関連書籍⑪「ひきこもり」8:『「負けた」教の信者たち~ニート・ひきこもり社会論』

 『「負けた」教の信者たち~ニート・ひきこもり社会論』 斉藤環 公新書ラクレ \760E
 前回に続いて、環さんのスタンスが良く分かる著書と思い取り上げました。「負けた」教とは「自傷的自
己愛」による若者に意識・行動様式のことらしいです。軽そうな題名に比べ、中央公論連載論文を再構成したものだけに中身は濃いので、私に論評など出来る力はありませんが、特に興味深かったのは『全共闘・新人類・団塊ジュニア~三つの世代を規定するそれぞれの「転向」』の章でした。
 『全共闘世代の精神科医による不登校やひきこもりへの政治的擁護が非常に鬱陶しく感じられ…可能な限り非政治的に語ろうと試み…権利上はひきこもりを擁護し、事実としてはひきこもりを治療しようとした』と述べていることに、環さんのスタンスが良く表れていているように思います。私は精神科医ではありませんが、「鬱陶しく感じられる」世代なので、環さんの治療的アプローチに違和感を感じるのかもしれません。
 賛否いろいろあるでしょうが、面白い「世代論」にもなっていますし、メディア論から護憲論までともかく幅広いテーマに言及しており、ひきこもりやニートを手がかりに、日本社会の現状を理解する上でも、考えさせられる数々の論及がなされていると思います。
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