ひきこもり対談⑤:不登校は学校との関係が鍵に

杉本 僕も読ませていただいた野村さんの著書『カナリアたちの警鐘』を読んでもですね。やっぱり野村さんのお子さんのお話と、あと不登校の部分の話ってやっぱり義務教育とか教育制度とか、社会とかとの絡みで考えたほうがいいなあ、と思ったんですよ。でもひきこもりの話になると僕も乱暴な話しますけど。ちょっとやっぱり複雑な要素が多くなってくるんだろうなという気がしたんですね。
 だから本当にいま不登校の子がクラスに一人はいるような状況になってきてますから、まあ教育制度を責めたり教師を責めたりは出来ないと思いますけど、ちょっと全ての子にとっていい文化を築ける場所になってないだろうなという。制度側の問題と言うのは大きいんじゃないかなというのは思うところで。そこはやっぱり親御さんなんかも「ああ、そういうことなんだ」ということであれば受け入れやすいということはあるだろうなと思いましたね。

野村 「アカシヤ会」の場合はですね、学校との関係が整理つくと結構元気になっていくといいますか、つまりこれもとても乱暴な言い方だけれども、「学校に行かない」という選択をキチンと出来れば問題のかなりの部分が解決するんですよ。ですから親御さんがそういう風に思っていけることで「今度学校の先生とのやりとりでもこういう風に言ってみるわ」、という感じになってね。具体的な手がかりを掴んで帰りやすいんですよ。最後は笑顔になったり笑い声で話が弾んだり。やはり最初は、みんな身を縮めてますからね。例会の話し合いを進める中で実際そうやって不登校を体験した親御さんの体験談とか工夫を聞いて相当手がかりは掴みやすい。つまり学校との関係で無理に学校に行かないという選択肢がはっきりしてくれば結構解決していくんですね。
 ところがひきこもりの場合が難しいのは「社会に出ない」という選択肢がなかなか出来ないわけです。不登校の場合「行かない」という選択肢ですけれども、ひきこもりの場合は「何かをしなければならない」ということの解答を常に求められる。親も、支援者の側も。で、答えが無いんですよ、それについては。そこの違いはとても大きいと思いますよ。

杉本 いや、明快ですね。その話は。うん。非常に深く頷きます。

 発達障害当事者ミーティング「こんとん」を主宰する福島誠さん(函館蔦谷書店書籍コンシェルジェ)から、次のような素敵なイベントのご案内をいただきましたのでご紹介します・
【函館「キューバの夜 第二夜」】
 今年の1月24日にカフェ・マルセンでキューバ音楽のコンサートを行ったところ、たいへん好評でした。「楽しかった、また聞きたいね」という声も多かった ので、以下のとおり金森ホールに会場を移して第2回を行うことといたしましたのでご案内いたします。
 今回は、弘前および札幌のサルサインストラクター赤石さん、ノンチさん、YOKOさんの協力でステージ上で生演奏をバックにサルサのダンスを披露いたします。また、会場内でも踊るスペースを設けます。
 なお、恐縮ですが飲み物代は実費となります。短い時間でもかまいませんのでどうぞお楽しみください。一般の入場料は3000円で、飲み物一杯の料金を含みます。会場には駐車場がありませんので近隣の駐車場を利用されるか、あるいは市電(十字街下車すぐ)やバスなどをご利用 ください。ぜひ、お近くの方をお誘いくださいますようお願い申し上げます。
 函館「キューバの夜 第二夜 キャバレーカネモリ」
・日時:2016年8月21日(日曜日))  
・開場 17:30~(座席は先着順です。お食事や飲み物をお楽しみください)
・オープニングアクト 18:00~(市内の女性グループおよび札幌と弘前のサルサダンサーによるパフォーマンス)
・開演 18:30~(バンダ・カスターナおよびドス・ソネス・デ・コラソネスの 演奏)
・終了 21:00ころ
 キューバの古いホテルに付属するキャバレーのように、歌と演奏を聴き、おいしい料理とキューバのお酒を味わい、さらに踊れる楽しいイベントにしたいと 思っております。チケットは以下の場所で購入することができます。また、会場取り置きも可能です。
バー・モヒート 19時~27時(函館市若松町18-22 高砂通り沿い080-6098-4664 )
Cafe DripDrop  10時~18時(函館市末広町4-19函館市地域交流まちづくりセンター)
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発達障害当事者ミーティング  こんとん 福島 誠
TEL 070-5612-7910 FAX 0138- 84-1159 MAIL fuku@libros.jp
Web www.conton.net
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8月の不登校・ひきこもり関連行事のお知らせ(函館地域)

2016年8月の不登校・ひきこもり関連行事につきまして、関心をお持ちの方にお知らせいただければ幸いです。

◆「ふぉろーず」勉強会 <概ね第1日曜日に開催>
 □思春期以降に自閉スペクトラム症(高機能自閉症・アスペルガー障害・その他の広汎性発達障害)の
  診断を受けた方及びその可能性のある方の家族による勉強会
 □日時:8月7日(日)13時30分~15時30分
 □函館市総合福祉センター「あいよる」3階第2会議室(若松町33-6)
 □参加費:無料     □連絡先:野村(090-6261-6984)

◆ひきこもり当事者の集い「樹陽のたより」例会 <概ね第2日曜日に開催>
 □日時:8月14日(日)11時~13時、函館市総合保健センター2階第2健康指導室階(五稜郭町23-1)
 □参加費:無料    □連絡先:野村(090-6261-6984)
 
◆道南ひきこもり家族交流会「あさがお」例会 <概ね第2日曜日に開催>
 □日時:8月14日(日)14時~16時 
 □場所:函館市総合保健センター2階会議室(五稜郭町23-1) □資料代:200円(会員は無料)
 □連絡先:函館渡辺病院医療福祉科(0138-59-4198)  野村(090-6261-6984)

◆登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会  <概ね第3日曜日に開催>
□日時:8月21日(日)13時30分~16時  
□場所:函館市総合保健センター2階第2健康指導室(五稜郭町23-1)
   ※今月の会場は「あいよる」ではありませんのでご注意ください。
□資料代:200円(会員は無料)     □連絡先:野村(090-6261-6984)

◆「昴の会」~不登校をともに考える会 例会 <概ね第4日曜日に開催>
 □日時:8月28日(日)14時~16時  16時から社会福祉士による個別相談も実施
□場所:北斗市七重浜住民センター「れいんぼ~」3階研修室(いさりび鉄道七重浜駅に隣接)
 □資料代:300円(会員は無料)     □連絡先:内藤(090-4879-4142)   

◆函館圏フリースクール すまいる http://hakodate-smile.jimdo.com/
 □フリースペース(不登校の子どもの居場所)は月~木の10時~15時、フリースクール(学習支援、
  訪問サポートも含む)は小学生から高校生年代を対象に個別・時間制で希望に応じ実施します。  
  個別相談は毎週月曜日13時~15時、主に家族・関係者を対象に実施します(要予約)。
 □連絡先(事務所):函館市大手町9-13 ☎(月~木10時~15時)080-4349-6463
      代表・庄司メール:akashi.shoji@gmail.com  または野村(090-6261-6984)
 ※プログラムにより夏季休業期間が異なりますので、事前にお問合せください。

◆ふりーすぺーすヨリドコロ (函館市の委託を受けて実施しており、利用対象は函館市民)
 □わかもの(18~39歳)の自由な空間。働いている方も、働いていない方も、家以外の場所で
  のんびりしたくなったら、だれかと話したくなったら、お気軽においでください。無料です。
 □日時・場所:毎週水・金の13時~15時、函館市元町14-1・北海道国際交流センター(HIF)
       4階ラウンジ お問合せは☎0138-22-0770 HIF・ヨリドコロ担当者へ

「教育機会確保法案」両議連総会で承認

 「多様な学び保障法を実現する会」から以下のお知らせがありました(2016年4月28日)。順調に推移すれば5月末までに成立の見込みです。報道の関心も高まっており、4月29日の北海道新聞社説と朝日新聞記事が手元にありますので、ご希望の方には添付ファイルでお送りします。
【保障法事務局からのお知らせ】
  本日午前8時より、参議院議員会館にて「超党派フリースクール等議員連盟」「夜間中学校等義務教育拡充議員連盟」の合同総会が開催されました。
  総会冒頭には馳浩文部科学大臣も出席、また河村建夫フリースクール議連会長のあいさつでは「主役は子ども」「子ども中心の視点でやっていく」という言葉も出て、印象的でした。
  議題は「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案(教育機会確保法)」についての各党の検討結果の報告と今後の取り扱いについて。
・自民、公明、民新、大阪維新の各党は法案を了承。
・共産、社民の二党はまだ議論が尽くされていないとして慎重な審議を求めつつ、夜間中学校に関する部分については、場合に  よっては分けて、早期に進める事を提案。
・それぞれの状況報告の後、GWあけに四党で共同提案、その前に付帯決議の取りまとめをおこなうこととなりました。
 とりいそぎの報告まで。

教育機会確保法案⑤:国及び地方公共団体の責務を明記

第4条(国の責務)、第5条(地方公共団体)では、第3条の理念にのっとり「施策を策定し、及び実施する責務を有する」と、努力義務より一段強い表現になっていますから、行政の責任がより明確になっています。
 第6条(財政上の措置等)は「必要な財政上の措置その他の措置を講ずるよう努めるものとする」という努力規定に留まっているのは残念ですが、基本的には理念法であり、制度設計は立法後の課題となりますので、この段階ではやむえなと思います。ただ、財政的支援が必要なことを法律に明記した意味は大きいと思います。
第8条(学校における取組への支援)と第9条(不登校児童生徒に係る情報の共有の促進等)は、運用を誤ると不登校の子どもや家庭に対し行政や学校が過剰に介入し、子どもがゆっくり学校を休むことを妨げることも考えれます。
しかし、9条には「不登校児童に対する適切な支援」が目的であると規定されていますし、法の運用は法の目的や基本理念に則ったものでなければなりません。それに反する事態が起きた場合は、法の趣旨に照らして是正を求めていくのは当然です。
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