道南ひきこもり家族交流会3月会報より④:親と本人の食い違い・続

一方、子どもの方は・・と考えてみました。当事者のお話を聞いても、日常的なことをしないということが、日々の苦悩の大部分を占めているようには感じられません。むしろこれから先の自分を考えたとき、家事手伝い・身体の衛生・部屋の掃除などは、考えなければならないことの対象になっていないようです。
 小さい頃から家事は母親の役割であり、手伝うことはあってもやらなければならない仕事ではなかったはずです。大きくなっても、忙しかったり体調が悪ければ、当然のように母親がやってくれます。今は便利な世の中になり、家事一般ができなくても暮らしていけるようにもなりました。ゴミが溜まったり体が不衛生でも、それが原因で死ぬわけでもありません。
 子どもが社会と関わっていくために重視することは、「自分の身の回りのことから」ではないようです。「家族以外と関われるか」、「学びなおす機会や資金があるか」、「家から出る第一歩をどこに求めればいいのか」、「家以外に居場所を見つけても行ける体力・気力があるのか」・・こんな思いが渦巻いているように感じます。
  こうした孤立感や先の見えない不安感のため、精神病的な症状が表れてくる場合も多々あります。この双方の視点の違いをまず母親が理解し、受け入れることが大切だと思っています。日常生活の細々したことはできなくても、代行できるものがたくさんある世の中になりました。子どもにしても、いざとなったらやるしかなく、やりはじめればなんとかなります。
  家事全般を振り返ってみても、私たち母親は初めから熟練していたわけではありません。いざとなったらできるはずと子どもを信じ、家族みんなが安心して暮らせるのが一番と、考えを切り替えてみませんか。そうすれば、母にも子にも、こころの余裕が生まれてくると思います。
 
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