今年もブログにおつきあいいただき、ありがとうございます。皆さまにとって、何か少しでも参考になったとすれば幸いです。今年最後のブログは、関連書籍の中から、反面教師として必読と思われる一冊をあえたご紹介し、より良い教育のあり方を考える手がかりにしてくださるようお願い申し上げます。それでは、来年もよろしくお願いいたします。

『教育改革国民会議で何が論じられたか』 川上亮一 草思社 ¥1400E
 「教育再生会議」以降、その路線に沿った様々な「教育改革」案が打ち出されてきました。大きな括りで言えば「新自由主義」に基づく「教育改革」でしょうが、これに対しては教育に過度な競争と管理を持ち込み民主的な教育を窒息させるものだという批判がなされえきました。私もそう思いますが、これら提案の基本的な枠組みは、ずっと以前の小渕首相時代に設置された「教育改革国民会議」の報告で形作られており、その当時、有効な反対運動や説得力ある対案を出し切れなかった「民主教育」側の責任もまた問われるのではないかとも思うのです。
 筆者は、「プロ教師の会」の主宰者で、この会議では曾野綾子とともに中心的な役割を果たしました。その考え方は、例えば<教育の目的は子ども社会的自立にあり…そのような能力は自然に学ぶようになるものではない…社会が子どもに強制することが必要…それを組織的に行うのが学校である>と、実に率直に「教育の本質」を語っておいます。こういった子ども観・教育観を根底からくつがえす学校づくりの取り組み抜きに、新自由主義に基づく「教育改革」に対抗することはできませんので、その意味でも反面教師として必読文献ではないかと思う次第です。ただし、草思社が倒産してますので、どうしたら手に入るか分からないのですが…
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

野村俊幸

Author:野村俊幸
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR