関連書籍⑮:教育問題2『オランダの教育~多様性が一人ひとりの子供を育てる』

「多様性の尊重」がキーワードに
『オランダの教育~多様性が一人ひとりの子供を育てる』リヒテルズ直子 平凡社 ¥1600E
 著者は96年からオランダに在住し、お子さんの学校生活を通して学んだオランダの教育事情をレポート、オランダ人の夫とともに世界各地に滞在した経験から豊かな比較文化論的知見をベースに、<競争のない多様な学校><学校を選ぶ親の権利><教師の授業の自由>など、オランダの教育から学ぶべき数々の提言を行っています。
 多民族・多宗教を統合・包摂しうる「市民社会の厚み」など、日本との市民社会の形成過程の違いを考えれば、オランダ方式を直ぐに日本に持ってくるのは難しいかもしれませんが、「教育改革」を進めるうえで、是非とも検討すべき課題ばかりだと思います。リヒテルズさんからご恵贈いただいた本書の扉に、<すべて子供はユニーク>という達筆なサインが認められていましたが、そのユニークさを生かそうとするオランダの学校と、ユニークさ故に子どもが苦しむ日本の学校の「格差」に愕然とする思いです。
 先生が黒板を背に児童生徒と向かい合う一斉授業方式(科目によってはそうでないスタイルも取り入れられてますが、基本はこのスタイルです)、一人の担任がクラスを受け持つスタイル、同一年齢で同じ学年を構成する方式(一部の複式学級は違いますが、児童生徒数の少なさによる例外的な対応です)、若干緩和されたとはいえ行政が決めた学区によって通う学校が決められる方式など、私たちが「常識」と考えていることが、必ずしも世界共通でないことを知ることが、とても大切だと思います。

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