集中連載「わが子が不登校で教えてくれたこと」⑨

 前回、先生の家庭訪問や友だちのお迎え学校の「善意」かもしれないが、子どもにとっては大きな負担になるとお伝えしましたが、ここで注意しなければならない「不登校支援のポイント」をいくつかまとめてみました。
①「誰のための援助か」を常に検証する
 これは不登校やひきこもりの支援にかぎらずどのような場合にも言えることで、何かの援助を行う場合、それは「誰のために、何のために」ということを常に検証する必要があります。不登校の場合は、周りが一生懸命子どもを学校に戻そうとしがちですが、それが目的とすれば、それは本当に子どものためなの援助なのか、それとも不登校を減らすという学校にとって必要な取り組みではないのか、あるいは親が安心するための取り組みになっていないか、よくよく吟味してほしいのです。「善意の道は地獄へ通じる」いう西洋の諺をしっかりく頭に入れてかかる必要があります。

②「不登校も選択肢のひとつ」という柔軟な発想を持つ
 「個別化」の原則でもふれたように、子どもは一人ひとり違いますので、学校というステージで自分を大いに自分を研く子どもいますし、そうでない子どもがいてもいいはずですから、「不登校も選択肢のひとつ」と考え、まずはゆったり構えてほしいと思います。

③「不登校=問題行動」と短絡的に考えない
 そのためには、不登校自体を「問題行動」と捉えないことです。そのように見えるのは、不登校に伴って表れる子どもの様々な状態~身体症状、学習意欲の低下、昼夜逆転、自傷行為、家庭内暴力など~が「問題のある」つまり「改善や治療が必要な状態」に見えるからです。しかしこのような現象は、まわりの人たちが不登校を「問題行動」として否定的に見るため子どもが「誰も自分のことを理解してくれない」と絶望的な気持ちになって引き起こされる場合が多く、いわば「問題行動」に追い込まれているわけです。そして、周りがそのことでさらに不登校を否定的に評価することで「問題行動」をエスカレートさせるという悪循環に陥る事態がしばしば起こります。
 このような悪循環を、精神保健の分野では「二次的行動」「二次障害」と言い、当事者をそのような状態に追い込まないように充分気をつけるのですが、親や学校がこういう対応をしてしまう例がとても多いように思いますので、十分に注意する必要があります。
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