなんでしょうかねえ・・・。ある面では本人も相当にね。僕も当事者として何かやっぱり社会的役割を果たさないとダメなんじゃないかと正直思うところがあるわけなんです。

吉田 うん。

杉本 勿論不釣合いなことまでは考えませんが。結局「親目線」はやっぱり自分の中に内面化してるんですよね。

野村 就労支援の仕事をしていながらこういうことを言うのは自己矛盾かもしれないけれども、就労をとにかくゴールに据えた支援は余り上手く行かない。結果として働いてくれたらいい。

杉本・吉田 う~ん。





ひきこもり対談⑱:安心してひきこもれる環境が力に

吉田 だから僕がひきこもりの親のことを修士論文でテーマにしようと思ったのは、親というのが一番身近な社会なんじゃないかなと思ったからです。

野村 そうでしょうね。

吉田 家の居心地が良くなれば、ひきこもりの当事者も思いっきり悩めるし、家は居心地良くなるということが彼らの生きやすさに繋がるんじゃないかなということで、そういう所を考えるべきなんじゃないかなと思います。

野村 私もそう思いますね。まずは、ひきこもっていても安心してひきこもれる環境をきちんと作る。ゴールがどこにあるのかはそのご本人、ご家族のその状況。あるいは本人のメンタリティなり、あるいは本人の病気であるのかないのか、障害があるのかないのか、どんなことに得意なのか不得意なのかというひとりひとりが違うのですから。就労というゴールだけではその可能性がない人はもう展望ないわけですよ。

杉本 そうですねえ。うん。

野村 でも、仕事は無理だけども例えばこういうことが出来るよだとか、あるいは家族の中で役割を果たしているということを、それぞれが果たしている役割を認めてあげる社会意識になってくれば「ひきこもり、ひきこもり」って別にそんなに大騒ぎする必要はないんじゃないかなって思いますね。

吉田 ああ~。

野村 要するに「社会の役に立たない」という目線があるんですよ。ひきこもりに関しては。


北見講演会のお知らせ

 北見市立高栄中学校では、昨年も開催してださったのですが。下記講演会を実施します。学校がこうのような形で不登校やひきこもりの支援に取り組んでくださるというのはとても心強いことです。
 また、チラシが何ともユニークでありがたい内容で、この紙面で紹介できないのが残念ですが、ご希望の方には添付でお送りいたします。
【平成28年度高栄中学校ワンステップセミナー教育講演会】
□日時 平成28年12月9日(金)18:30~20:30
□会場 北海道北見市立高栄中学校視聴覚室(北見市高栄西町10-12-1)
□テーマ 「不登校・ひきこもりに学ぶ子育て・教育親とソーシャルワーカーの立場から」
□講師 野村俊幸(社会福祉士・精神保健福祉士)
  (チラシで紹介のプリフィール)
   昭和25年、北斗市(旧上磯町)に生まれる。二人の娘さんが不登校になった経験をもとに不登校、ひきこもりの「親の会」の支   援活動、子育て等の講演活動に取り組んでいます。
   所属:西野学園函館臨床福祉専門学校非常勤講師、北海道教育大函館校非常勤講師、一般財団法人北海道国際交流セン       ター・はこだて若者サポートステーション専門相談員、       登校拒否と教育を考える「函館アカシア会」代表、
       道南ひきこもり家族交流会「あさがお」事務局、函館圏フリースクールすまいる副代表、
       民生委員児童委員、函館市福祉政策推進会議委員、函館地方精神保健協会理事
   著書:「わが子が不登校で教えてくれたこと・改訂版」」「カナリアたちの警鐘」
□会費 無料
□申込み 高栄中学校FAX:0157-22-1027(締切11月30日)
   (問合せTEL:0157-22-1921 齊藤主幹教諭)

ひきこもり対談⑰:社会的費用の担い手

杉本 そうですね。さっきだからね、僕らの所で話したところでは、これは僕がふと思いついた発言なんですけど、やっぱり親がどんなに年取っていてもいわゆる安全な場所の確保があった方が良いんじゃないかと。結果的にはそういう話になったんです。で、僕まだ(笑)。あの~、父親大分具合悪くなっちゃってるんですけど、まだそれなりに安定した家があって親もまだ生きてて、アルバイト収入以外の面では、この年で恥ずかしながら親掛かりなんです。でも、安定はしてるんですね、基本的に。だからこうやって函館に来たり、いろいろ自分のいまの一番の問題意識なり、面白いと思う活動できるんですよ。今や親も年老いて「あきらめ」世界の住人ですからね(笑)。むしろ病院に連れてけとか、具合悪い親父、救急車を呼んでくれとか。そういう風な形になってきて。むしろ僕が家にいないと母親が困っちゃう(笑)。

野村 そうですね。介護でも家事でもね、その家族を支える役割を果たしているわけですから。それはでは、杉本さんが家庭にいなければ誰がやるかといえばヘルパーさんを頼む訳ですよね。

杉本 そうなんですよねえ。

野村 これは費用がかかるわけですよ。そこを杉本さんが家にいることによって、言ってみれば社会に経済的負担をかけないでその家族を維持しているわけですね。社会的費用を杉本さんが負担しているわけで、私は立派な社会的役割を果たしていると思いますよ。



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ひきこもり対談⑯:「親亡き後」の不安

野村 とっても極端な話ですが、例えばひきこもって、まあ働いてもいない。それから積極的な社会参加もしていない。だけども家庭の中では本人の状態について親も理解し、まあ「仕方ない」ということでもいいですから家族が理解してあげて、本人もそれで安心して家庭生活が円滑に済んでいる。そうなると当然親子関係も良いですから、例えば家の中の手伝いのようなことをしたり、普通にコミュニケーションをとっておだやかな家庭生活が出来たとします。ほとんどは難しいけど、そういう風に親も気持ちを切り替えて本人も納得して無理に外に出るということをしないとします。

杉本 はい。

野村 そういう選択で行った場合に何が問題になるんだろうな?と私は思うわけですよ。

杉本 そうですよねえ。

野村 そのこと自体をひきこもっているからということで非難してね。その人が出なきゃいけない、という働きかけは大きな余計なお世話じゃないかなって、私は思うんです。ところが社会から見るとそのままずっと過ぎていって親が死んだあとに。

杉本 ああ~。

野村 良く出てきます。

杉本 テーマの中心ですよね。

野村 親が死んだ後に一人で生きて行けないだろう、と。最後は誰が面倒みるんだ?と。生活保護なりなんなりで、社会の税金を使って面倒見ることになるんじゃないかと。社会の迷惑だと。極論すれば、だから社会の迷惑にならないように何とかせい、という発想になってきます。

吉田 ええ。

杉本 あの~、難しい言葉を使うと「社会的排除」の論理なんですよね。本当に。そういう風に話が行ってしまうんですよね。

野村 そうなんですよ。そうすると働いて収入得れない人間は”Doing”じゃないですけどね。社会に存在できないのか?という話になりますね。

吉田 うん。

廿日市市不登校・ひきこもり理解講座

 文科省「生徒指導上の諸問題調査」で不登校3年連続増加が明らかになりました。学校教育以外の学びの場に必要性は増々明らかになっています。下記講座につきまして、お近くにお知り合いがおいででしたらご紹介いただければ幸いです。
【不登校・ひきこもり理解講座】
□テーマ「不登校・ひきこもり 家族が超える5つの関門】
□日時 平成28年11月27日(日)
     10:00~12:00 講演会
     13:30~15:30 講師を囲んで懇談会
      ※その後。希望者の個人相談(17:00まで)
□会場 あいプラザ3階講座室(廿日市市新宮1丁目13-1)
□講師 野村俊幸(社会福祉士・精神保健福祉士)
□定員 60名(参加費無料、申込み先着順)
□主催 廿日市市社会福祉協議会
  (申込み・問合せ)はつかいちボランティアセンター
   電話:0829-34-0231 FAX:0829-34-0232
□協力 不登校を考える会・広島
□後援 廿日市市
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野村俊幸

Author:野村俊幸
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