「心の健康」連載⑤

4 活動から見えてくる課題
(1)「ひきこもり」と不登校
 平成14年の国立精神・神経センターの調査では、ひきこもり相談者の約6割が何らかの形で不登校を経験しているとのことですが、会の活動を通しても「ひきこもり者には不登校経験者が多い」と感じています。そこから、世間一般では「不登校を早く治さないとひきこもりになる」という意見になりがちですが、現実はその逆だと思います。
なぜなら「不登校気味だったけど何とか高校受験まではがんばった」とか「高校はだましだましクリアしたけれど、大学に入ってから行けなくなった」というケースがとても多いのです。つまり「不登校がひきこもりの原因になった」というよりも、「しっかり不登校しなかった」「安心して不登校できなかった、させてもらえなかった」ために、エネルギーが十分たまる前に追立られるように無理に動いてしまった結果、すぐにエネルギーを使い果たして動けなくなってしまったのだと思います。
 ですから、様々な事情から学校との関係が辛くなった場合は、早めに学校をゆっくり休んで、十分にエネルギーを蓄えてから動き出す方が、「ひきこもり」にまで追い込まれることを防ぐことになると思います。

*「わが子が不登校で教えてくれたこと」(文芸社)千円+税
 残部僅少。書店・アマゾン等で注文または著者より直送可(送料は当方負担)

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