「いじめから命を守る緊急集会」講演録の連載⑪

【想定される反問・疑問】その4
④ 「学校に通わないと子どもはちゃんと成長できない」
⑤ 「不登校が長引くと進学などが不利になる」
 このような心配は共通しておりまして、要するに子どもがきちんとした社会人として世に中に通用するようになるためには、学校は絶対に必要だという考え方が根っ子にあるからだと思います。
 これは、いじめによる不登校に限らず、そもそも不登校をどのように理解し、どのように関わったらよいのかという課題につながりますので、説明を始めましたらそれだけでいただいた時間を使い切ってしまいますから詳しい説明を省きますが、まずは、不登校のままで成長して社会に巣立ち、元気に暮らす子どもがたくさんいるという現実をしっかり見ていただきたいというとであります。
 子どもが成長する場は学校以外もたくさんありますが、特に中学校でお子さんが不登校になりますと、親御さんは「高校に行けないとたいへんだ」と焦ってしまいますし、かく言う私もそのことから長女を留年させるという、愚かなことをやってしまった親であります。
 しかしそのうちに「高校に行かなかったらこの子の人生は終わりなんてことはない」と思い始めてから、無理に長女を学校に戻そうとすることは止め、そこからだんだんと長女との信頼関係も回復し、コミュニケーションもできるようになっていって、長女は元気を取り戻していきました。
 つまり、「15の春」に必ず高校に行かなければならないという思い込みを捨てることです。現在はいろんな進学コースもできていますし、高校で不登校になり、やむなく中退という事態に至ったとしても同様です。
 確かに不登校は進学にとって大きなリスクですし、高校中退のリスクも大きいことは間違いありませんが、いわば「将来の安心」のために、子どもが今、必死に必要としている安心を犠牲にすべきではありません。
 死んだら取り返しがつきませんし、そこまで至らなくても心に深いダメージ負うことで、その後の社会生活に大きなマイナスの影響を及ぼす例がたくさんあるからです。
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