相模原の障害者施設襲撃を考える

相模原の障害者施設襲撃事件、「衝撃的」ではあまりに月並みな表現で、言葉が出てきませんが、容疑者の特異性で片づけではならないと思います。
 「役に立たないものは排除してよい」、そんな意識がじわりと社会の底流に広がっているのではないでしょうか…。社会評論家・芹沢俊介さんの言葉を借りれば、「Doing:する自己」が優先され「Being:ある自己」がないがしろにされると、こんな歪んだ意識が暴発するかもしれません。
 話が飛躍するかもしれませんが、不登校・ひきこもりのサポートに関わっていますと、当事者の皆さんは常に「何かをする」ことを求められ「今ある自分」を肯定されず苦しんでいます。
 周囲はどうしても、不登校やひきこもりから動きだしたことに注目しがちです(もちろん、そのような様々な体験は貴重で重要なものですが)。でも、その背景には「しっかり不登校する、ひきこもる」という体験があってこそ、次の歩みにつながっていることを、家族も先生方も支援者の皆さんにも、そして社会全体にも、理解いただきたいと願っています。
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