北海道精神保健協会機関誌「心の健康」連載⑩

4 活動から見えてくる課題
(3)家族交流会でよく出される悩みについて(その4)
⑥ 精神疾患ではないかと心配だが本人は受診を拒否、どうしたらよいだろうか?
⑦ 発達障害があるのではないかと心配だが検査に行かない。どうしたらよいだろうか?
⑧ 「サポステ」や相談機関を勧めるが乗ってこない。どうしたらよいだろうか?
【ヒント】それぞれに場面の違いはありますが、これらは概ね共通した悩みだと思います。おそらく、本人が自分の現状をとても辛いと感じ、「何とかしたい」という気持ちにならないと、こちらが勧めることには乗ってこないでしょう。親御さんは「いつになったらそんな気持ちになってくれるだろうか」と心配でしょうが、「ひきこもっている本人が一番辛く、今のままで良いとは決して思っていない」と本人の状態を理解してあげることが、まずは出発点になると思います。「こちらが何かやらないと本人は動かない」という気持ちからあれこれ提案しますと、それは「本人のため」のように見えても、「親の不安感を解消するため」の行動に終わってしまい、相手の心には響きません。
 もし、精神疾患や発達障害のことが心配であれば、まずば親御さんだけでも病院や専門の相談機関に出向いて医師や専門の相談員などからアドバイスを受け、「そのような病気や障害があるとすれば、どのように子どもと関わったらよいか」についてじっくり勉強することも大切だと思います。受診や検査は「目的」ではなく、本人の苦しさを少しでも軽くし、生活の質を改善するための「手段」です。
 「サポステ」などの支援機関の利用も同じで、多くのサポステは親御さんだけの相談も受けているはずですから、まずは親御さんが出向いて、どんなところでどんなことをやっているのか、実情を知ることから始めてはいかがしょうか。そのうえで、お子さんにとって役に立ちそうであれば、「行きなさい」ではなく「こんなところもあるよ」という情報提供から始めるのが良いと思います。いずれにしろ、くれぐれも焦りは禁物で、「親の希望」ではなく「本人のためになる」ことを理解してもらうことが大切です。
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