登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会の例会報告

 2018年最初の例会は1月21日、18名と多数の参加でスタート、「進路」をめぐる悩みが大きな問題になる時期でもあり、中学3年生 以上の年代とそれ以下の年代のグループに分かれて話し合いました。
 2月18日の例会は15名が参加(並行して実施した個別相談も含む)、不登校を経験した高校生と大学生、20歳代でひきこもりを経験した方など当事者も参加され貴重な体験をお話してくださいました、また、この時期ならではの進路をめぐる話題もたくさん出され、結局本人が決定することが一番大事で、親の役目はそれを支えることという話になりました。
  3月18日の例会も時節柄、進路ををめぐる話題がたくさん出ました。参加者は11名でしたのでグループに分かれないで情報を共有しました。中学を全休していたが定時制高校に進学が決まったとか、高校中退したが高認を取って大学進学を決めたとか、今春中学校に進級するけど行くつもりは全くなく、卒業後は働くと言って仕事ガイドを買ってきて今から興味深そうに見ているとか、まさに「人生いろいろ、進路もいろいろ」と話が盛り上がりました(*^。^*)

ある幼稚園の保護者研修会にて

  私は先日、函館市内のある幼稚園の保護者研修会で「不登校・いじめへの対処」というテーマでお話させていただく機会がありました。
  参加された保護者の方々に「皆さんはいろいろ調べてこちらに幼稚園を選んだと思いますが、どちらも文部科学省の所管なのに小学校はなぜ選べないのでしょう?」と質問しました。保護者の皆さんは、このような問いかけ自体が、全く想像外のことだったようで、やはり多くのお答えは「小学校は義務教育だから」というものでした。
  そこで私は、憲法26条で子どもの教育を受ける権利を保障し、それを実現するために国の義務として学校を作るのであり、子どもが学校に通う義務ではないこと、しかしその権利保障の場が、憲法の下位法規である学校教育法の第1条に規定された学校しかないために、色々な事情で当該学校に行くことができない子どもは、憲法で保障された権利を行使できないばかりか、その学校に通うことを強制されて心身の不調に追い込まれるなど二重の権利侵害を受けていること、このように現在の教育制度の不備を不登校の子どもたちが身を挺して示していることご説明しました。
  多くの参加者は理解してくださったようで、お子さんの学校生活への対処に少しでも参考にしていただければありがたいと思った次第です。

間違えることの大切さ

 「多様な教育を推進するためのネットワーク」代表の古山明男さんから、次のようなメールをいただきました。現在の学校教育が抱える根本的な問題を指摘されていると思いますので、ご紹介します。
【間違えることの大切さ】
  昨日のことでした。自分の私塾で、子どもたちと軽いゲームをやっていました。初めての子がいるときにお互いの名前を覚えるための、名前の呼び合いゲームです。呼ばれた人が他の人を呼ぶ、というだけの単純なゲームです。ルールは間が空い
てはいけないことと、自分を呼んだ人をすぐに呼んではいけないというだけ。
  やっていると、いない人の名前を言ったり、名前の言い間違いをしたり、自分を呼んだ人間を直接に呼び返したりと、けっこう間違えるものです。そのたびに、大笑いできます。
  ゲームが終わってから、子どもたちに問いかけました。「名前呼びゲームだと、間違えるのがおもしろくてやっているだろう。でも、学校だと、間違えるのは怖いよね。どうしてだい?」
  出てきた答えが、「学校では、間違ってはいけないことになっているから」。子どもたちと話していると、そう単純に、小学校が間違いを許容していないわけではないです。先生は、「間違っていいんだ」と言っているそうです。
  ところが、実際には、子どもたちは間違いを怖がります。とで考え込んでみたら、普通の学校教育は、なんだかんだ言っても最終的な到達目標があり、達成の尺度があります。そういう大枠があるから、「間違ってもいいんだ」の衣の下に、ヨロイがチラチラ見えてしまうのだ思います。
  世の中の仕事は、間違いをしてはいけない世界です。飛行機や列車の運行で間違いがあったら、たいへんな事故になります。労働力を求める側は、どうしても、間違いをしない人間を求めます。
  そこで「、子どものうちから、間違ってはいけないことを教える」が見えないカリキュラムになるのだと思います。学校だけとは限りません。家庭内で子どもたちに間違いをさせない一心になっている人たちもいます。
  そうではない。大人の仕事では間違いが許されないからこそ、子どものうちに、試行錯誤ができる場を保障するのではないでしょうか。
  オルタナティブ教育の特徴の一つも、子どもたちの活動そのものに重点を置いていて、結果にこだわらないことではないかと思います。

「ウワサの保護者会」再放送のお知らせ

 過日ご紹介しましたEテレ「ウワサの保護者会:学校に行かない学び方」が、下記のとおり再放送されます。
 この番組は「学校に行けない可哀想な子どもの支援」というスタンスを超えて、「学ぶ権利の保障」という前向きな方向が示され、とても良かったと思いました。
 親としても、待つことの大切さ、子どもの自己決定を尊重することの大切さを、あらためて再認識しました。
 ご覧になっていない方は、是非ご覧ください(*^。^*)
・2月1日(木)NHK総合 11時05分~ ※一部の地域を除く
・2月3日(土)NHK教育 昼12時~ ※全国放送

「ウワサの保護者会」不登校特集方法をお知らせ

vv私が関わっています「登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会」は今年25年目を迎えました。今でも参加者は増えており、細く長く続けたいと考えていますので、あらためまして、後ともご助言、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
  いろんな事情で学校に行けなくなった子どもやその家庭が、そのことで子どもの将来が閉ざされてしまうと思いこまされるような
今の教育制度を変えていかないと、いわゆる「不登校問題」の解決はできないと考えています。そんな現状を変える手掛かりとなりそうなテレビ番組のご紹介です。
  フリーランスの番組制作ディレクターをされている渥美素子さんが作成に関わった「ウワサの保護者会」放送のご紹介です。
ご自身も不登校を体験された方で、「不登校を考える親の会・熱海」の世話人されています。できるだけたくさんの方にご覧いただきたいと願っています(転送歓迎)
【渥美さんからのお知らせ】
多様な学びをテーマとした番組の紹介をさせてください。
1月27日(土)21:30~ NHK Eテレ ウワサの保護者会
「シリーズ不登校 学校に行かない学び方」が放送されます。
http://www4.nhk.or.jp/hogosya/

そして、ぜひ番組宛か、NHKふれあいセンターまでご感想をお送りいただけると有難いです。
《番組宛》
http://www4.nhk.or.jp/hogosya/344/
↑放送後にこちらのページに番組内容がUPされます。
横の「感想を送る」をクリックすると送ることができます。

《ふれあいセンター》
https://www.nhk.or.jp/css/communication/callcenter.html
↑電話と、メールとどちらでも送ることができます。
匿名で送れます。
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