【いじめから命を守る緊急集会】講演録の連載⑮

【「いじめ自殺裁判」の教訓】その5
 それにしても、こんな重大な「いじめ自殺」裁判が、あまり広く知られていないことが不思議なのですが、いじめ自殺に関わるこれらの民事訴訟の過失相殺の考え方は、いじめられても本人が学校に通いつづけたり、保護者が通わせ続けようとした場合は、それが過失になるということです。
 まだまだ世間一般では、「いじめられたら学校を休んで良い」という考え方が浸透してない現状にもかかわらず、このような過失相殺の判断が適用されるというのは腹立たしいことではありますが、しかし、裏を返せば、いじめがあったり、その兆候があった場合はしっかり学校を休ませるということでわが子を守る必要があることを、これらの判決は教えていると思います。
 その際に、親御さんにお願いがあります。「いじめ」がある程度分かれば、学校に対しそのことをきちんと説明し「子どもの安全確保のために欠席させます」ときっぱり伝えることはもちろんですが、「いじめ」について具体的に分からなくても、お子さんが学校に行き渋ったり、行くのが辛そうであれば、長年不登校の相談に関わってきた経験から、かなりの割合で背景に「いじめ」がある場合が多いですから、「いじめがあるかもしれない」と考えて予防的に休ませてほしいのです。
 そして学校に対しては、「いじめがあるかどうかはまだ分かりませんが、学校に行くのが辛そうなのでしばらく休ませます。仮にいじめがあったとすれば、うちの子が行かなくなると、別の子がターゲットにされる恐れがありますので、クラスの様子には十分ご注意ください」とお伝えください。
 重大な事件が起きたからでは遅すぎます。先生方にも危機意識を持っていただくことが大事だと思いますので。

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