いわき市講演会㊴:「不登校しなかった」ことが過失相殺

  そして、これは民事訴訟ですから、被害者側の落ち度が「過失相殺」という形で問われます。このことは私たちも例えば交通事故の示談交渉などでも経験していることで、例えば車にひかれた歩行者にも、信号無視したとか、横断歩道でないところを渡っていたとか過失がありますと、過失割合が「5対5」とか「3対7」とか判定されて、損害賠償額が減額されます。
 この事件の場合、裁判官は被害者の過失として「せめて登校拒否をするというようなことさえできなかったのかということはいってもよさそうである」と指摘して、つまり登校拒否をしないで学校に通ったことを、被害者の過失として40%の過失相殺を適用したのです。
 そして、家族の過失については「原告ハナ(被害者の祖母)の指導の重点は、あくまで二郎を学校に行かせることにあり、したがって、二郎が学校に行くのを嫌がっていることを感じ取れたにもかかわらず、その原因を思いやることなくひたすらに出席させ」云々と指摘し、「このような対応は、原告ハナの熱意とは裏腹に、ただ二郎の逃げ道を狭める結果となり、二郎をますます窮地に追い込むことになったものといわざるをえない」と述べて、保護者側の過失として30%を認定し、残り30%だけを学校側の過失として認定したというものです。
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