社会改革の視点を忘れずに(「カナリアたちの警鐘」紹介⑯)

 第6章のラストは「6 今こそソーシャルアクションの視点を」です。不登校、ひきこもり、発達障害、精神障害などをめぐる諸課題を個人や家庭の問題にするだけでは何も解決しません。
 もちろん当事者や家族自身が努力しなければなならいことはたくさんありますが、現在の社会システムの中で起きている課題であり、社会の改革なしに問題解決は須々万にと考えています。
 ソーシャルワーカーが担う役割のひとつに「ソーシャルアクション」があります。これは、福祉課題を解決するために新しい制度やサービスを作ったり、既存の制度やサービスの改善を、当事者や関係者などとともに、行政や関係団体などに働きかけたり世論を喚起するなどの社会的行動をいいます。
 例えば、足の不自由な人に車椅子を提供しても、その人が住んでいる地域や利用したい施設が段差だらけだったら、その支援は十分な効果を上げることができません。そこで、車椅子の提供という個別の支援に加えて、地域のバリアフリー化に取り組むこともソーシャルワーカーの役割として期待されます。
 不登校やひきこもり支援についても同じことが言えます。支援を妨げる社会の意識やシステムを変えていくことは、当事者にとってはもちろん切実な取り組みですが、支援に関わる人々もこのような課題を受けとめ、ともに歩んでいくことが求められると思うのです。

「カナリアたちの警鐘~不登校・ひきこもり・いじめ・体罰ヘはどにように対処したらよいか」
 (文芸社セレクション・文庫版、700円+税)を発刊しました。
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