「いじめから命を守る緊急集会」講演録の連載⑬

【「いじめ自殺裁判」の教訓】その3 
 そこから驚くべき結論が出てきますが、これは民事訴訟ですから、被害者側の落ち度が過失相殺という形で問われます。このことは私たちも交通事故の示談交渉などでも経験していることで、例えば車にひかれた歩行者にも、信号無視したとか、横断歩道でないところを渡っていたとか、道路の左側を歩いていたとかいう過失がありますと、過失割合が「5対5」とか「3対7」とか判定されて、損害賠償額が減額されます。
 この事件の場合、裁判官は被害者の過失として「このようなひどいいじめを受けているから学校に行きたくないと訴えるくらいのことは期待してもよいように思われる」と言って、つまり登校拒否をしないで学校に通ったことを、被害者の過失として40%の過失相殺を適用したのです。
 そして、家族についても、「保護者の指導の重点は被害者を学校に行かせることにあり、被害者が学校に行くのを嫌がっていることを感じ取れたにもかかわらず、その原因を思いやることなくひたすらに出席させ、そのことで被害者の逃げ道を狭める結果となって被害者をますます窮地に追い込むことになった」として、保護者側の過失として30%を認定し、残り30%だけを学校側の過失として認定しました。
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