集中連載「わが子が不登校で教えてくれたこと」⑩

 昨日から臨床福祉専門学校で、今日から北海道教育大学函館校で講義が始まり、また、今月中のスタートを目指してフリースクールづくりの取り組みも進んでいて、何かとバタバタしていますが、ブログ更新が滞らないよう努めますので、引き続きおつきあいのほど、よろしくお願い申し上げます(*^_^*)

【連載続き】
④「時間がかかってもよい」と考え焦らない
 これもどのような相談にも言えることですが、不登校の場合に親や学校は「新学期になったら」とか「学年が変わったら」「修学旅行までには何とか」といった期限目標を設定しがちです。しかしこれは学校のスケジュールであって、その子どものリズムと一致するとは限りませんし、子どもにとってはむしろプレッシャーになるばかりです。
 また、保健室登校などでせっかく子どもが動き出したのに、「次はいつクラスに入れるか」などと焦って目標設定をしないでほしいのです。不登校のお子さんが登校を再開しますと、たいていは過剰適応し、100%の以上の力を出して必死に頑張っている状態になりますので、長く続かないのが普通ですから、上手に手抜き、息抜きできる援助が大切だと思います。

⑤「不登校の解決」はまず子どもが元気なることから  
 数多くの実例が物語っているように、「学校に行かないとその子の未来はない」ということは決してあません。学校復帰がよい結果を生む場合もあれば、学校の外で生きることがその子に合っていることもあり、どちらが正解なのか誰も始めからは分かりません。大切なのはその子が元気になることであり、元気になって学校に戻る子もいれば、戻らない子もいます。ですから、学校復帰はひとつの「結果」であって、「目的」ではないと考えて、まわりの人たちは不登校の子どもに関わってほしいと思いま。

⑥学校だけで抱え込まない
 つまり、子どもの成長をもっと長いスパンで考えてほしいのです。例えば、中学校が「がんばって不登校の子を早く学校にもどして高校進学につなげた」というのはその時点では学校にとって最善の努力をしたことになるのかもしれません。高校が「なんとか中退しないように援助して次の進学までつなげた」というのもそうかもしれません。
 しかし、その後のことまで責任を持てるわけではありませんし、そこまで求められても学校も困ると思います。これは、「ひきこもり」の相談支援に関わってから、特に強く感じることです。ひとことで言いますと、不登校がひきこもりの原因になるのではなく、「しっかり不登校しなかった」「安心して不登校をさせてもらえなかった」ために疲れ切ってしまい、ひきこもりに追い込まれたと考えざるをえ   ない事例がたくさんあるからです。
 ですから「学校にできることには限りがある」ということを、親も先生も、学校に関わるすべての人々がお互いに理解して、「学校だけで抱え込まない」ことが大切です。
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