ひきこもり対談㉒:ひきこもりのゴールとは?

野村 もちろん、その人の経済的な支え、誰がするんだ?というのは、これまた別の話ですよ。それは最終的には生活保護がありますけれども、どこまで福祉的な支援でそういうものをカバーするのか?というのは制度論としてはあります。

杉本 はい。

吉田 野村さんのいまの話もそうですし、『カナリアたちの警鐘』を読んでても思ったんですけど、野村さんのそういう話とか聞いてると、クライアント中心療法のカール・ロジャースのことをすごく思うんですよね。人は安心できる環境で誰かに受容されて共感される時に、自分自身のより高次のレベルの自分へと進むと思うんですよね。そして、その高次のレベルの存在というものに社会の中で、集団で生きる生き物としての人間という側面が含まれると思うんですよ。これはやっぱり人間ってものは本質的に社会の中で生きる生き物というところがあるのかなあと。安心してひきこもれれば時間はかかるけれども自然に、ゆっくりと社会と調和的なかかわりを持って生きていくようになる。それが生き物のとしての人間の姿であるところで。

野村 そうそう。そこが一番重要なんじゃないですか。このインタビューの一番の核心じゃないですかね。例えば不登校でも学校行かなくても、いろんな成長の道があって、元気になっていくんだと。そういう風に人間を見るということですよね。ひきこもりも同じじゃないかと思うんですよ。
 だからひきこもりのゴールというものをとにかくまず機械的に考えないことと、ゴールという設定自体が適切なのかどうか?ということも含めて、一人ひとりゴールというより、いまの本人の「生活の質」を少しでも高めるためにはどうしたら良いか?という考え方にしたほうが良いと思います。

杉本 うん。そうですね。どっちかというとそれが結論かな。
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