2011年読書メモより②:乱歩賞受賞作を堪能

 昨年の読書「成果」の特筆は、平成20年までの乱歩賞受賞作未読作品15冊を一挙購入して読むとができたことです。JR車中で缶ビール片手に良質のミステリーに浸るのは至福のひとときです。全て第30回(昭和59年)以降の作品ですが、独断と偏)見のベストスリーは『放課後』(第31回・東野圭吾)、『花園の迷宮』(第32回・山崎洋子)、『剣の道殺人事件』(第36回・鳥羽亮)と、前半の方に集中しました。
 プロレス狂の私としては『マッチメイク』(第49回・不知火京介~ペンネームもいいですねえ!)にもご満悦で、古典的トリックを甦らせた『東京ダモイ』(第52回・鏑木蓮)も捨てがたいですし、「少年事件」を見据えた『天使のナイフ』(第51回・薬丸岳)も「社会派」の傑作といえるでしょう。
 ただ、近年は「冒険小説・サスペンス小説」的な作品が増え、良く言えば乱歩賞の多様化なのでしょうが、「不可能性」+「犯人は誰か?」の本格派にこだわる私としては、いささか違和感を感じる作品も多くて、『猫は知っていた』(小説としては第1回の仁木悦子)をはじめ、どうしても初期の『天使の傷痕』(第11回・西村京太郎)や『高層の死角』(第15回・森村誠一)などに思いが行ってしまいます。新しい傾向をスンナリ受け入れることができなくなくなっているのは、加齢のせいでしょうか(^_^;)
 つい最近『プリズントリック』(第55回・遠藤武文)を読み、「密室」への挑戦、犯人の意外性に感嘆しました。ただ、動機が今ひとつ腑に落ちないのは本作品に限らず『放課後』そうでしやが、本格物の弱点で、そこも無理なく融合させるのが、永遠の課題かもしれません。







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