登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会例会より:孫の不登校②

  振り返ってみれば、子どもが不登校になり始めた頃、両親ともに「なんとか学校へ行かせよう」と苦心し、無理強いした経験をお持ちかと思います。そうした無理強いが良い結果をもたらさないことに気づき、子どもの将来への不安を抱えながらも、「学校へ行かない」という選択を受け入れることができるようになります。
  でも、「見守る気持ち」は常に意識していないと、すぐに揺らいでしまいます。そんな微妙な親心に、祖父母の言葉は情け容赦なく響きます。時にはかわいい孫であるはずの子どもにも、非難とも説教ともつかない言葉が向けられます。
  そこには、「無理強いしても良い結果にはならないと気づいてほしい」親と、「甘やかしているのではないか。こんなことで、孫は社会に出てから大丈夫なのか」と心配する祖父母との価値観の違いが根深くあるようです。
  双方の価値観は「子どものためには譲れないもの」であり、お互いに歩み寄る余裕もない状況を作り出しているようです。孫に対して「育てる権利」を持たない祖父母は、孫を心配する気持ちや孫の将来への不安を言葉にしてぶつけるしか手立てがありません。こうした祖父母の方々は、孫に対し「親」と同じ立場の不安・心配を抱えているのだろうと思います。
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登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会例会より:孫の不登校①

  3月19日の例会は20名(初参加4名)が参加、4月16日の例会は16名が参加、人数が多いので、主に「発達障がいに関わる課題」と、「日常生活や進路をめぐる課題」の2グループに分かれて話し合いました。
  「発達障がい」のグループは涙と爆笑が入り混じった盛り上がりで、障害受容をくぐってきた親御さんのパワーを感じました。もうひとつのグループも、進路をめぐる悩みは多いですが、お子さんを受け入れて親子関係が安定してきた体験談もたくさん出され、お互いに元気をもらいました。また、3月は例会に先立つランチ会も10名参加し、楽しい語り合いとなりました。
【祖父母の「心配」が大きな負担になることも】
  子どもが不登校になったとき、思い悩むのは親ばかりではありません。祖父母の心中も穏やかとは言えない状況になるようです。「親」であるわが子夫婦に対して、育て方への不信感・不満を口にしたり、孫の将来への不安をそのままぶつける方もいるようです。
  ようやく落ち着いてわが子の不登校と向き合う気持ちになれた「親」にとっては、そうした祖父母の言葉は胸に突き刺さるものがあり、子どもの不登校以上に心の負担になってしまう」ということがしばしば起こります。

道南ひきこもり家族交流会例会より③:「だらしない?」生活にどう対処するか

  日常生活の「だらしなさ」も同様で、「だらしないから外に出られない」のではなく、そのようなことを行う気力や体力が無くなっていたり、自分の状態を変えることに強い不安を感じているからです。
  なので、周りが「だらしない」と感じることを繰り返し注意したり、やめさせようとすればするほど、本人はそのことが頭から離れなくなり身動きが取れなくなる場合が多いようです。
  「それでは放っておけば良いのか?」という疑問がよく出されますが、「放っておく」というのは無関心に繋がります。そうではなく、そのような行動や生活状態は、本人にとってやむ得ない、理由にある、必要ことだと周囲が理解してあげることがとても重要になります。
  そのような共感的な気持ちからさりげなく入浴や散髪を勧めるのと、「そんなことでどうする」という気持から指示するのとでは、相手の受けとめ方は全く違ってきます。
  ですが、四六時中そういったお子さんの様子を目にしますと、ついつい注意したり愚痴ってみたくなるのも人情です。なので、そういった状態を目にしない時間を意識的に作り、ご家族ができるだけ家の外で楽しいことや関心を注ぐような体験を増やし、子ども以外のことに関心を向けるよう意識的に取り組むことも大切だと思います。

道南ひきこもり家族交流会例会より②:昼夜逆転をどうする?

【4月例会の話し合いから:親は「子ども以外のことに関心を持つ」ことが大事】
  4月9日の例会には19名が参加、3グループに分れて話し合いました。ひきこもりが長期化すると、傍からはお子さんの生活がとても乱れて不健康な状態に見えてしまいます。昼夜逆転することがとても多く、散髪や入浴もせず、ずっと着替えをしなかったり、部屋から出ることが出来ずに簡易トイレ等で室内で用 を足すとう例まであります。
  家族としては、「このままではますます外に出ることができなくなる」「誰かが訪ねてきても家に上がってもらえない」といった不安や悩みに苛まれます。
  昼夜逆転については、ひきこもりや不登校の人にとって、日中は皆が働いたり学校に行っている時間であり、それができない自分がとても惨めに感じる辛い時間なので、皆が寝ている夜の方が気持ちが安らぎ落ち着くので、ゲームや読書でもしようという気持になります。
  つまり、昼夜逆転はひきこもりの原因ではなく結果なので、それを治したからひきこもりから抜けられるという訳ではありません。昼夜逆転を責めたり、無理に起こすような対応をすれば本人の不安がさらに大きくなって、ひきこもり状態がより深刻になるリスクが増えます。

道南ひきこもり家族交流会3月例会より:親は子どもの先を歩かない

 今日でGWも終わり、明日はことのほかブルーマンデーになりそうで、不登校・ひきこもり相談も増える時期です。参考までに、
この間の道南ひきこもり家族交流会「あさがお」の例会の話題をご紹介します。
【3月例会の話し合いから:親は「子どもの先を歩かない」ことが大事】
3月12日の例会も23名とたくさんの方に参加いただきましたので、4グループに分かれて、じっくり語り合いました。あるグループでは、1年ぶりに参加された方から、不安定な生活を送っていたお嬢さんが結婚、親元を遠く離れた土地で夫婦が協力して2歳のお子さんをしっかり育てているという嬉しいお話がありました。親御さんは、それまでのお嬢さんの暮らしぶりを考えると、結婚生活に正直のところ大きな不安はあったそうです。しかし、余計なことを言わずに黙って送り出しました。
 「あさがお」に参加してから、子どもにあれこれうるさいことを言わないように心がけ、その積み重ねから結婚に際してもお嬢さんを信じて見守る態度を取ることができたように思うとお話されていました。親にできることは、子どもからSOSがあったときに手を差し伸べる心の準備をすすることだけで、子どもの先回りをしてあれこれ手出しすることではないというお話は心に沁みました。

『カナナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか』
文芸社セレクション・文庫版、700円+税 書店注文または送料著者負担により送付可

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