いわき市講演会㉚:学校との関係は時間限定

 このように、ひきこもり支援に関わってつくづく思いますのが、「焦らない」ということです。「焦らない」というのは別に不登校やひきこもりに限らず、どんな相談でも当たり前のことですが、残念ながら特に不登校やひきこもりの場合には焦ってしまいがちです。
 なぜかと言いますと、「このままでは先が見えない」ということで、小学校にしてみれば、自分の学校で何とか不登校を直して中学校に進ませたいと考えると思いますし、中学校が不登校の生徒を一生懸命励まして高校進学までつなげたというのは、学校としてはたいへな努力だと思いますし、高校が中退しそうになる生徒を励まして何とか大学進学や就職につなげたというのもたいへんな努力であり、学校にとっては生徒指導上の成果と言えると思います。親御さんもそう考えがちです。
 しかし、その子どもたちがその後どうなったかまで学校ではおそらく把握していないしょうし、また、そこまで求められても学校は責任を持てないと思います。
 しかし、「不登校の解決=学校復帰」という固定観念に縛られて一生懸命指導し、そのときは学校に戻ったという形だけ見て一件落着と考えたものの、いわばツケを先送りされた若者が成人期以降、様々な問題を抱えて身動きが取れなくなり、大量に若者サポートステーションに押し寄せているという現実を、親御さんにも学校関係者にも、是非理解していただきたいのです。
 つまり、学校との関係は「時間限定」ですが「親子の関係は死まで親子」でありますし、「学校が責任を持てることには限りがある」ことを、親も学校もしっかり認識すべきだということを、ひきこもりの相談支援に関わってから特に強く感じております。

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  文芸社セレクション・文庫版、700円+税 書店注文または送料著者負担により送付可 

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