体罰の根絶を!⑨~体罰が児童虐待の温床に

 私は北海道函館児童相談所で虐待相談の窓口を担当する課長を2年間務め、160件ほどの虐待通告に対応しましたので、体罰が児童虐待の温床になってることを肌で感じてきました。通告件数は、今やその2倍の件数にに達しているそうです。
 私が対応したケースで、自分たちのやったことをすぐに虐待と認めるも親御さんはほとんどいませんでした。必ず「しつけのつもりだった」と仰いますし、「しつけには体罰が必要だ」という意見でした。
 私はこのように「子どもは叩いてしつけることも必要」と体罰を容認する考え方が日本社会にはまだまだ根強いことが、児童虐待を生む大きな背景にもなっていると考えています。
 なぜなら、「虐待なんかする親は、何か特別に変わった、おかしな人間」と考えるのは大きな間違いで(もちろん中には本当に大変な親御さんもおりましたが)、大多数の親御さんはごく普通の方々です。
 しかし、いろんな事情で親御さんがストレスを抱えていて精神的に不安定になっているときなど、「子どもは叩いて教えなければならない」と体罰にたよりがちな子育てをしていますと、何かのはずみに一気に虐待にエスカレートするのは、珍しいことではないのです。
 ですから、体罰は子育てにとって「百害あって一利なし」という考え方をもっともっと社会の隅々に浸透させていく必要があると考えています。
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