北大社会学同窓会会報より「不登校にも社会学的アプローチを」①

  北海道大学文学部社会学教室同窓会会報第18号(2017年3月27日号に拙稿を掲載いただきました。社会学の勉強らしい勉強をほとんどしないで形ばかり在籍していただけですので、誠に気恥ずかしいのですが、ご紹介します。
【不登校にも社会学的アプローチを】 社会福祉士・精神保健福祉士 野村俊幸(24期・昭和47年卒)
  私は二人の娘がのべ15年ほど不登校だったことから、函館地域で不登校の親の会やひきこもり家族交流会の事務局などに関わってきました。
 文部科学省の調査では、平成27年度の小中高校生の不登校は約17万6千人で、小中学生は3年連続増加、中学生は35人に1人という割合ですから1クラスに1人はいることになります。ただしこれは「病気などの明確な理由がなく30日以上欠席する」児童生徒数なので、毎日保健室に通うなどして欠席が30日にならなければカウントされません。ですから、実質不登校状態の児童生徒数は文科省公式発表の何倍にものぼるはずです。
 一般的に不登校は、子どもの心理的、教育指導上の問題とみなされがちです。もちろん、個々のケースについてはそのようなアプローチにより状況に応じたきめ細なサポートが必要です。
  しかし、文科省の不登校調査が始まって昨年で50年、一向に減らないばかりか増え続けているということは、不登校を生み出す制度的・社会的背景に切り込まないかぎりが問題解決は図れないと思います。心理学的・教育学的な視点はもちろん大切ですが、まさに社会学的アプローチが今こそ求められているのではないでしょうか。
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