「はこだて子ども白書』」シンポジウム報告④

【不登校の現状】その2
 それと、全国的には中学生になるとグンと出現率が上がり、在籍者の2.56%、つまり39人に一人ということですから、単純平均で1クラスに一人くらいはいるという計算になりますが、この数字が不登校の実態を表すとは、私はとても思えないのです。
 と申しますのは、このデータは「年間30日以上、病気などの明確な理由がなく休む」という人数ですから、例えば毎日保健室に登校するなどして、30日以上欠席にならない子どもは不登校にはカウントされませんので、実質的に不登校状態の子どもや、さらには行き渋りながらも無理に登校している、いわば潜在的な不登校のお子さんは、その何倍もの人数になると思います。
 また、最近とても気になるのが、何日か休むと、すぐに学校から精神科を受診するように勧められるケースが増えていることです。
 もちろん、最近は子どものうつ病も増えていますので、病気の場合はきちんとした治療が必要ですし、道南地域には不登校に理解のあるお医者さんもたくさんおりますので、そのようなお医者さんから無理しないでゆっくり休むようにアドバイスをいただき、親子ともども安心し、学校も理解してくれる場合もあります。
 しかし、受診して何からの病名がつきますと、これは不登校ではなく、病欠にカウントされますので、まさか、不登校の人数を少なくするために学校が受診を勧めている訳ではないでしょうが、周りが不登校を否定しないで少しゆっくり休息させてあげると元気を回復するケースまで病気にされてしまう心配ももありますので、マニュアル的な不登校対策にならないよう、学校には十分配慮をお願いしたいと思います。
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